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第12回 改めて「かかりつけ医」を持ちましょう!!


(小高)
「健康のつボ~肺がんについて~」。日本人の死因第1位の「がん」の中でも、死亡者数が一番多い「肺がん」について、一宮西病院副院長 呼吸器内科部長 竹下正文(たけしたまさふみ)先生に教えていただきます。

(小高)
今シリーズは、肺がんを中心に呼吸器系の病気について竹下先生に教えてもらいました。

(塩見)
いろいろな技術の進歩や薬の開発で、肺がんに対する考え方も変わっててるんでしょうね。

(小高)
シリーズ最終回の今日は、『日常における健康管理』についてつボイさんと私で聞いています。



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(竹下)
肺がんの予防法はリスクを取り除くことが大事なんですが、予防法には食生活とか飲酒とか日常的な運動とかいろいろあるんですけど、肺に関して一番のリスクはやっぱり「たばこ」です。

(つボイ)
やっぱり。

(竹下)
開始時期が早いほど、吸ってる期間が長いほど、肺がんになるリスクは高まると言われているので、やっぱり一番(リスクがあるのは)たばこですね。

(小高)
逆に、肺がんになったって時に、この人たばこも吸わないのに!ってなんてこともありますが…

(竹下)
もちろん喫煙以外にもいろんな原因があります。合併する呼吸器の病気の「間質性肺炎」「特発性肺繊維症」なども3割くらいがんを合併しやすいと言われているし、またタバコと関連する病気ですけど「肺気腫」という呼吸器疾患からも肺がんになることもあると言われています。

(小高)
逆に、そうすると、たばこをやめました!っていう人が次に予防のためにできることってなんでしょうか?

(竹下)
う~ん…やっぱり定期的な健康管理をしっかりやっていくというのが大事になってくるので、
そういった観点から『かかりつけ医』というのが大事になってくるかと思いますね。

(小高)
かかりつけ医。

(竹下)
『かかりつけ医』というのは、日頃の健康状態を診てもらうとか、症状に応じて専門医を紹介して頂くとか、病気の予防・教育・早期発見につながると言われているので、かかりつけ医を持つということは非常に大事なことだと思います。

(つボイ)
日頃の状態を診てくださっている先生ですので、ちょっとした変化も発見しやすいですよね。

(竹下)
そうですね。患者さんを「点」で診るのではなく、ある程度「線」で長く続けて診るということがどんな診療でも大事になってくるので、そういった意味で今仰られたとおり、かかりつけ医の先生と日頃から接するというのは、ちょっとした異常を見つけてくれる可能性があるのですごく大事だと思いますね。

(小高)
私たちがかかりつけ医のお医者さんに行く時って、風邪とか喉が痛いとか、わりと呼吸器系の症状で行くことが多いですよね。

(竹下)
そうですね。かかりつけで多いのは、腰痛とか肩の痛みとか整形的なものや頭痛、それ以外には呼吸器疾患の咳、痰とかが続くっていうのが多いので、その通りだと思います。

(小高)
そうすると、先ほど仰られた「線」で診るというところで、この患者さんの咳の仕方が前の風邪と比べてちょっと違うかなとかちょっとしつこいかなっていうのがかかりつけのお医者さんには見えるってことですか。

(つボイ)
日頃の状態がわかってますからね。

(竹下)
それが違うなってことになれば、大きな病院とか専門機関を紹介して頂けると、そこでちゃんとしたチェックができますので、連携していくことは大事になってきます。そういった意味で、かかりつけ医の重要性というのは今後ますます大事になってくるかなと思います。

(小高)
そこであれっ?てことになったら、次の段階は?例えば、かかりつけ医で発見してもらって、大病院を紹介してもらって、今までのいろんな先生に教えて頂いた治療法などでがんが治った時には今度は…

(竹下)
がん自体のフォローはやっぱり専門的なところでやったほうがいいと思うんですけど、日頃の血圧とか糖尿とか高脂血症といってコレステロールが高いとかは、その後もかかりつけの先生に定期的にフォローしてもらいながら、がんに関しては大きい病院で再発していないかとか治療を継続していく方もいるので、ダブルで一緒に診ていくことになりますね。

(小高)
また、かかりつけのお医者さんに通って診てもらいながら、定期健診などは大きい病院で受けるということですね。

(竹下)
そうですね、例えば喘息とか肺気腫だったらうちの方で調べて評価して、お薬を開始して安定したらかかりつけの先生にお願いして、また悪くなったら来てくださいという感じで定期的に連携しながらやってますね。

(小高)
竹下先生優しい~!わたし、竹下先生がいいです!とかよく言われません?

(竹下)
そこに関しては、かかりつけ医を持つことの重要性と何かあったらいつでも来てください。24時間いつでも診ます!よということをお話して来てもらってますので。そこもちゃんとお互い納得して次に進むという感じですね。

(小高)
かかりつけ医がとっても大事!

(つボイ)
うん!ということでございました。





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(塩見)
普段の自分を知ってくれている『かかりつけ医』は大切なんですね。

(小高)
病院などで手術を受けた後も、その後の日常生活を安心して送るためにも必要ですね、かかりつけ医!ということで今シリーズは肺がんを中心に呼吸器系の病気全般とかかりつけ医の重要さを竹下先生に教えて頂きました。ありがとうございました。

(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(小高)
『健康のつボ~肺がんについて~』でした。


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