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意外に知られていない救急専門医のお話


テレビドラマなどでも取り上げられる機会が多い救急医療。
万一の時の頼れる存在として、常に医療の最前線に位置しながら多くの尊い命を救っている救急専門医について。

救急専門医とは?

あまり知られていないようですが、わたしたちの救急外来では救急専門医(日本救急医学会救急科専門医)が働いています。救急専門医は文字どおり救急を専門とする医者のことです。救急専門医になるための専門医試験には、勤務の実績・実技・知識の3段階があり、すべてを突破しなければなりません。

日本救急医学会という救急医の総本山は、救急専門医にもとめる能力として
病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門とします。
病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。※1
といっています。

“病気やけが”というだけで、内科や外科の病気もふくまれますし、こどもからお年寄りまで、すべての患者さんを診ることのできる力がもとめられます。しかも、とくに重症な場合には、あらゆる専門の医者と協力していきますが、そのためには高い救急の専門性と、どの診療科の医者とも同じレベルで会話のできる広い知識がかかせません。そう考えると試験がむずしくて当然なのかもしれません。

そういった試験を突破した救急専門医のいる救急外来は、地域にとって何かのときの安心となる役割があります。こころやからだのことで不安なことがあれば、いつでも相談できる救急外来があることが、まちにとっても大切です。

出典
※1)日本救急医学会(2007年7月)

コラム執筆

一宮西病院 総合救急部 救急科
部長
安藤 裕貴

2008年、富山大学卒業。富山大学附属病院・富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院で初期研修後、福井大学医学部附属病院にて後期研修。福井市立敦賀病院、名古屋掖済会病院を経て、2018年より一宮西病院。

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※本ページに掲載されている情報は、2020年2月時点のものです。
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