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第11回 薬物療法の進歩!三本の柱


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(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位のがんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生に教えていただきます。先生よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします。

(竹下)
よろしくお願いします。

(小高)
ここのところは肺がんの治療法ということで、まず外科的療法・手術、放射線治療についてお聞きして参りました。

(つボイ)
ステージ1とか2とか、この段階では手術、それも患者さんの負担が少ない胸腔鏡、これを使った手術が多い。

(小高)
軽いときは根治が出来るから手術!ということですか、先生?

(竹下)
そうですね、今は胸を開かずに数箇所穴をあけるだけでできる患者さんにとっても優しい手術法になります。

(小高)
そしてステージ3になると薬物療法や放射線治療を組み合わせていくということでしたが、ステージ4だとどうなりますか?

(竹下)
ステージ4というのは、血液の中に癌細胞が入って、他の部位に転移するんですね。肺がんの場合だと脳、骨、肝臓、副腎に転移しやすいんですけど、そういったところにも転移してるような状態なんで、局所をとっても意味なくてですね、体全体にお薬を入れて、全身に回ってるがん細胞をやっつけるというのが薬物治療になります。

(小高)
先回、先生にお聞きした時にこの薬物治療も目覚ましい進歩を遂げているというお話でしたが。

(竹下)
本当に肺がんは一番進歩してると思っていて、2000年代の初頭はですね肺がんと診断されたらもう手術ができないってなるといわゆる従来の抗がん剤ですね、髪の毛が抜けちゃうとか、そういう抗がん剤しかなかったんですね。現在はその抗がん剤治療に加えて、分指標的薬と免疫治療・免疫療法ってものを合わせてですね、この三本柱で治療を考えていくことになってます。

(つボイ)
抗がん剤のことかと思いました、薬って。他に二つもあるんですね。

(小高)
分子?

(竹下)
分子標的薬といって、がん細胞に起こっている遺伝子の変化をターゲットにですね、遺伝子の変化が起こると正常な細胞ががん化しちゃうんですね。逆に言うとそういった変化にすごく依存してるということなんで、そこをブロックするようなお薬が非常に効果が高くて、副作用が軽いんですね。分子標的薬って言われています。

(小高)
分子標的薬!そして、免疫療法?

(竹下)
以前ノーベル生理学医学賞受賞で一躍有名になったオプジーボっていう薬があるんですけど、免疫チェックポイント阻害剤ですね、そこですごく有名になったんですけど、全員に効くわけじゃないんですね。夢の薬っていうことで最初報道されたんですけど、みんなに効くわけじゃないんです。ほんの一部の人にはすごくよく効いて、がんが本当に消えちゃうような人も出てきてるってのが事実なんですね。そういった意味ですごく効果が期待できるお薬にはなります。

(つボイ)
三本柱って言われましたけど、三本の柱で治療するんですか?一本だけの人もいるのか、二本だけの人もいるのか、どうなんですか?

(竹下)
これはすごく大事なことになってるんですけど、最初はバラバラだったんですけど、最近は組み合わせた治療もですねちょっとずつ広がってきていて、抗がん剤プラス免疫療法っていうのが今は主流でやられてる治療ですね。

(つボイ)
抗がん剤プラス免疫療法、食後に2錠飲んでくださいな、みたいな。

(竹下)
いえいえ、点滴です(笑)

(小高)
このように目覚しい進歩をしてますよって先生仰られましたけど、数年前とは全然違う?

(つボイ)
数字的にはどうなんですか?

(竹下)
5年生存率って言うので見ると、薬物療法として抗がん剤しかなかった時は、ステージ4で3%くらいだったんです。それが今こういったお薬が出てきたことで分子標的薬が合う方は20%を超えるし、免疫療法がうまく構築してもやっぱ20%超えるって言う事なんで、すごく治療の成績も伸びてきてますね。

(つボイ)
ステージ4になったらからって、アカンと思ったらアカンですね。

(竹下)
ほんとこの20年近くですごく進歩してるんで、本当に色んな選択肢が考えられるようになってますね。

(つボイ)
もうちょっと経つと私の言うように食後2錠にならへんの?(笑)

(小高)
先生、ほんわか優しい癒し系な感じですけど、頼もしいですね!キラーンってしてますね!肺がんについて先生には色々と伺ってきました。ありがとうございました。新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。