維持期リハビリテーション
自立生活を全力でサポートします!
維持期のリハビリテーションとは、発症から一定の期間が過ぎ、病状ならびに障害の状態が比較的安定している時期におこなうリハビリテーションのことです。障害の心理受容を図るだけでなく、介護者の負担の軽減・生活環境の整備、社会参加の促進に努め、その自立生活を支援します。
取り組み
理学療法(PT)
高齢や脳梗塞による後遺症などによる寝たきりを防ぐため、車椅子に座っている時間を確保していきます。坐位を保つことにより、心肺機能・内臓機能や持久力の維持向上も期待できます。一人では起き上がりや立ち上がり・車椅子への移乗ができない患者さまに対して、持ちやすいベッド柵に変えるなどの環境設定を行います。
作業療法(OT)
主に日常生活場面に焦点を当て、全身状態に合わせながら身体能力の向上、身の回りの動作の獲得を目指します。在宅復帰をされる方の場合は、トイレの動作・更衣動作・食事動作の再獲得を目指します。一人ひとりに合わせて何が問題かを評価し、動作の獲得のための訓練を進めていきます。
言語聴覚療法(ST)
残された言語機能を維持しながら、ジェスチャーや描画など、コミュニケーションの代償的手段を有効に活用できるように訓練を行います。嚥下障害の患者さまに対しては、安全な食事形態や食事方法を考え、生活への定着を図ります。また、誤嚥性肺炎の防止として、口腔ケアなども行っています。