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第2回 病院の役割・機能


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~病院の上手な使い方」、いざという時に頼っていく病院とはどういう付き合い方をしていけば良いのでしょうか。一宮西病院 事務長の前田 昌亮さんにお話をうかがいます。

つボイ 病院というところは、お医者さん、看護師さんがいるのはもちろんですけども、その他いろんな方が働いているということを教えていただきました。

小高 その病院には、私たちは病気になったときに診てもらいに行くのですけれども、実はそんな病院、それぞれの役割があるというんですね。今日は病院の機能、そして役割について教えていただきます。前田昌亮さんです。

前田 一番わかりやすく言いますと、クリニック、診療所は小さい、病院は大きいというイメージが皆さんあると思うんですけども、実はそうでして。

つボイ やっぱりそうですか。

前田 病床、いわゆる入院のベッドの数で分かれています。20床以上を超えると病院と呼ばれまして、20床未満だとそれをクリニックというふうにまず呼ぶんですね。

小高 明確に分かれてるんですね。

前田 それぞれの役割は、なんとなく皆さんわかると思うんですが、病院というのは基本的に非常に重症な方々を診ていくところになります。すなわち病院がやっていくことというのは、例えば救急医療とか、高度医療、難しい難易度の高い医療、これは病院でやります。

つボイ はい。

前田 じゃあ、クリニックは何をやるのかといいますと、クリニックは皆さんの街のお近くに必ずたくさんあると思います。かかりつけのお医者さんなので、救急とか本当に重症じゃなければ、まずはクリニックに行っていただいて、そこの先生にご自身の状況を、長年に渡ってデータを集めていただく場所だと思ってください。

小高 なるほど。

前田 クリニックの先生はつボイさんや小高さんと長年の付き合いがあるから、今こういう病気してたよねとか、その時にこれぐらいの形でちょっとひどくなっちゃったよねとか、そういうものをずっとデータ集めをしてます。ですから、ちょっとでも大きな異変があると、これは病院に行かなきゃいけないという話ができるわけです。よくお二人のことを知っているのは、実はクリニックの先生ということになります。

小高 そうすると、患者側としてはちょっとあそこが痛いなとか、ここがちょっと調子が悪いなっていうときに、こないだテレビでやってた名医のいるあの大病院に行って診てもらいたい!みたいなのがよくありますが、順序としてはやっぱりそうではないと。

前田 ご自身での判断ではなかなか難しいところがあると思うんですね。自分の中では大病だと思われるかもしれませんが、まずはお二人のことを一番知り尽くしている、かかりつけのお医者さんに判断をまずは仰いでいただくというのが一番ですね。そんな状況ではない!というような、一大事の時は思い切って救急車を呼んでいただきたいと思います。

つボイ さっきの規模の話でわかりました。ドクターコトー診療所というのは大きくないですからね。

前田 国も棲み分けを進めています。何でかというと、今の日本の医療の財源にはやはり限りがあります。ですから、病院の方には非常に高い医療器械、医療設備を入れていく。ただし、それをずっと使い続けるわけにはいかなくて、やはり選ばれた限られた方に当然投資をしていかないといけない。ですから、多くの方はクリニックに診ていただいて、言い方は悪いですけども、ちゃんと選別選定した方というのを病院で診ていこうというのが、一応国の考え方にもなってきていますね。

小高 なるほど。だから病院というと入院ができる、手術ができるということになってくるわけですね。

前田 おっしゃる通りです。

小高 最近では在宅医療とか、人間ドックで病院に行くなんてことがありますよね。この辺りというのはどちらの側に近いものなんでしょうか。

前田 在宅、今よく聞かれるでしょう。病院のいわゆる入院を取れる数というのは厚生労働省のルールで、愛知県には何人何床のベッドというふうに決められてるんです。ですから、病院は新しい入院の方を取ると、今入られてる方は退院していただかないといけない。でも、治りきってるのかなとか、ちょっと完璧じゃないなという状態での退院もあるんです。従って、おうちの方でとか、もしくは施設のなどの方で医療を継続的に提供していかなければいけません。それが今は在宅医療サービスという言い方をして、皆さん在宅、在宅っていう言葉を聞かれてるんじゃないかなと思います。やはりそれは国の定めたベッド数の限界値があるんだということを知っていただければと思いますね。

つボイ クリニックとか病院はそれぞれの役割で地域の医療を守っているんですね。

小高 はい。ですから私たちは上手に使っていきたいですね。来週も前田さんに病院の上手な使い方を教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~病院の上手な使い方~」でした。

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