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第3回 心臓病の検査と診断


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(小高)
毎週この時間は、日本人の死因の第2位となっている心臓病について専門家の先生に教えていただいております。ゲストは一宮西病院のハートセンター・センター長で心臓血管外科統括部長の菊地慶太先生です。よろしくお願いします。

(菊地)
よろしくお願いいたします。

(小高)
このコーナーではリスナーの皆さんからの質問なども受け付けているんですが。

(つボイ)
やっぱり皆さんも気になる方が多いみたいです。『雑木林のクマさん』というペンネームの名古屋市の方ですが、『最近知り合いがBNPが高いとかなんとかよく呟いておりますけれども、このBNPってなんですか?BNPが高いと良くないんでしょうか?』という質問です。

(小高)
なんかAKB みたいですね。

(つボイ)
そんなアイドルグループじゃないんだから。

(菊地)
このBNPというのは、分かりやすくいうと、心不全のときに上昇するマーカーです。心不全とは、心筋梗塞や弁膜症が進行してしまって心臓がうまく機能しなくなったような状態をいいます。

(小高)
マーカーということは血液検査ですか?

(菊地)
そうですね。血液を採取して、このBNPの値が上昇していると「心不全じゃないか」と判断するわけですね。当然付随して心臓の超音波検査などで実際に心臓の動きがどうかというのを我々が検査しています。

(小高)
心臓病にもいろんな病気があるというお話でしたけれども、やっぱりそれによって検査方法とか変わってくるんですか?

(菊地)
そうですね。狭心症や心筋梗塞、弁膜症については検査方法は色々変わってきます。まずは我々が最初に症状を診てから、例えば「動いて胸が締め付けられるように痛くなる」とか「階段を上って息切れがする」などによって狭心症や弁膜症などをまず見極めていきます。そのあと一般的には心電図検査を行います。心電図検査というのは、例えば小高さんのように不整脈や心房細動があったなんていう方の場合は、心電図検査で一目瞭然になるわけです。ただ狭心症などの患者さんは症状がない時は心電図ではわかりません。

(小高)
さっきのリスナーさんは「血液検査でのBNP の値で心不全かも」というのお友達がいらっしゃったっていうことなんですが、他の心臓病でも血液検査で何か分かるんですか?

(菊地)
実は血液検査で分かるものってそんなに多くないんですね。今お話があったBNPで心不全かどうかというのは判断できると思います。ただ、例えば心筋梗塞になった場合は、トロポニンTや、CK クレアチニンキナーゼ(ckmb)というようなものの血液検査の値が上昇します。でも狭心症の場合はこういうものはあまり上昇しないんです。ですから血液検査を取って明確に分かるというものは意外と少ないんです。我々が一番重要視しているのは症状を聞いて心電図検査を行ったあと、心臓の超音波検査を行います。これによって、心臓の動きや、心臓の弁膜症の場合の弁の不具合がカラーでわかるんです。こうようなものをしっかり見て診断をつけていきます。

(つボイ)
はぁ~。

(菊地)
そして、狭心症や心筋梗塞の方の場合は、基本的には症状や心電図検査でおおよそ見当がついてきますので、次は一般的には外来でできる造影剤を使ったCT検査を行います。さらに明確な診断をつけるために冠動脈造影検査をして、冠動脈の状態を調べるんです。これは今では橈骨動脈と言って親指の付け根ぐらいから非常に細い1~2ミリの管を入れていって、心臓の血管(冠動脈)に直接管を入れて、造影剤を使って冠動脈を綺麗に映し出します。これによって血管のどこがどのように狭くなっているか、また詰まっているかというのが分かるんです。同時にこれによってカテーテルによる治療も可能になります。

(小高)
だから、やっぱり検査方法もいろいろあるので、患者としての私たちがやること・気をつけることっていうのは、『まず病院に行く』というのと、あと『自分の症状を的確に説明できる』ということですか?

(つボイ)
先生に症状をお伝えするということですね。それができれば、症状に合った検査をしていただける、と。

(菊地)
そうですね。我々は専門家ですからきちんと検査をやっていきます。ただ皆さんはやはり怖いんですよね、心臓病が。だから病院にまずは行っていただくのが非常に大切だと思います。

(つボイ)
この垣根をぜひ皆さんも乗り越えていただきたいです。

(小高)
はい、どうもありがとうございました。

(菊地)
ありがとうございました。

(小高)
一宮西病院の菊地慶太先生でした。皆さんも心臓病や、そして脳卒中に関しても専門家の先生に教えてほしいことがあったらこのコーナーまでお便りを寄せください。先生に答えていただきます。『健康のつボ~心臓病について~』でした。