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第6回 くも膜下出血とは


(小高)
毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第4位となっている「脳卒中」について、専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)
よろしくお願いします。

(小高)
先週までは脳の血管が詰まる「脳梗塞」のお話を伺ってきましたが、今週のお話は?

(宮嵜)
「くも膜下出血」についてのお話をさせていただきます。

(小高)
「くも膜下出血」ってよく聞きますけれど、どんな病気なんですか?

(宮嵜)
これは、日本人の死因の中でいわゆる“突然死”になる代表的な疾患として知られていると思います。特に働き盛りの方に起こる病気ですので、非常に恐ろしい病気です。

(小高)
くも膜の下と書きますけれど、くも膜って何ですか?

(宮嵜)
脳というのは非常に柔らかくて、豆腐のような柔らかさなんです。皆さんが豆腐を運ぶときに水に浮かべてビニール袋に入れて運ばれると思いますが、「くも膜」はそのビニール袋のようなものです。中の水が「髄液」、脳はその髄液の中に浮かんでいるような感じです。そのくも膜の下に出血が起こることがあるんです。

(つボイ)
それが「くも膜下出血」なんですね。

(小高)
「脳卒中」の中の「くも膜下出血」ということで良いんですか?

(宮嵜)
そういうことです。

(小高)
だいたい脳卒中全体からすると、「くも膜下出血」の割合ってどのくらいなんですか?

(宮嵜)
だいたい1割くらいです。1割弱と言われていますが、ただ突然起こるということで、かなり重篤な疾患であります。

(小高)
“突然死”ですもんね・・・。

(つボイ)
うちの義理の父親も「くも膜下出血」を患いましたから、そんなに遠いところの話とは僕は思いませんし、私のように動脈硬化をやっている人は関係があるんでしょうね・・・。

(宮嵜)
ただ、ほとんどの原因が「脳動脈瘤」といって、血管に瘤(こぶ)ができている人に起こることが分かっています。また、事前に脳動脈瘤があるかどうかを調べることふが可能です。

(つボイ)
そうか、脳ドックとかで調べられるんですね。

(小高)
瘤が破裂するってことですか?

(宮嵜)
そういうことです。

(小高)
瘤をそのまま放っておくと破裂して、くも膜の下に出血してしまうということですね。

(宮嵜)
その通りです。

(小高)
危険な要因はどんなものがありますか?

(宮嵜)
まず、血の繋がった家族の方、例えばご両親やご兄弟がくも膜下出血になられている方はリスクが高いです。あとは血圧が高い方。

(小高)
あ、ほらきた!また高血圧だ!

(つボイ)
やっぱり高血圧は関係あるんや!

(宮嵜)
それから、喫煙ですね。

(小高)
これは大丈夫だ!

(つボイ)
私も大丈夫や!

(宮嵜)
あとは飲酒です。

(小高)
あ~やっぱり来た・・・。

(つボイ)
あんたいちいち反応せんでええねん!ラジオを聴いている人が自分に当てはめて考えているところで、あんたが「あー」とか「えー」とかいちいち言ったりして・・・。

(小高)
先生、お酒は何本以上飲んだらダメなんですか?

(宮嵜)
一般的には3合以上といわれています。

(つボイ)
それはどーや?どんな反応や?

(小高)
あー・・・控えよう。

(宮嵜)
控えていただければ、そのほうが好ましいとは思います。

(小高)
これは“突然死”ということですが、なったときに「これは脳卒中か!?」「くも膜下出血か!?」って分かるんですか?

(宮嵜)
かなり激しい頭痛なら脳卒中だと思いますね。

(つボイ)
あ~頭痛か。

(宮嵜)
突然の、後頭部をハンマーで殴られるような痛みです。あとは吐き気、場合によっては嘔吐もしてしまいます。意識をなくして倒れてしまうことも考えられます。

(つボイ)
小高さんは子どものことでよく「頭痛い、頭痛い」って言っているけど、それは大丈夫?

(小高)
もっとハンマーでガーンっと殴られた感じですもんね。

(宮嵜)
それに、突然起こりますからね。

(小高)
まずば脳ドックなんかできちんと監視するというのが大事だと聞きましたけれど、「くも膜下出血」になってしまったときの治療法を来週教えていただきたいと思います。先生、来週もまたよろしくお願いいたします。

(宮嵜)
よろしくお願いいたします

(小高)
一宮西病院の宮嵜章宏先生に伺いました。「健康のつボ~脳卒中について~」でした。


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