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第7回 狭心症や心筋梗塞の治療法(カテーテルによるステント治療と冠動脈バイパス術)


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(小高)
このコーナーでは、日本人の死因の第2位となっている「心臓の病気」を中心に、健康と最新医療について専門の先生に伺っております。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で、心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)
よろしくお願いします。

(小高)
ここところずっとこのコーナーでは心臓病の中でも「狭心症」、そして「心筋梗塞」、心臓の冠動脈が詰まるという病気について伺っています。検査をどういう風にするかを先週伺いましたが、検査で「狭心症ですよ」と分かった場合に、今度は治療ということになりますよね。

(菊地)
そうですね。治療法としては“3本柱”があるんですね。1つは「お薬による治療」です。飲み薬が中心になります。もう1つは内科の先生が行う、カテーテルによる「ステント治療」。今はステント治療がこの病気の主流になっています。そして3番目が「冠動脈バイパス術」。われわれ心臓外科医が主に行う治療がこの「冠動脈バイパス術」になります。

(つボイ)
ちょっと意外だったんですが、ステント治療は内科に当たるんですね。

(菊地)
そうですね。循環器内科の先生がしております。

(つボイ)
なるほど。

(小高)
つボイさんは心筋梗塞のときは?

(つボイ)
ステント(治療)だったんですよ。

(菊地)
でも実は、薬による治療とステント治療というのは切っても切れない縁があるんですね。まずは多くの患者さんにとって一番大切なのは薬による治療になります。お薬は何種類かありますけれども、「抗血小板薬」、おそらくつボイさんも飲んでいらっしゃると思うんですが、これは動脈に血の塊ができてしまう、血栓が出来てしまうのを予防するお薬なんですね。

(つボイ)
できないようにするんですね。

(菊地)
そのとおりです。これをしっかり飲んでいただくこと。それと、もうひとつは心臓の血管・冠動脈を拡張するようなお薬、こういうものが何種類かありますので、これをしっかり飲んでいただくことですね。あとは最近では悪玉コレステロールのLDLコレステロールが悪さをするといわれていますので、これを低下させるためのお薬もしっかり飲んでいただくことが大切です。

(つボイ)
私も飲んでいます。

(菊地)
次にカテーテルによる「ステント治療」。これは、われわれハートセンターでは循環器内科の先生方が頑張って行っていますけれど、非常に良い治療法です。手首からカテーテルという細い管を入れて、心臓の血管・冠動脈につなげます。そこから細~いコイルを、カテーテルのガイドワイヤーを通して心臓の狭くなったところに置いて、風船で広げていく治療法なんですね。

(つボイ)
私の場合は、鼠径部の方から入れました。

(小高)
お股から・・・。

(菊地)
いろんな場所から入れることができますので。

(小高)
入れる場所というのは、症状とか血管の部分とかで変わる?

(菊地)
手首や肘、あとは鼠径部からアプローチする場合があります。この治療法も「抗血小板薬」というお薬をきちんと飲んでいただくと、とても長持ちするんですね。そして最後に出てきるのはわれわれ心臓血管外科医が行う「冠動脈バイパス術」というものです。これはどういうものかといいますと、悪くなった血管自体をいじるわけではなくて、いわゆるガソリンをエンジンに供給するパイプを新しいものに付け替えるような治療になるんですね。

(つボイ)
へぇー。

(菊地)
国道と一緒で、バイパス・迂回路を作るような治療になります。天皇陛下がこの治療を受けられたことで非常に名前が有名になりました。カテーテルによるステント治療も非常に有用なものなんですけれど、バイパス治療は特に、内鏡動脈という胸の裏についている血管を用いることによって非常に長い間の良好な成績が得られていますので、この治療法もとても良い治療なんです。

(つボイ)
陛下もお元気になりましたもんね。

(菊地)
そうですね。ただやはり皆さんにとっては「胸を開けなきゃいけない・・・」「大きな傷がついてしまうのは嫌だなぁ」というところがありますのでね。簡単に手首や足の付け根から管をいれてすぐに治療が終わるステント治療は容易ですので、どちらも一長一短があるんですね。でも一番大切なことはきちんと病院にいって検査をしてもらって、その上で適切な治療を受けていただくということが、われわれ心臓を扱う医師からしたらとても皆さんにやっていただきたいことです。怖がらずに病気と闘っていただきたいんですね。

(小高)
症状や進行状況によって、それぞれ一番適切な治療を選ぶと。

(つボイ)
適切な治療ね。できれば薬だけで治したいという人もいるでしょうし。

(菊地)
おっしゃる通りですね。私は外科医ですけれども、「切られるよりも・・・」と思います

(つボイ)
それも的確に、一番あった治療を受ける、と。

(菊地)
その場しのぎの治療にならず、長期的に、患者への負担が少ないのが最も適切な治療だと思います。

(小高)
薬だけで済ませたい人は早く!なるべく早く病院で検査を!ということですね。ありがとうございました。一宮西病院の菊地慶太先生でした。

(菊地)
ありがとうございます。

(小高)
「健康のつボ~心臓病について~」でした。