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第1回 脳卒中とは


(小高)
先週までこのコーナーは心臓病のお話をしておりましたけれども、今日からはその心臓病と同じく恐ろしい病気で、日本人の死因の第3位となっている『脳卒中』についてのお話です。脳のことはもうおなじみの、この先生に伺ってまいります。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。お久しぶりです!

(宮嵜)
お久しぶりです。よろしくお願いいたします。

(小高)
本題に入る前に、去年に脳卒中の話を先生に伺った時には「脳卒中は日本人の死因第4位」と言っていたんですが、今日は死因第3位になっているんですけれど・・・。

(宮嵜)
これは、以前は肺炎が第3位だったんですが、その肺炎が「誤嚥性肺炎」と「肺炎」に分類が分かれまして、それに伴って脳卒中が3位ということになりました。なので、脳卒中の実績は以前と変わらないです。

(小高)
数が云々・・・というわけではないんですね。脳卒中がえらい増えたのかと思いました。

(宮嵜)
そういうわけではないです。

(つボイ)
それは安心しました。

(小高)
とはいえ、まだまだ順位としては高い方ですからね。

(つボイ)
やっぱり皆さんも脳卒中については興味がおありのようで、リスナーさんからも色々お便りをいただいております。ペンネーム『ラジオダイソー』さん、そして『シマサゲンタ』さんからです。去年、茅ヶ崎市の市長さんが公務中に脳出血で亡くなられた、というのが皆さん気になっているようです。

(小高)
そうそう!そういえば去年の春には、京都府舞鶴市の市長が土俵の上で倒れた事件がありました。あれも脳の関係でしたよね。

(つボイ)
あれは「くも膜下出血」と聞いています。一命を取り留めて公務に戻っていらっしゃるそうです。

(宮嵜)
そうですね。土俵の上で女性の方が救命処置をされて、それが功を奏したそうです。

(小高)
そのときは、土俵に女性が上がるのはどうだこうだ・・・といわれていましたが、早く上がって良かったですね。

(つボイ)
医学的にはあれは正しい処置だったってことですよね。

(宮嵜)
あれは素晴らしい処置だったと思います。

(小高)
やっぱり早い処置が大切ということですね。

(宮嵜)
おっしゃる通りです。

(小高)
今週は、改めて脳卒中のお勉強です。日本人の死因の、今は第3位!

(宮嵜)
そうですね。皆さんご存知だとは思うんですが、脳卒中は死者は減少傾向ではありますけれど、寝たきりになったり、重い後遺症が残ったりする方がたくさんいらっしゃいます。まず脳卒中というものは、脳の血管が詰まったり破れたりして起こる病気です。大きく3つの種類に分けられます。血管が詰まる『脳梗塞』、血管が破れる『脳出血』、突然死の原因となる『くも膜下出血』。このほかに、一時的に症状が出る一過性の『脳虚血発作』などがあります。原因はほとんどの場合が高血圧や糖尿病、脂質の異常症、喫煙、不整脈が大きく関係しています。

(つボイ)
この二人はいつも引っかかっていますね。私は高血圧、あなたは不整脈。

(小高)
そうですね。いま先生がおっしゃったリスク因子には、日本人はかなりの割合で心当たりがあるんじゃないでしょうか。だから死因の順位としても高くなっているわけですよね。

(宮嵜)
そうですね。

(小高)
そうはいっても脳卒中になりたくないので、来週からはさらに詳しく先生に伺ってまいりたいと思います。私たちも、今からでもなんとかなりますかね?

(宮嵜)
はい。脳卒中は予防が一番大事ですので、それをぜひ皆さんにもお伝えしたいと考えています。

(小高)
ぜひ、具体的な予防法も含めて教えてもらいましょう。

(つボイ)
私たちはこの番組で色んなことを喋っていますが、“命に関わる”ということから考えるとこのコーナーが一番すごいですよ。

(小高)
重要なコーナーですね。私たちパーソナリティ2人も、ものすごい真剣に聞いていますから。

(つボイ)
やや関係者ですから!

(小高)
ぜひ皆さんも一緒にお勉強していきましょう。一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。『健康のつボ~脳卒中について~』でした。


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