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病院長ご挨拶

上林記念病院
病院長 平井 浩

精神科病院が創設されるとき、その場所は人里離れた場所が選ばれた。山の上、田圃の中などである。

精神疾患は、日常から遠い存在として人々から考えられてきた。人々の生活が複雑に差別化されるなど困難になるにつれて、想像すらしなかった精神科を受診する機会に晒され、病気の苦しみと同時に精神科を受診せざるをえなくなったという悔しさ、失望感を抱かれることになる。

今や人々のほうから精神科病院(メンタルクリニックを含めて)へ接近する時代になろうとしている印象がある。精神科医療における法律も、既に約20年余前に精神保健福祉法が作られ、改正を経ている。

病人の人権は勿論のこと、接遇についても配慮することが求められている。過去には人の目にふれることがすくなかった精神医療の実態は、むしろ逆に情報提供しなければならない立場に変わってきている。病院の設備、医療のレベル、配慮の在り方への努力は絶えず続ける必要があり、私どもはより良い医療、いい仕事を目指すプロ集団でありたいとのぞんでいる。

病気の中でも精神疾患はとりわけ、人と社会との関係の中で起こってくる。家庭、職場、地域、社会での生活そのものが深く係わっている。したがって精神科医療は病院が単独でなされるのでなく、関係するすべての人々との連携、協力が必然となる。

広い精神科医療の世界の中で、私どもは一メンバーに過ぎない。感謝されてきた時代から感謝する姿勢へと移行する時代を予知しなければならない。