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第3回 脳梗塞とは、治療法


(小高)
毎週この時間は「健康のつボ」です。ここのところは日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」、脳の病気について伺っております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いいたします。

(宮嵜)
よろしくお願いいたします。

(小高)
脳卒中のお話を伺っておりますが、「脳卒中」というのは脳の病気をまとめた言葉で、また1つ1つ病気が分かれているんですよね?まず今日は「脳梗塞」から教えていただきたいのですが、つボイさんがかかったのは心筋梗塞でしたよね?今回は「脳梗塞」。同じ“梗塞”という言葉ですね。

(宮嵜)
そうですね。心臓の血管が詰まる病気が「心筋梗塞」ですけれども、脳の血管が詰まる病気が「脳梗塞」と呼ばれています。

(つボイ)
ということは・・・心筋梗塞を起こした人は脳梗塞も気をつけなければいけない、ということですか?

(宮嵜)
もちろん気をつけなければならないのは確かです。

(つボイ)
あっちゃ―――!!

(宮嵜)
脳梗塞にも必ずかかるというわけではありませんが。

(つボイ)
脳卒中全体のうち、脳梗塞はどのくらいの割合なんですか?

(宮嵜)
脳卒中全体の中でいうと、脳梗塞が1番多くて、だいたい7割くらいです。

(小高)
そうなんですね。脳梗塞の場合は、どんな治療法があるんですか?

(宮嵜)
脳の血管が詰まった病気なので、血栓を溶かすようなお薬、または場合によっては脳の血栓を回収して取ってしまう手術、もしくは内服薬で治療していきます。

(つボイ)
血栓とは、具体的にどういうものなんですか?

(宮嵜)
いろんなところから血栓が発生するんですけれども、脳梗塞でも3つのタイプがありまして、もともと細い毛細血管が詰まるタイプと、首の血管に血栓ができてそれが脳まで運ばれて詰まるタイプと、心臓でできた血栓が脳まで運ばれて詰まるタイプがあります。

(つボイ)
それやわ・・・。では私みたいに心臓の血管が詰まったことがある人は、脳にも詰まりやすいんですか?

(宮嵜)
実は、心筋梗塞をされた人は首のプラークが破綻(破裂)する方が多いんです。そして、心臓に血栓が出来た方は、むしろ心房細動という不整脈をお持ちの方が多いです。

(小高)
それ私!!

(つボイ)
みんな何かしら関連してくるやん!

(小高)
先生、脳梗塞の症状ってどんなものがあるんですか?

(つボイ)
聞いておかなきゃいかんね!

(宮嵜)
症状は血管が詰まった瞬間に突然起こるのが特徴で、脳は右と左に分かれているので半身の手足の麻痺、もしくは感覚障害・ろれつが回らなくなる・言葉がでない・突然歩けなくなるなどです。最悪の場合、意識がなくなることもあります。

(つボイ)
意識がなくなるまでにも、ろれつが回らないとかや歩けなくなるとか、そういう症状を覚えておいたほうが良いですね。

(宮嵜)
そうですね。それらが突然起こるのが特徴です。

(小高)
たしか脳梗塞ってすぐに手術をしないとダメって聞いたんですが・・・。

(宮嵜)
はい。脳の血管が詰まると、数分で脳細胞がだんだん死滅していきますので。

(つボイ)
そんなに早いんですか、脳細胞の死滅する速度は!?

(宮嵜)
脳というのは血流に左右されますので、血管が詰まった瞬間に脳細胞は死に始めます。だから1分でも早く病院に来ていただく必要があります。

(つボイ)
僕は心筋梗塞をやったときに、「詰まったら心臓の筋肉が壊死していきますよ」といわれました。でも脳の細胞の方が死滅するの早いな、心臓の細胞より。

(小高)
一宮西病院の隣に住んでいる人はいいねぇ・・・。

(つボイ)
本当やなぁ・・・。きっとあの辺りに建つマンションは高いよ、病院の隣ということで。

(小高)
本当に私たちも聞きたいことがいっぱいですので、来週も「脳梗塞」について伺ってきたいと思います。先生どうぞよろしくお願いいたします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします

(宮嵜)
よろしくお願いいたします

(小高)
一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。


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