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【2017年】初期研修医対談


主体的に立つ現場経験と「内科新プログラム※」で専門性を身に付ける!

帆苅 直弘医師
出身: 旭川医科大学

山内 博貴医師
出身: 金沢大学

神戸 勝世医師
出身: 浜松医科大学

高嶋 俊治医師
出身: 浜松医科大学

研修医のデスクにはいつも資料や本が山積みです!

これまでの研修で印象に残った科やプログラムの中身について教えてください。

高嶋医師: 僕は整形外科からスタートしたのですが、普通は3~4年経って携わるような大腿骨頸部骨折のオペを、1年目の5月の時点から経験できたのは驚きました。指導医の先生のフォローのもと、半ば執刀医の感覚でやらせていただき、「この病院はすごい!」と思いましたね。他にも全人工膝関節置換術〈TKA〉や全人工股関節置換術〈THA〉なども第一助手や第二助手で経験でき、研修医のやる気を促しながら、一人ひとりに丁寧に教えてくださる面倒見の良さを感じました。実際に経験することで、自分に何ができて何ができないのかを感じながら、自己学習して次回に活かす。それを繰り返すことで成長スピードは、間違いなく速くなると思います。
山内医師: 同感ですね。僕はいきなり心臓外科からまわることになってプレッシャーもきつかったのですが、やはり1カ月くらいで大動脈解離のオペに第一助手や第二助手で入らせていただき、病理解剖までを経験できました。先生にサポートしていただき執刀も経験しましたが、その際にはオペの流れを自らプレゼンし、オペ記録を自分で書きます。おのずと勉強の必要性に迫られ、毎日の緊張感がまるで違いますね。
神戸医師: 僕は将来的には外傷外科を考えていて、最初は救急と麻酔科、消化器外科と整形外科をローテートしました。救急のときに、交通事故の患者さんに対して自分の判断で胸のレントゲンやFASTを行い、骨盤骨折はないだろうと考えたのですが、翌日念のために整形で検査してもらったところ、それが見つかったことがありました。大事に至らず幸いでしたが、予断は禁物であることを痛感。研修医が主体的に現場に関わるからこその学びになりました。
帆苅医師: 私も最初の消化器内科では、担当医という立場で指導医のフォローのもと、実際には主治医の役割を担う形で患者さんを担当しました。自分で勉強しなければ検査のオーダーも出せませんので、積極的に学ぶ習慣がついたのはありがたかったですね。その中で、腸炎から急性腎不全に重症化した患者さんがいて、すぐに上級医の先生にコンサルトしたのですが、タイミングがちょっと遅れてしまって反省したことがありました。心配で朝昼晩ベッドサイドに行く毎日でしたが、幸いに元気になられて退院。僕は何もしていないのに、患者さんにすごく感謝していただけたんです。現場のコミュニケーションで得られるものは大きかったですね。
神戸医師: たとえば救急外来でも、僕らは1年目の最初からファーストタッチを経験し、診た患者さんを帰す際にも、ある程度研修医の判断に任せていただけます。検査のオーダーもほぼ自分の責任の中で行いますから、自ら勉強しておかなければ後で自分に跳ね返ってきてしまいます。現場をこなすために勉強を重ね、上級医の指導のもとで実際の臨床を経験することで自信につながる。それでさらに勉強が楽しくなる、という好循環が生まれるんですよ。
高嶋医師: だからいま、研修医のデスクには資料や本が山積みです(笑)。自分で勉強していきながら、仮にうまくいかなくても先生がバックアップしてくれます。常に現場的な学びの場に立っているから毎日の経験がとても濃密ですね。


自由に研修プログラムが組めるからモチベーションもアップ!

「内科新プログラム※」が始まりましたが、どんなメリットがありそうですか。

(※内科の中から好きな科を選択、6カ月の中で自由に組み立てることができる新プログラム)
高嶋医師: たとえば心臓外科希望であれば、循環器内科もまわりたいだろうし、ICUだってまわりたいでしょう。それを考えて自由に選ぶことができるので、より専門性が高まるし、周辺知識も含めて多彩に学べることからも充実度は増すと思います。
帆苅医師: 僕は、最初の半年は内科3科を2カ月ずつまわったのですが、呼吸器内科が入れられなかったのが残念でした。新しいプログラムだと、2カ月+2カ月+1カ月+1カ月で組み立てる、あるいは逆にある程度科を絞り込んで、1つの科を3カ月やそれよりも長く、という選び方も可能ですよね。
山内医師: 各科の先生も、研修医が自分の科を選んで来てくれたことがわかるわけで、教える際の熱の入り方は違うでしょうし、研修の中身の濃さにもつながってくると思います。

麻酔科の「クローズドシステム」を導入していますが、研修を行う上でのメリットを教えてください。

神戸医師: ICU管理を行う中で集学的に麻酔を勉強できますから、専門的な学びを深めるには良い仕組みだと思います。麻酔科がICUも管理することによって、主治医制ではなくなるために急変時の呼び出しも少なく、翌日の手術に集中できる点もメリットかなと思います。
山内医師: 術後にICUでしっかり管理してもらえるのも、手術した先生にとっては安心でしょう。主治医も朝などのICUカンファには参加しますし、一方で麻酔医が中心となって管理してくれるので安心感も大きいと思います。麻酔医にとっても多様な疾患の患者さんを集中的に診られる点はメリットでしょうね。

