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肥満治療



対象疾患と診療内容

肥満

当院は日本肥満学会が認定する肥満症専門病院として稼働しており、2015年からは専門外来(メディカルダイエット外来)を立ち上げ診療を行っています。外来診療 担当表こちら
内科的アプローチとしては、管理栄養士による食事療法、理学療法士による運動療法、最新の薬物療法を実施しています。また、短期間での減量が必要な方や希望者には2週間の内科減量入院プログラムを実施しています。外科的アプローチとしては、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が実施可能です。その他、内視鏡的胃バルーン留置術も実施可能です。
お気軽にご相談ください。
  • 対象患者さまは、BMI 35kg/m2以上またはBMI 27kg/m2以上で糖尿病、高血圧、脂質異常症のうちいいずれかを有している方です。(※)
  • 当外来は完全予約制となり、初回受診時には紹介状が必要となります。
  • 薬物療法は保険診療内で行います。

※BMI(ボディマス・インデックス)とは、身長と体重から計算する肥満度を示す指数です。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)

治療内容

薬物療法
当院は肥満症治療剤であるGLP-1受容体作動薬が使用可能な施設です。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
■主な対象者 
BMI35(kg/m2)以上の方で、糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群のいずれかを合併しており、6ヶ月以上内科的治療を行っても改善が得られない方。
※手術前に全身状態の評価と治療に対する理解を得るために必要な期間を十分確保します。術前評価の結果、手術ができないと判断される場合があります。
※手術後も食事運動療法の継続は必要であり、術後も通院加療が必要です。

■効果
日本人を対象としたJ-SMART (Japanese Survey of Morbid and Treatment-Resistant Obesity) 研究からは以下の効果が確認されています。
✔ 平均体重減少率 約30%(術前平均体重110.9kg→術後1年目平均体重82.2kg)
✔ 糖尿病平均寛解率(薬が不要になる割合) 75.6%
✔ 高血圧、脂質異常症の平均寛解率(薬が不要になる割合)40-60%
その他、薬物療法に比べ体重減少率、減量維持効果、脂肪肝炎の改善効果が高く、予後に関するエビデンスも豊富です。

■入院・費用
手術の入院期間は約10日間(保険診療価格) ※術前減量入院が別途必要になります。
手術にかかる費用は、術後薬剤費用が減るため平均約5年で償還できると言われています。

内視鏡的胃内バルーン留置術

内視鏡的胃内バルーン留置術とは、胃内に風船(バルーン:約500ml)を入れ、食べ物の入るすき間を減らして多くを食べられなくする治療です(写真1)。留置方法は内視鏡(胃カメラ)で観察しながら行います。

先端にバルーンが収納された専用カテーテルを用いてバルーンを留置し、生理食塩水を注入して拡張していきます(写真2)。最大6ヶ月の胃内の留置が可能です。

2012年の我が国のアンケート結果からは、平均減量は-10kg、逆流性食道炎などの留置中の合併症は5.1%で高い安全性と効果を示しています。入院期間は3日から1週間程度(個人差があり)です。退院後、通常の日常動作は可能です。退院後は1~2ヶ月に1回程度の診察を行います。
※本治療は保険診療適応外(自費診療)になります。