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第12回 病院と地域の関わり方


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~病院の上手な使い方」、いざという時に頼っていく病院とはどういう付き合い方をしていけば良いのでしょうか。一宮西病院 事務長の前田 昌亮さんにお話をうかがいます。

つボイ はい。病院に対するいろんな疑問も解けてきました。

小高 現在の医療は地域との関わりというのが欠かせません。ではその中で「病院」は地域とどのように関わっているのでしょうか?前田さんに教えていただきます。前田 昌亮さんです。

前田 いろんなお話を今までさせていただきましたけれども、実は、「病院」というのだけでは医療は完結してないんですね。やはり皆様が普段行かれるクリニックのかかりつけ医と病院。そして、病院も非常に旧世紀的な医療をする病院 だけでもありません。

小高 うんうん。

前田 リハビリを専門としている病院とか療養型の病院とかですね。いろんなタイプの病院があるんですが、実は地域にいろんな形の病院やクリニックがそれぞれがネットワークを作りながらやってるんです。

つボイ はい。

前田 地域医療構想とかですね。皆さん少し聞いたことがある言葉があるかもしれませんが、その辺りを少し例え話も含めながらお話をさせていただければっと今日は思っております。

小高 はい。

前田 例えば、つぼイさん、小高さんもかかりつけのクリニックあると思うんです。

つボイ はい。

小高 おうちの近くにあります。

前田 ありますね。近所の馴染みのクリニックに行きました。今までもよく見てらっしゃるんですけども、見てらっしゃるがゆえに「あれ、ちょっと普段より重たいからこれは病院に行った方がいい」「病院で検査してもらいなさいよ。」「もしかしたら入院になるかもしれないよ。」っとこんなご経験あると思うんです。

つボイ はい。

前田 じゃあ、クリニックのかかりつけの先生が一番初めにすることは、前にお話した紹介状ですね。紹介状を書いて、受診をご指示をされて、 お2人はじゃあ病院に行くことになりました。

小高 はい。

前田 紹介状いだいたお2人は、病院の方がしっかりとクリニックの情報を受け取って、「やはりこれは入院をしてください」と。

小高 うん。うん。

前田 お 2 人にいろんな治療をして、薬を投与して、「じゃあ、ちょっと良くなってきましたね」と。

小高 はい。

前田 で、ここで終わりじゃないんです。病院の方はですね。「もうちょっとリハビリをした方がいいかもしれません。 なのでもう 1 つ別にリハビリを専門としてる病院があるんです」と。そちらの方に転院をしてくださいというお話になりました。

つボイ はい。

前田 お 2 人はじゃあそこでリハビリをしていきます。そして、そのリハビリの病院からも「じゃあ、いよいよもう家に帰れますよ。でもかかりつけの先生に定期的に診てもらう ましょうね。」こんな話があります。

つボイ はい。元の話に戻ってきましたね。

前田 お 2 人がクリニックでこういう治療を受けました。そして、病院で入院をしてこんな薬をもらいました。リハビリ病院でこういうリハビリを受けましたという情報は全てのところで共有されてるんですね。

小高 ほぉ~。

前田 まさにここが、地域の医療ネットワークというものになります。

小高 はい。

前田 ですから、何もご心配なさらずに「私は病院に行かないといけないんだろうか?どうなんだろうか?」その自己判断っていうのはやはり難しいところが当然あります。まずは、かかりつけの先生に行っていただきますと、その流れで地域の医療ネットワークにもう入ってます。

つボイ あぁ~。なるほど。

前田 安心して、何か体の異常を感じた場合はそうしていただければ良くて。したがって、「病院って地域とどう関わってますか?」って小高さんが始めにおっしゃっていただいたと思うんですけども、病院というのは基本的にその地域の医療ネットワークの 1 つにしか過ぎないんですね。

小高 はい。

前田 皆様にとっては、最も馴染みのあるところに関わっていただくところがスタートになっていて、あとはそのネットワークの中で医療専門者の方々が判断をしてくれますから安心していただければなっていう風に思います。

小高 「いや~でも私手術してもらった先生がいる。ここで見てもらないとまた悪くなったら不安なんですけど~」って言ってる患者さん、私見たことありますけど…。

前田 はい。(笑)

小高 それも安心していいですよっていうことか!

前田 はい。おっしゃる通りですね。やはり皆さん「病院に に行った方が、高度な医療が受けれるんじゃないか?」と思われるんですが、病院はそもそも高度な医療を提供するところではあるんです。

小高 うんうん。

前田 ただ、今のご自身の状態というのを完全に把握ができるわけではやはりありません。やはり身近なところからご相談をいただかないと逆に全ての方が病院に押し寄せてしまうと今度は、病院の経営が成り立たないですね。

小高 そうですね。

前田 患者様は、ずっと病院の中で待ち続けなきゃいけなくて、ずっと受診がされない。

小高 患者さんにしてみても、自分はもう本当にその高度な医療を受けなきゃいけないような重大な病気にかかってるのに「すいません!風邪ひきました~!」っていう患者さんばっかりで、私がなかなか診察受けられないと困りますもんね。

前田 おっしゃる通りですね。そして、病院も「なんとかせねば」と思ってたくさんの従業員を雇わなければいけない。

小高 はい。

前田 そうなると病院の経営は、厳しくなってきて、病院の倒産の話も最近あると思うんです。でもそうなってしまうと地域医療は崩壊をしてしまいます。

小高 「うちの地域にそういった高度な医療を見てくれる大きい病院がないわ」っていう状態になっても困ります…。

前田 困ります。困ります。っということもあるのでやはり、このネットワークをうまく皆様いわゆる患者様に当たられる方々も理解をしていただいて使い分けをしていただくというのが大事かなって思います。

つボイ 地域のネットワークの中で連携されてるということですよね。

小高 はい。かかりつけ医と病院、それからリハビリ病院そしていつものクリニックへと循環しながら情報はしっかり共有されているっていうこれ聞くと安心ですよね。

つボイ そうですね~。

小高 来週も前田さんに病院の上手な使い方を教えていただきます。そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~病院の上手な使い方~」でした。

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