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第5回 心臓病の各論…心臓弁膜症①


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(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~心臓病について~』。日本人の死因の第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科部長でハートセンター副センター長の寺本智彦先生です。よろしくお願いします。

(寺本)
よろしくお願いします。

(つボイ)
たくさんのメッセージをいただいておりますけれども、ペンネーム『おっとどっこい』さんからです。『ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(75歳)が弁膜症の置換手術をしました。』というお便りですね。

(小高)
このニュースがあったので、弁膜症についてやミック・ジャガーについてのお便りがたくさん来たんですよね。

(つボイ)
来ましたね~。実は私もこの前お休みをいただいて、ちょっと病院にかかって精密検査、いわゆる造影剤を使った検査をやりましたが、私の場合は即手術をしなくても良いということでありました。それから、こちらのペンネーム『たかこ』さんという名古屋市名東区の方からは、『私は4年前に弁置換手術を受けました。半年リハビリをして元気になりましたが、 早く手術をして良かったと感じております。この5年で今一番体調がいいです』だそうです。

(寺本)
素晴らしいことですね。

(つボイ)
良かったですねぇ。それから、52歳の漁師の方からは、『牛の生体弁を使用することにしました。手術の成功率は97%ということをネットで知りました。でもこれは「100人に3人は死ぬのか・・・」と思い少し怖かったのですが、8時間に及ぶ手術は無事に終わり、今では牛肉を食べる前には必ず手を合わせるようにしております』とのことです。僕は生体弁は豚と聞いていましたが、牛もあるんですか?

(寺本)
そうです。患者さんが選択できない部分ではあるんですけれど。

(つボイ)
なるほど。焼肉屋さんは自分で選べるんですけどね。

(小高)
患者さんの状態によって、先生が一番いいものを選んでくれるんですね。生き物を使った弁のほかに、機械のものもありましたよね?

(寺本)
おっしゃる通りです。機械弁というものがございます。患者さんのご年齢や病態などによって一番合うものを判断していきます。

(つボイ)
さっき私が牛や豚と言いましたが、ペンネーム『さきは』さんという20代の四日市市の方は『私の母も心臓弁の病気を19歳で患いましたが、50代になって今も元気にしておりますよ』ということです。この方は豚の生体弁を使われたそうです。また、ペンネーム『桃のチーズ』さんからもいただきました。『私の母は47歳でペースメーカーを入れましたが、見た目も73歳に見えず 、障害者というのは恥ずかしいくらいオシャレも楽しんでおります』ということです。さらに蒲郡の『まもちゃん』からは『55歳の時に人工弁にしました』といただいております。多いですね~。さっきは豚とか牛とかのいわゆる生体弁で、人工弁とは金属でできているんですか?

(寺本)
そうですね。金属と考えていただいて間違いないです。

(つボイ)
なるほど。続きを読みますと、『ただ、人工弁は血栓がつきやすいというデメリットがあるので、ワーファリンという血液をサラサラにする薬を毎日飲んでおります。しかし、ケガなどをして出血すると血が止まりにくくなるので、例えば歯ブラシも柔らかい毛のものを使って出血しないように気をつけております』と。こういうお便りがドドっと届くんです、先生。

(寺本)
すごいですね。

(つボイ)
僕の気になることなんですが、弁膜症にも先天性や後天性など色々あるんですよね?

(寺本)
そうですね。原因は結構様々になると思います。

(つボイ)
今は弁のいろんなお話が出ましたが、まず、心臓にはどんな弁があるんでしょう?

(寺本)
はい。心臓は4つのお部屋に分かれているんですけれど、右心房・右心室・左心房・左心室の4つに分かれています。それぞれに弁がついていますので、弁は合計4つ付いています。右心房と右心室の間についているものが「三尖弁(さんせんべん)」、右心室と肺に繋がる間には「肺動脈弁」、左心房と左心室の間に「僧帽弁(そうぼうべん)」、そして左心室と大動脈の間に「大動脈弁」という弁がついています。

(小高)
その弁が狭くなるのが「狭窄症」ですよね。他にはどんな病気があるんですか?

(寺本)
一般的に狭くなる「狭窄症」と、弁というのはとても絶妙なタイミングで開いたり閉じたりしているんですが、少し開閉が合わなくなってしまうときがあります。

(つボイ)
閉まりが悪くなってしまう?

(寺本)
そうですね。閉まりが悪くなってしまって、送ったはずの血液がまた戻ってきてしまう「逆流症」があります。なので、弁膜症は、送ったはずの血液が戻ってきてしまう逆流症と、送るための血液が送りにくくなってしまう「狭窄症」の大きく2つになります。

(小高)
その弁の名前と、その症状の組み合わせで、いくつかの弁膜症の種類があるということですね。

(つボイ)
そして治療法が違ってくるということですから、来週はそのあたりのお話しをお聞きしたいと思います。

(小高)
先生、来週もよろしくお願いします。一宮西病院の寺本智彦先生でした。「健康のつボ~心臓病について~」でした。