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第10回 腱板断裂の治療法②


(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。

(小高)肩の関節とつながっている腱板が断裂しちゃうという「腱板断裂」。まずは注射や薬、運動という保存療法が試みられます。

(つボイ)しかし断裂した部分というのは保存療法で元通りになるわけではないので、保存療法がうまくいかなかった場合は次のステップと、こういうことになるんですね。

(小高)はい。梶田先生です。



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(梶田)3ヶ月ぐらい経過を見させてもらって、なかなか保存療法で良くならないなって人に関しては手術を勧めています。手術に関しては、腱板を上腕骨に縫い付けるような手術になりますが、最近では関節鏡(かんせつきょう)を用いた、できるだけ低侵襲でやる関節鏡視下腱板修復術(かんせつきょうしかけんばんしゅうふくじゅつ)が多くなっています。ただし断裂の大きさや断裂の形によっては関節鏡では難しい場合がありますので、その場合は直視下(ちょくしか)といって、直接開けて縫い付けるというような方法もあります。

(小高)関節鏡視下?

(梶田)はい。肩の周りにちっちゃい5mmぐらいの穴を5か所から6か所ぐらい開けて、そこから関節鏡を入れて…。

(小高)関節鏡とはなんですか?鏡という字がついていますが…。

(梶田)カメラですね。内視鏡です。内視鏡を入れて、それで切れた筋肉をグッと引っ張ってきて上腕骨に縫い付ける手術になります。

(つボイ)これはアレでしょう、トレーニングがいる話ですよね。

(梶田)そうですね。比較的専門性の高い手術になりますね。手術の時間としては、断裂の大きさにも寄りますけども、だいたい1時間半から2時間ぐらいで終わるような手術です。

(小高)これ、直視下手術というのは“実際に視る”という字になっていますけど、実際に腱板が視えるようにパカっと開くってことですか?

(梶田)そうですね。肩を切り開くので関節鏡手術に比べると体への侵襲が大きくなるのと、肩に大きな傷ができますから、そこを気にされる方もいらっしゃいます。90%ぐらいは関節鏡で対応できるんですけども、やはり断裂の大きさであったり断裂が複雑な場合はどうしても直視下に縫うことがあります。

(小高)そして先生、手術の術後というのはどんな状態になっていくのでしょうか?

(梶田)手術のあとは肩を固定します。断裂が小さければ4週間ぐらいの固定になりますけども、断裂が大きい場合はま6週間~8週間の固定をしていきます。固定と言ってもあのギブスで固定するわけではなくて、取り外しができるような装具を用いますので、術後すぐにシャワーも浴びれたりとかしていきます。

(つボイ)そうなんですね!手術するとなかなかシャワーとかが浴びられないのでネックですね。

(小高)なんかガチっと固めたほうが早く繋がるような気がしますけど…。

(梶田)固定したことによって逆に関節が固まってしまうという弊害があるので、拘縮しない・固まらないように手術しても翌日からリハビリを開始してきます

(つボイ)手術後も肩は動く状態なんですね。

(梶田)そうですね。自分では肩を動かすのはやめていただいてるんですけども、肩の縫った腱板に負担がかからないように、人の手を使ってリハビリをして行きます。

(小高)理学療法士さんと一緒に、手術したところは痛めないような肩の動かし方でリハビリをして行く。

(梶田)そうですね。

(つボイ)そのリハビリで肩を動かすのは、「いたたたたた!」となるのか、患者さんの痛みや苦痛はどうなんですか?

(梶田)肩の手術は術後けっこう痛みが強いんですね。なので最初は鎮痛剤を使いながらリハビリをしていきますが、筋肉の緊張を理学療法士をうまくとってくれれば、徐々に痛みが減っていきます。

(小高)そうすると普通の日常生活とか肩を使ったいろんな作業っていうのができるようになるにはどのぐらいかかるもんですかね?

(梶田)断裂の大きさに寄りますけど、基本的には3ヶ月で軽作業を許可しています。手術をして半年以内が再裁断が多いので、その間はかなり慎重に肩を使っていただいています。半年たって再裁断がなければ、そこでスポーツを行ったり重いものを持ったりというのを許可していくようにしています。

(つボイ)そのあたりのね~、きっとこのリハビリでまたスポーツをやれるようになるというのは嬉しいでしょうね。



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(つボイ)はい。手術になるとリハビリというのも時間がかかりますよね。

(小高)症状や年齢的な状況を加味して治療法を選択していくことになるようですね。さぁ、健康のつボではいろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)はい!質問をお待ちいたしております。

(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。



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