症例実績
●症例数
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | ||
心臓・胸部大動脈疾患 | 手術 | 102 | 162 | 147 | 147 | 165 | 189 |
TEVAR(ステントグラフト) | 27 | 22 | 8 | 47 | 35 | 54 | |
腹部大動脈疾患 | 手術 | 3 | 10 | 30 | 24 | 15 | 11 |
EVAR(ステントグラフト) | 36 | 19 | 24 | 62 | 67 | 105 | |
心臓・大血管合計 | 168 | 213 | 209 | 280 | 282 | 359 | |
下肢静脈瘤 | 232 | 203 | 183 | 132 | 139 | 130 | |
その他 | - | - | - | - | 62 | 53 | |
総合計 | 400 | 416 | 392 | 412 | 483 | 542 |
症例数推移 -心臓・大血管-
●2021年の診療内容
2021年は元日から緊急手術でのスタートとなりました。今現在当科は常勤5人と非常勤3人で診療を行っています(医師紹介はこちら)。今年は研修医2名と外科修練医1名が短期間ながら充実した研修を当科で行なっていただきました。長年部長を務めた金子医師が退職されることとなり、一方で小泉医師が4月から正式に当科に加わりました。平日夜間や休日の緊急対応もローテーション体制を組むことで迅速かつ万全な対応ができる状態とし、心臓胸部大血管手術に必要な人工心肺装置も2台あるため愛知県下でも数少ない同時並列手術も可能なチームとなっております。実際に院内や他院からご紹介いただきました患者様を1件もお断りすることなく“断らない医療”を実現することができた1年間でした。また状態が悪い重症患者様をご紹介いただいた時も心臓外科医同乗で当院からドクターカーにて病院までお迎えし、1分1秒でも早く患者様の診療に当たらせていただくことも行なっております。
診療実績としては、年間総手術数483例、心臓大血管手術数282例といずれも過去最多症例数となりました(症例実績はこちら)。特に2020年東海・北陸地区最多症例数(109例)であったステントグラフト治療において、今年も102例と2年連続100人以上の患者様の治療をさせていただきました。このステントグラフト治療ではより負担の少ない治療を目指して2021年3月から新たな取り組みとして局所麻酔かつ(皮膚を切開しない)穿刺での手術を標準術式とし、入院期間も2泊3日(クリニカルパス使用)を標準期間としております。「手術した翌日から手術前と同じことができる手術」を当院ステントグラフト治療の特色としています。心臓手術においては、予定手術症例においては術後30日死亡症例なく安全に行えており、特に弁膜症手術ではご自身の弁を温存する弁形成術(大動脈弁、僧帽弁)を積極的に行ない、かつ非常に良好な成績でした。一方で急性大動脈解離手術が40件、心臓胸部大血管領域全体では緊急手術が71件と2021年も非常に多くの緊急手術依頼をいただきました。急性大動脈解離の救命率は95%と非常に良好な成績で、一宮市内だけでなく愛知県北部・西部や県外(三重県桑名市など)からのご紹介も増加傾向にあることからこれらの地域の最後の砦として安全でレベルの高い診療を継続しております。さらに、TAVI治療(カテーテルでの大動脈弁置換術)も安定した成績で手術件数も増加傾向であり、低侵襲手術の代名詞であるMICS手術(低侵襲小切開心臓手術)もまだ件数が少ないながらも行なっております。年々高齢化がすすんでいる中、低侵襲治療と安全で高度な治療をうまく組み合わせることで、選択肢が多く患者様のニーズにお答えできる診療を行なっています。
診療実績としては、年間総手術数483例、心臓大血管手術数282例といずれも過去最多症例数となりました(症例実績はこちら)。特に2020年東海・北陸地区最多症例数(109例)であったステントグラフト治療において、今年も102例と2年連続100人以上の患者様の治療をさせていただきました。このステントグラフト治療ではより負担の少ない治療を目指して2021年3月から新たな取り組みとして局所麻酔かつ(皮膚を切開しない)穿刺での手術を標準術式とし、入院期間も2泊3日(クリニカルパス使用)を標準期間としております。「手術した翌日から手術前と同じことができる手術」を当院ステントグラフト治療の特色としています。心臓手術においては、予定手術症例においては術後30日死亡症例なく安全に行えており、特に弁膜症手術ではご自身の弁を温存する弁形成術(大動脈弁、僧帽弁)を積極的に行ない、かつ非常に良好な成績でした。一方で急性大動脈解離手術が40件、心臓胸部大血管領域全体では緊急手術が71件と2021年も非常に多くの緊急手術依頼をいただきました。急性大動脈解離の救命率は95%と非常に良好な成績で、一宮市内だけでなく愛知県北部・西部や県外(三重県桑名市など)からのご紹介も増加傾向にあることからこれらの地域の最後の砦として安全でレベルの高い診療を継続しております。さらに、TAVI治療(カテーテルでの大動脈弁置換術)も安定した成績で手術件数も増加傾向であり、低侵襲手術の代名詞であるMICS手術(低侵襲小切開心臓手術)もまだ件数が少ないながらも行なっております。年々高齢化がすすんでいる中、低侵襲治療と安全で高度な治療をうまく組み合わせることで、選択肢が多く患者様のニーズにお答えできる診療を行なっています。
●当科主催活動
2021年秋に「一宮西病院の心臓大血管手術の取り組み」と題しオンラインでのセミナーを、一宮地区の地域の先生方に向けて行いました。シリーズ全3回、座長に当院循環器内科の寺本智彦部長・古川善郎部長をお招きし開催しました。毎回多くの先生方にご参加いただき大変盛況な会とすることができました。未曾有のコロナ禍の中、こうした活動を行なっていくことで地域の先生方と密に連携をとり、また当院での診療内容をより身近に感じていただけるように努めています。
●学術活動
<学会発表>
- 演題名 MICS MVP後のMR遺残に対して再手術を行なった一例
- 発表者 水田真司
- 学会名 第64回関西胸部外科学会学術集会
- 開催 2021年6月 Web
- 演題名 下腿外側のIPV、潰瘍治療に難渋している一例
- 発表者 水田真司
- 学会名 第20回内視鏡下静脈疾患治療研究会
- 開催 2021年9月 Web
- 演題名 Surgical outcomes from anastomotic leakage after surgery for acute type A aortic dissection
- 発表者 宮本陽介
- 学会名 第74回日本胸部学会定期学術集会
- 開催 2021年10月 Web/東京
<講演会>
- 名称 一宮西病院の心臓大血管手術の取り組み
- 第1回 大動脈弁疾患 発表者 水田真司 開催 2021年10月27日
- 第2回 大動脈瘤疾患 発表者 山本淳平 開催 2021年11月10日
- 第3回 左心耳のマネージメント 発表者 宮本陽介 開催 2021年12月8日
- 名称 パークローズを用いた経皮的大動脈ステントグラフト治療
- 発表者 山本淳平
- 開催 2021年10月 Web