また当院は内科・外科が後期研修の基幹型となっていますね。
それを踏まえて、後期研修でも一宮西病院に残るメリットはどこにあると感じますか。

高嶋医師: 一宮西病院は大学の医局に関連がないので、若手は非常に重宝されると思いますよ(笑)。
帆苅医師: 顔見知りの信頼できる先生のもとで引き続き研修できるのは心強いですし、僕は慣れた環境の中のほうが働きやすいかな、と思っています。初期研修から連続性があるのは良いでしょうね。
神戸医師: 僕は残るとしたら外科系か麻酔科かなと思っているのですが、いま後期研修で残っている先生の話をうかがうとやはり科の垣根がとても低いようですし、プログラムも自由度の高いローテーションが組める点に魅力を感じています。
山内医師: 加えて3年目には、都内の聖路加国際病院などの有名病院との連携もあると聞いていますから、それも後期研修での楽しみの一つになると思います。

科の垣根を越えて研修医を気にかけ支えてくれる雰囲気

現在の勉強会や研修について教えてください。

高嶋医師: いまは月に1回、各科のプログラム責任者の方による研修医対象の勉強会があります。毎回3名程度の研修医が症例発表をするのですが、研修部長はプレゼンの仕方にもこだわって指導してくださり、先生方からいつも鋭い質問や突っ込みが入ります。
帆苅医師: 前回はS上結腸穿孔について発表したのですが、準備に時間がなくて詰めが甘いまま発表してしまい、質問にもあまり答えられず……。勉強してこないとダメだぞ、と言われて反省しきりでした。
山内医師: スライドも「同系色だと文字が見えにくいから反対色を使うように」と言われて、カラーチャートまで使って丁寧に教えてくださいます。……細かいところまでチェックが厳しい(泣)。
神戸医師: 海外の学会に行かれている先生も多く、学会発表だったらこう……という目線で、発表に穴があったらどんどんダメ出しされますからね。
神戸医師: でもこうした勉強会もとても大事ですが、何よりも現場で先生に質問すると、すぐに時間を取ってその場で教えていただけることが、一番の勉強会になっていると感じます。


科の垣根が低く、病院全体で研修医を支える雰囲気があるようですが、みなさんがそれを実感するときはどんなときですか。

高嶋医師: 医局でPCを触っていると、よく先生方から話しかけてきてくださいます。他にもまわった科の先生と廊下などで会うと、「調子どうだ? 元気か?」と声をかけてくださるのでとても話しやすいですし、いつも気にかけてくださっているんだな、と感じますね。
帆苅医師: コンサルトしやすい先生が多いのは間違いないです。消化器内科や循環器内科をまわっているときに、神経内科の先生から「ルンバールがあるからやってみないか?」と連絡をいただいたことも。
山内医師: 僕は消化器外科をまわっているときに、心外のEVAR(腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療)のオペがあったのですが、その患者さんに下血があって、腸管虚血が疑われる状態だったんです。そこで消化器の先生と一緒にオペ室に出向いたのですが、そこで心外の先生に会って、「お、頑張っとるな」と声をかけていただいて。見守っていてくださる雰囲気を感じて嬉しかったですね。
神戸医師: 事務スタッフの方が親身になっていろいろな相談に乗ってくださる点にも感謝しています。研修医と先生方との良いパイプ役にもなっていただき、僕たちの要望や、困ったことがあった際にも、いつも耳を傾けてくださるのでありがたいですよね。


自由度が高く、成長の実感をもてるのが一宮西病院の良さ!

では最後に、一宮西病院での研修に向いている人はどんな人でしょう?

高嶋医師: やる気があって、自己管理ができる人。先生方が親身にアドバイスしてくださるので、コミュニケーションがきちんととれる人は、この環境を活かせると思いますよ。
山内医師: とりあえず一度見学して、自分で感じてみてほしいですね。もちろん積極性のある人が合っていると思うのですが、それまで消極的でも、この病院に来たら意識が変わることだってあるかもしれないし。 そして一宮西病院は、働いた分だけしっかりと報酬に反映される点もぜひアピールしたいです! 当直で日付が変わっても時間外手当がきちんとつくから、自分が欲しい参考書も買えますよ(笑)。自己投資に使える分、成長したい人には向いているし、実際に成長できる環境でしょうね。
帆苅医師: やる気がある人というのはもちろんなのですが、あとは手技をやりたい人ですね。そして忙しさを求めつつも、ちゃんとオン・オフの切り替えをつけたい人でしょう。今も夜は家で子どもと一緒にお風呂に入れるし、オフの時間もしっかりキープできるのでありがたいですね。
神戸医師: 何よりも、「働いてるな~」という実感がもてるのが一宮西病院です。そして自由度の高い病院なので、伸びるも伸びないも自分次第。何もしなければあっという間に2年間が終わってしまうけど、逆に積極性をもてばどんなことでも挑戦できるので、力はすごく伸びるはず。ぜひ一緒に頑張りましょう!

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