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第5回 知っておくべき病気、狭心症や心筋梗塞について


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(小高)
この時間は、日本人の死因の第2位となっている「心臓の病気」を中心に、健康と最新医療について専門の先生の教えていただいているというコーナーです。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で、心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)
よろしくお願いします。

(小高)
今日は、心臓病でもいろいろありますよというお話をこの間から伺っていますが、その心臓病のなかでも急に起こって下手すると死んじゃうよ・・・というイメージのある「狭心症」と、つボイさんがかかった「心筋梗塞」についてお聞きしていきます。

(つボイ)
なかなかこの2つって素人の方、一般の人って分かりにくいと思う。

(小高)
まず私が言ったイメージというのは正しいでしょうか?

(菊地)
ええ、やっぱり「心筋梗塞」というのはかなり命にかかわりますので怖い病気です。そもそも心筋梗塞や狭心症というのはどういう病気かといいますと、心臓は車のエンジンのようなもので、これが動くことによって全身に血液が流れるわけです。当然、ガソリンである血液が必要です。ですから、心臓にはガソリンを供給するパイプ、血液を供給するパイプが流れている。これは心臓の周囲の血管は冠を被ったような形をしているので「冠状動脈」といいます。これがエンジンにガソリンを送っているわけです。この大切なパイプ、「冠動脈」が動脈硬化などによって、動脈硬化というのは血管の中にコレステロール、油がくっついたり血の塊がくっついたりしてだんだん内腔を狭くしてしまうようなものなんですが、こういうものが起きてできるのが「狭心症」や「心筋梗塞」です。

(つボイ)
ほぉ~。

(菊地)
では「狭心症」と「心筋梗塞」で何が違うのかというと、「狭心症」というのは完全に血管が詰まってしまっているわけではないんですね。だんだん狭くなってきていて、血液の流れが悪いけれどなんとか流れている状況です。ただし、例えば階段を上ったり坂道を歩いたりすると心臓に負担がかかります。それによって血液の量が少なくなってしまう。「心臓は頑張るんだけどそれに血液の量が足りない」というのが狭心症です。そうすると胸が重苦しくなったり息苦しくなったり、場合によっては胃のあたりが痛くなったり左の肩や歯が痛いというような症状が出てきます。

(つボイ)
歯のほうまで痛くなるんですか!?

(菊地)
そうなんです。症状としては5分も経たずに、少し安静にすると穏やかに治っていきます。かたや「心筋梗塞」は冠動脈が完全に詰まってしまって起こる病気なんですね。完全に詰まると、当然ガソリンが心臓にいかなくなりますので、その部分の心臓の筋肉がダメになって壊死をしてしまうわけです。症状としては5分以上、かなり長く続いてしまって、痛くて痛くて脂汗が出るような状況になります。これが「急性心筋梗塞」です。こうなってしまうと心臓が止まってしまうという最悪の場合もありますのでとても怖い病気なんですね。これら狭心症や心筋梗塞をまとめて「虚血性心疾患」と我々は呼んでいます。

(小高)
血管の詰まり方とか詰まり具合が違っているということですよね?

(菊地)
そうですね。実際は「急性心筋梗塞」になる患者さんは徐々に心臓の血管が狭くなってだんだん詰まる・・・というよりは、ある程度細くなった段階で中に溜まった油・コレステロールなどがポンと弾けてしまって血管を詰めてしまうとも言われています。ですから症状がある場合は要注意になります。

(小高)
うちの台所の下水のところがゴボゴボいって水が溢れてきそうなんですけど、“狭心症状態”ということですか?

(菊地)
そうですね。早めに検査・治療が必要ですね。

(小高)
溢れ出しちゃったら大変ですもんね。

(つボイ)
完全に詰まるとそのシンクは使えなくなるということですかね。

(小高)
そういうことになるわけですね。というと、「狭心症」と「心筋梗塞」というのは“仲間の病気”ということになるんですね。

(菊地)
そうですね。しかし「狭心症」というのは意外と症状が軽いものですから、「怖いからな・・・」「何かあったら嫌だな・・・」と検査もなにもしない方が結構いらっしゃるんですね。でもそれがある日突然ポンッと進行してしまって「心筋梗塞」になると、心臓が止まってしまう可能性もありますのでとても怖い病状になります。

(小高)
という意味ではどちらもとても恐ろしい病気ですから、「ちょっと胸がきゅっとなるんだけど」という方は急いで病院で見てもらったほうがいいですね。

(菊地)
きちんと専門の先生に検査をしてもらったほうがいいと思います。

(つボイ)
なるほど~!!

(小高)
とても怖い「狭心症」と「心筋梗塞」についてお聞きしました。来週もこの病気について引き続き伺っていきます。一宮西病院の菊地慶太先生でした。ありがとうございました。

(菊地)
ありがとうございました。

(小高)
「健康のつボ~心臓病について~」でした。