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第6回 脳出血とは


(小高)
毎週この時間は「健康のつボ」です。日本人の死因の第3位となっている『脳卒中』について伺っています。ゲストは一宮西病院ストロークチーム・脳神経外科の部長、宮嵜章宏先生です。よろしくお願いします。

(宮嵜)
よろしくお願いいたします。

(つボイ)
今日もお便りをいただいております。ペンネーム『小太りかあさん』というあま市の方なんですけれど、『つボイさん、小高さん、こんにちは。心臓の話も脳卒中の話もお2人がやけに熱心で、前のめりなのが面白いです』。

(小高)
私たちは予備軍なんでね。

(つボイ)
この番組内にも色んなコーナーがありますが、どうしてもこのコーナーはググググッと真剣に入り込んでしまいますよね。それを感じている方がいらっしゃったんですね。お便りの続きです。『血圧の高い舅、肥満気味な姑(私も人のことは言えないけれど)など家族のために勉強にもなります。今年の冬は寒かったり暖かかったり気温差がとても大きく、まだ若い(つもりの)私でも体のしんどい日がありますが、脳卒中はやっぱり冬に発症することの方が多いのでしょうか?また発症を防ぐ方法はありますか?』という質問です。

(小高)
は~、季節は関係あるんですか?

(宮嵜)
冬は気温の寒暖差が激しいので血圧が上がりやすいんです。ですから脳卒中の中でも、特に血圧が関連した『脳出血』とかは冬に多いと言われています。ただ全体的に言うと、季節関係なくおしなべて平均的に脳卒中は起こります。

(小高)
だから、「冬に多いから夏は大丈夫」とは思ってはいけないんですね。

(宮嵜)
そうですね。夏でも脳卒中は起こりやすいと言われていますね。

(小高)
脳出血とはどういう症状でしたっけ?

(宮嵜)
脳出血とは脳の中の血管が切れて、いわゆる手足の麻痺や言語障害など、突然脳の障害が出てしまうという病気です。血管が切れる病気ですので、原因はほとんどの場合は高血圧で、もう1つの要因は飲酒です。

(小高)
つボイさんは高血圧、私は飲酒。

(宮嵜)
逆に言うと、それはコントロールできますので。

(つボイ)
小高さんはできひんやん。全然できひんやん!

(小高)
いやいやいやいや・・・命かかっていたらやりますって!

(つボイ)
やるの~?

(宮嵜)
ちゃんと適量を守ってね。

(小高)
ほら、適量ならね。

(つボイ)
あんたの言う適量は、全然適量じゃないでしょ。

(小高)
いやー・・・気をつけなきゃいけないですね・・・。

(宮嵜)
それと、冬になって血圧が上がり過ぎないように、普段から血圧のコントロールをするということが非常に大事です。

(つボイ)
「血圧計とかで毎日計りましょう」というのは、自己管理をする・認識をする、ということでも大事なんですね。

(宮嵜)
そうですね。冬に血圧が上がりやすいという方も多くいらっしゃるので、普段から血圧を定期的に測って上がり過ぎないようにしていくというのが予防には非常に大事になってきます。

(小高)
だって出血しちゃったらどんどん脳が損傷していって、損傷したところはもう修復できないんですもんね。

(宮嵜)
そうです。一度脳出血を起こされると脳が壊されてしまうので、あまりにも大きな出血になってしまうと命にかかります。その場合には緊急手術になる場合もありますし、緊急手術はならないにしても脳の損傷によって重篤な後遺症が残る可能性があるということでは非常に怖い病気です。

(つボイ)
人間の体って、例えばちょっと手を怪我してもスッと治っていくじゃないですか。脳は治らないんですか?

(宮嵜)
出血は自然に吸収されていくんですが、脳細胞は再生機能という、つまりもう1回戻るという機能がないんです。

(つボイ)
そこが厄介なことですね、この病気の。

(小高)
だから発症してしまったときは先生のお世話になって、適切な処置をしていただくわけですけれども、やっぱり1番良いのは予防して、脳卒中にならないことです!だからつボイさんは血圧を測る!

(つボイ)
小高さんは酒を適量にする!

(小高)
はい、気をつけようと思います。一宮西病院の宮嵜章宏先生でした。皆さんも脳卒中や心臓病に関して専門家の先生に教えて欲しいことがあったら、このコーナーまでお寄せください。

(つボイ)
質問お待ちいたしております。

(小高)
「健康のつボ~脳卒中について~」でした。


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