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第8回  下肢静脈瘤とは違う病気です


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします。

(市橋)
よろしくお願いします。

(つボイ)
お便りを頂きましたのでご紹介いたします。愛西市にお住まいの象の足首さん、男性の方です。『このところ足の血管の話をされておりますが、すごく勉強になります。実は私、右足にとても細い赤や紫の血管がクモの巣のように見えるのがあります。冬場にお風呂に入ると痒くてかきむしりたくなります。先日、テレビの健康番組を見ておりましたら同じような症状を「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」の一種で心配いらないと言ってました。下肢静脈瘤は、この番組で先生がおっしゃる足の血管の病気とは何か違うんでしょうか?心配いらないと言われても心配です。』とお便りを頂いてます。

それからもう一つ。よっさんという名古屋の緑区の方でございますけれども、『去年の暮れにちょっとした手術で入院した時、下肢静脈瘤だと言われエコノミー症候群になりやすいからと、ベッドで寝たきりの二日間ほど足にマッサージをするような器具を取り付けられて寝ていました。この下肢静脈瘤というのはどういう病気なんでしょうか?何か治療は必要なんでしょうか?』と、両方とも男性からですね。

(小高)
お便りを頂いた下肢静脈瘤というものはどんなもんなんですかね?

(市橋)
確かに、下肢静脈瘤足の血管の病気ではありますが、私がこのシリーズでお話しさせていただいております動脈硬化で起こる病気とはやはりちょっと違います。静脈瘤の場合、一部重症化して皮膚潰瘍(ひふかいよう)を起こしたりですとか、生活上足がだるくなったりという症状はありますが、ほとんどの場合が命に関わるということはありません。

(小高)
じゃあそこの部分は、リスナーさん達は安心していいということですね。今まで話してたような命に関わる深刻な話や動脈に関する病気とはまたちょっと違うと。

(市橋)
ちょっと違いますね。

(つボイ)
こういう方はたくさんいらっしゃるんですか?

(市橋)
立ち仕事が多い、四十歳以上の女性の方に多いという風に言われております。日本人の中で言いますと、大体1割弱は患者さんがおられるんじゃないかと言われてます。

(小高)
さっきのリスナーの方は、瘤というよりも蜘蛛の巣のようなものが浮き出てるってことでしたね。

(市橋)
そうですね。いろんなパターンがありまして、瘤のように出てくる方もおられますし、蜘蛛巣状で出てきたり、網目状だったりとかいろんなタイプがあります。このうち治療が必要になってくる静脈瘤っていうのは、そこまで数は多くありませんが、心配であれば見た目の問題とかもありますので、一度病院で見てもらうといいかなと思います。

(小高)
下肢静脈瘤の場合は、どの科にかかればいいんですか?

(市橋)
病院によってはまずは皮膚科の方にかかったりすることもありますが、実際の治療されてるのは血管の専門医です。循環器内科がやってる病院もありますし、心臓血管外科、あるいは血管外科の先生が治療にあたってる場合がありますので、その病院によって診る科は様々ということになります。

(小高)
なんか全然違う軽い病気だと思っていたら、実は似たような症状だけども「重い病気ですよ」と言われる時もあれば、似たような症状やから悪いんじゃないかと思うとそうでもなかったりしますね。

(つボイ)
下肢静脈瘤で足の血管ががっと浮き出て「大変だ~!」と思っても…?

(市橋)
直接命に関わるということではないです。

(小高)
命に関わる病気じゃないんだよっていうことは覚えとくと安心ね。ということで、皆さんも足にまつわる質問・疑問などありましたら、このコーナーまでお寄せください。市橋先生がこのように優しく優しく怒らず教えてくださいます。

(市橋)
絶対に怒りません。

(小高)
ははは。ありがとうございます。はい、今日も一宮西病院の市橋敬先生にお話を伺いました!来週も宜しくお願いします。新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。


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