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第5回 診察・検査・診断


(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。40代・50代から痛みを訴える人が増えはじめ、その痛みをかばうことで、腰や膝に影響が広がることが多いという「股関節の痛み」について、一宮西病院 整形外科 股関節センター長中北吉厚(なかきた・よしあつ)先生にお話をうかがっていきます。

(つボイ)
痛みの原因はいくつかあるようですが、多くは『変形性股関節症』に集約されているということですよね。

(小高)
痛みが長く続くようだったらお医者さんに、というお話もありましたが、実際、変形性股関節症の検査や診断はどのようにしているのでしょう?中北先生に教えていただきます。





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(中北)
いちばん最初に行うのは「診察」になりますので、ベッドの上に寝て頂いて股間節の動く範囲ですとか、足の長さに左右で違いはないかとか、痛みがいつからどんなふうに痛むかなど、いろんな情報を患者さんからお伺いしたり、調べたりすることが一番最初にすることですね。

(小高)
いろいろお話を聞いたり、ベッドの上で足を持ち上げてぐるぐる回したりだとか、そんな感じで聞いていくのがまず最初。その後はどうなるんですか?

(中北)
その後は、まずレントゲン写真を撮って頂きます。

(小高)
まずその問診っていうのは具体的にどういうことを聞くんですか?

(中北)
はい、その痛みがどれくらい前からあって、徐々に悪くなっているのか、それともずっと同じ程度で続いているのか、痛みはどういう時に強く出るのか、痛みの場所はどこで、どう変化してきているか、生活上何が一番困っているか?そういったことをお伺いすることが多いですね。

(つボイ)
ここで聞いていて、痛い痛いと言っていても股関節の痛みではないなってこともあるということですよね。

(中北)
はい、おっしゃる通りですね。そういうこともあります。

(小高)
そうすると、そういった質問に答えられるように、ちょっと頭の整理も診察の前にしておいた方が良いかもしれないですね。

(中北)
そうですね。

(つボイ)
そこでどういうことを訴えるかってことをね。

(小高)
いろいろ足を触ったりしながら。今度は「レントゲン検査」ではどのようなところを診るんでしょうか?

(中北)
はい、まずは大腿骨の丸い部分(骨頭)と骨盤側の屋根の部分ですね。これは左右両方あるわけなので、痛い方と痛くない方で左右違いがないかですとか、あとは骨盤全体の形ですとか、生まれつき正常とは違う方もいらっしゃいますので、そういったものがないかどうか。すごく珍しいですけど、骨のがんのような悪いものを疑う影がないかどうか、そういったことを主に診ます。けがの場合は骨折があるかないかとか、そういったことを診ています。

(つボイ)
レントゲンを撮るときというと、息を吸って止めて~っていうね(笑)これは関係ないですよね。

(中北)
それは胸の写真ですね(笑)

(小高)
摩耗とかそういうのってレントゲンでわかるんですか?

(中北)
はい、初期のものははっきりわからない部分もあるんですが、ある程度進行して来るとレントゲンですぐわかります。

(つボイ)
わかるんだ!

(小高)
じゃあレントゲンでほとんどのことがわかってしまう?

(中北)
いえ、レントゲンはやはり一番簡便な検査ですので、まず順番として一番最初にレントゲンを撮って、得られる情報をすべて欲しいと思ってるんですね。時と場合によって、それでも不十分な場合はMRI、CT、超音波など様々な検査が追加されます。

(小高)
つぼイさん。

(つボイ)
はいはい。

(小高)
ここまでは痛くなさそう。(笑)

(つボイ)
だけどMRIはちょっとやかましい。ギョンギョンギョンガンガンガンてね(笑)

(中北)
おっしゃる通りですね。(笑)

(小高)
触診の時、足を触ったりする時とかはそんなに痛くないんですか?

(中北)
いや~痛い方はやっぱり痛いんですよね。ですから痛みが強い方は優しく慎重に。そして動かしている途中でどこから痛みが出始めるか、何度くらい曲げた時から痛いかですとか、そういうところを診ていますね。

(小高)
先生ここから痛いです!って言ったところから、さらにもっと痛くするってことは?

(中北)
ほんのちょっとだけ痛くすることもあります。(笑)

(小高)
そうよね(笑)

(つボイ)
その痛みの範囲によって、大体ここがどういう風になってるんだろうってね。

(中北)
そうですね、正常な可動域というものがありますので、何度曲がる、何度開く、それが正常と比べてどれくらい障害が起きているかを一番意識して診ていますね。



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(つボイ)
レントゲンやCT、MRIなどで正確に診断してもらえるのは安心ですね。それに痛い検査ではない!やかましいことはあるけど!

(小高)
おっしゃる通りですって先生言ってましたね。(笑)

(つボイ)
こんなの口真似するやつ聞いたことないと思ったんやろね。(笑)

(小高)
普段の生活の中での痛み、違和感を、注意して覚えておき、お医者さんにしっかり説明できるといいですね。来週からは、『変形性股関節症の治療法』について、中北先生にうかがいます。

(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(小高)
『健康のつボ~股関節の痛みについて~』でした。


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