第13回 ストロークチームの意義
(小高)
毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第4位になっている「脳卒中」について、専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。
(宮嵜)
よろしくお願いいたします。
(小高)
今週がこのシリーズの最終回ということになるんですが。
(つボイ)
今まで繰り返し『FAST』という合言葉が重要である、ということを教えていただきました。『顔とか腕とか言葉とかに麻痺などの変化がでたら、1分でも早く病院に行く』という『FAST』の響き通りですよね。
(小高)
これは「なんとなく早く行きましょうね」ではなく、本当に1分1秒早ければ早いほど助かる率が高くなる、逆に遅ければ遅いほど死に近づいていく、ということですよね。
(宮嵜)
そうですね。発症したら早く治療をしなければ、脳の血の流れが悪くなると脳細胞がどんどんどんどん失われていくことになりますので。特に脳梗塞に関しては3時間以内に病院にかかるほうが良いと言われています。また、時間が経っていても、今は『血栓回収療法』といって太い血管が詰まって脳梗塞になった方にカテーテルよる治療ができるようになっていますので、ぜひ早く病院に来ていただきたいです。
(小高)
3時間越えてもこの『血栓回収療法』であれば、助かる率もかなり高くなるんですね。先生、この『血栓回収療法』というのは、どの病院でもやっているものなんですか?
(宮嵜)
全国どこの病院でもどの地域に住まれていても『血栓回収療法』の恩恵に与れるようにと学会のほうで連携をとるようにしていますが、なかなか24時間365日そういう治療を行えている病院というのはまだまだ少ないのが現状です。
(つボイ)
チームですから、色んなスタッフで構成されているんですよね?
(宮嵜)
もちろん医師だけでこの治療ができるわけではありませんし、内科の医師と外科の医師もともに協力します。当院では脳神経外科と神経内科の医師が24時間365日脳卒中の対応をしています。もちろんそれだけではなくて、治療を行うときは周りの技師や看護師、リハビリテーションのスタッフ、歯科衛生士など色んな方がチームを組んで、少しでも後遺症が少なくなるように24時間体制で治療をしています。
(小高)
それが『ストロークチーム』ですね。ストロークは脳卒中という意味だと教えていただきました。
(つボイ)
『血管内治療』は、これからどんどん充実させていこう、という段階なんですね。
(宮嵜)
そうですね。全国どこでも、どういう場所で、どの時間帯に倒れたとしても、血管内治療が受けられるように整備していこういうところです。
(つボイ)
ということは整備されていない現状がまだまだある、ということなんですね。
(宮嵜)
そうですね。『血栓溶解療法(t-PA)』という血栓を溶かすお薬はだいたいどこの病院でも使えるようになってきているんですが、『血栓回収療法』という、いわゆるカテーテルで血栓を取るような治療については、24時間365日できるところは少ないのが現状だと思います。
(つボイ)
先生の病院はそれができるんですか?
(宮嵜)
はい。うちの病院ではそういう体制を整えて、2年前から24時間体制でそのような治療を行っています。
(小高)
自分の近くの病院がどういう治療ができるのか、どのくらいで行けるのかなどはちょっと調べておいたほうが良いですね。
(宮嵜)
そうですね。そのために救急隊にはこちらから、どの病院がどんな治療をしているのかはアナウンスするようにしています。
(小高)
やっぱり脳卒中は日本人の死因第4位ですからね。「私はならないわ!」と思っていてもこればかりは本当分かりませんので、日頃の生活に気をつけるとともに、やはり病気の知識も持っておくことによって、いざというときにすばやく動けるようにしておきたいですね。
(つボイ)
はい。
(小高)
色々と先生にはお話を伺ってきましたが、多分すぐ忘れてご飯いっぱい食べてお酒いっぱい飲んで・・・なんてことになりそうなので、戒めに、また近いうちに先生には起こしいただきたいですね。
(つボイ)
話を聞かないと僕こういうらはあかんわ・・!
(小高)
先生、またぜひいらしてください。
(宮嵜)
またよろしくお願い致します。
(小高)
ありがとうございました。一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。
(小高)
ということで、ここのところお聞きいただいていた宮嵜先生による「脳卒中」のお話と、6月から8月にかけてお聞きいただいた菊地先生の「心臓病」のお話。それぞれ私たちの健康について考える良いきっかけになったと思います。
(つボイ)
私が言うのもなんですが、心臓病なんてね、「あれは私には関係ないんだ」って私も思っていましたけれども、現に私は心臓病を患いましたから!これは皆に聞いて欲しい話だなと思いました。
(小高)
さっき宮嵜先生に「また来てください」って言ったら「また来ます」って言っていただいたので、12月からは「心臓病」と「脳卒中」についてさらに深く教えていただく新シリーズの放送を予定しています。そこで、「心臓病」と「脳卒中」に関してお2人の先生に聞いてみたい質問がある方は、このコーナーまでメール・FAX・はがきでお寄せください。心臓は菊地先生、脳は宮嵜先生にお答えいただきます。
(つボイ)
ぜひ!お待ちしております!
毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第4位になっている「脳卒中」について、専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。
(宮嵜)
よろしくお願いいたします。
(小高)
今週がこのシリーズの最終回ということになるんですが。
(つボイ)
今まで繰り返し『FAST』という合言葉が重要である、ということを教えていただきました。『顔とか腕とか言葉とかに麻痺などの変化がでたら、1分でも早く病院に行く』という『FAST』の響き通りですよね。
(小高)
これは「なんとなく早く行きましょうね」ではなく、本当に1分1秒早ければ早いほど助かる率が高くなる、逆に遅ければ遅いほど死に近づいていく、ということですよね。
(宮嵜)
そうですね。発症したら早く治療をしなければ、脳の血の流れが悪くなると脳細胞がどんどんどんどん失われていくことになりますので。特に脳梗塞に関しては3時間以内に病院にかかるほうが良いと言われています。また、時間が経っていても、今は『血栓回収療法』といって太い血管が詰まって脳梗塞になった方にカテーテルよる治療ができるようになっていますので、ぜひ早く病院に来ていただきたいです。
(小高)
3時間越えてもこの『血栓回収療法』であれば、助かる率もかなり高くなるんですね。先生、この『血栓回収療法』というのは、どの病院でもやっているものなんですか?
(宮嵜)
全国どこの病院でもどの地域に住まれていても『血栓回収療法』の恩恵に与れるようにと学会のほうで連携をとるようにしていますが、なかなか24時間365日そういう治療を行えている病院というのはまだまだ少ないのが現状です。
(つボイ)
チームですから、色んなスタッフで構成されているんですよね?
(宮嵜)
もちろん医師だけでこの治療ができるわけではありませんし、内科の医師と外科の医師もともに協力します。当院では脳神経外科と神経内科の医師が24時間365日脳卒中の対応をしています。もちろんそれだけではなくて、治療を行うときは周りの技師や看護師、リハビリテーションのスタッフ、歯科衛生士など色んな方がチームを組んで、少しでも後遺症が少なくなるように24時間体制で治療をしています。
(小高)
それが『ストロークチーム』ですね。ストロークは脳卒中という意味だと教えていただきました。
(つボイ)
『血管内治療』は、これからどんどん充実させていこう、という段階なんですね。
(宮嵜)
そうですね。全国どこでも、どういう場所で、どの時間帯に倒れたとしても、血管内治療が受けられるように整備していこういうところです。
(つボイ)
ということは整備されていない現状がまだまだある、ということなんですね。
(宮嵜)
そうですね。『血栓溶解療法(t-PA)』という血栓を溶かすお薬はだいたいどこの病院でも使えるようになってきているんですが、『血栓回収療法』という、いわゆるカテーテルで血栓を取るような治療については、24時間365日できるところは少ないのが現状だと思います。
(つボイ)
先生の病院はそれができるんですか?
(宮嵜)
はい。うちの病院ではそういう体制を整えて、2年前から24時間体制でそのような治療を行っています。
(小高)
自分の近くの病院がどういう治療ができるのか、どのくらいで行けるのかなどはちょっと調べておいたほうが良いですね。
(宮嵜)
そうですね。そのために救急隊にはこちらから、どの病院がどんな治療をしているのかはアナウンスするようにしています。
(小高)
やっぱり脳卒中は日本人の死因第4位ですからね。「私はならないわ!」と思っていてもこればかりは本当分かりませんので、日頃の生活に気をつけるとともに、やはり病気の知識も持っておくことによって、いざというときにすばやく動けるようにしておきたいですね。
(つボイ)
はい。
(小高)
色々と先生にはお話を伺ってきましたが、多分すぐ忘れてご飯いっぱい食べてお酒いっぱい飲んで・・・なんてことになりそうなので、戒めに、また近いうちに先生には起こしいただきたいですね。
(つボイ)
話を聞かないと僕こういうらはあかんわ・・!
(小高)
先生、またぜひいらしてください。
(宮嵜)
またよろしくお願い致します。
(小高)
ありがとうございました。一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。
(小高)
ということで、ここのところお聞きいただいていた宮嵜先生による「脳卒中」のお話と、6月から8月にかけてお聞きいただいた菊地先生の「心臓病」のお話。それぞれ私たちの健康について考える良いきっかけになったと思います。
(つボイ)
私が言うのもなんですが、心臓病なんてね、「あれは私には関係ないんだ」って私も思っていましたけれども、現に私は心臓病を患いましたから!これは皆に聞いて欲しい話だなと思いました。
(小高)
さっき宮嵜先生に「また来てください」って言ったら「また来ます」って言っていただいたので、12月からは「心臓病」と「脳卒中」についてさらに深く教えていただく新シリーズの放送を予定しています。そこで、「心臓病」と「脳卒中」に関してお2人の先生に聞いてみたい質問がある方は、このコーナーまでメール・FAX・はがきでお寄せください。心臓は菊地先生、脳は宮嵜先生にお答えいただきます。
(つボイ)
ぜひ!お待ちしております!