一宮西病院|心筋梗塞・狭心症・大動脈瘤・下肢静脈瘤・バイパス手術・ステントグラフト

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大動脈瘤センター

大動脈解離

大動脈解離とは、血管の内側に裂け目が生じ、その裂け目に血液が流れ込むことによって、血管全体が裂けてしまう病気です。血管は3層の壁(内膜、中膜、外膜)から出来ており、その一番内側にある内膜に裂け目がはいり、そこに血液が流れこみ、内膜と中膜がはがれてしまう状態になり、血管自体の壁は薄く、弱くなります。その多くは突然起こり、一般的に大動脈解離というと、急性大動脈解離を表します。

急性大動脈解離は、未治療で放置した場合、死亡率が非常に高い病気なので、発症後直ちに適切な治療が必要となります。

症状は、突然発症する胸から背中にかけての“激痛”で、痛みの部位が移動していくのが特徴です。多くの患者さんが“今までに経験したことのないような激痛があった”と言われます。なかには、あまりの痛みに気を失う方もいたり、痛みと同時に、足が冷たくなって、しびれが生じて動かなくなることもあります。

急性大動脈解離は、スタンフォードA型とB型に分類されます。

急性大動脈解離

① スタンフォードA型

スタンフォードA型 A型は上行大動脈に解離が生じる場合であり、放置した場合、破裂や急性心筋梗塞、大動脈弁逆流や心タンポナーデ(心臓の周囲に血液がたまり、心臓の動きを圧迫する状態)の危険性があり、直ちに治療が必要となります。治療は、緊急手術が必要で、上行大動脈瘤または弓部大動脈瘤に準じた手術を行います。
手術時間は、おおよそ4~6時間です。

② スタンフォードB型

スタンフォードB型 B型は上行大動脈に解離が見られない場合であり、基本的に保存的治療となります。ただし、経過の途中で血管が大きくなってくる場合や、痛みが生じてきた場合あるいは腹部臓器虚血の所見などが見られた場合は手術となります。

慢性大動脈解離

慢性大動脈解離とは、発症から少なくとも2週間を経過した場合であり、スタンフォードA型もスタンフォードB型も基本的には胸部大動脈瘤と同じ対応となります。すなわち、大動脈の直径が5~6cmになってきた場合、手術が考慮されます。