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第13回 骨折 まとめ


(小高)
毎週この時間は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生にお聞きしています。今日がこのシリーズの最終回です。骨折について、種類、予防対策などいろいろ教えていただいてきました。

(つボイ)
年齢を重ねますとね、ロコモティブシンドロームにも注意せないかん!ということでしたね。

(小高)
今日は最終回ですので。改めて骨折のまとめをお聞きします。近藤先生です。

~~~~~~~~

(近藤)
やっぱり骨折の中で一番多いのは外傷による骨折で、年齢や骨の状態に関わらず、外から大きな力がバーンと加わって起きてしまうものが一番多かったです。

(小高)
うん。私たちが想像するあの骨折ですね。『外傷性骨折』。そして骨折してしまった時に当然病院へ行くんですけれども、病院に行くまでに私たちが出来ること。応急処置についても教えて頂きましたよね。

(近藤)
はい、 「RISE」(ライス)と言ってですね。

R・・・「Rest(安静)」 I・・・「Icing(冷却)」
S・・・「Compression(圧迫)」 E・・・「Elevation(挙上)」


頭文字をとって、 「RISE」と言われていますので、これをやって頂くと非常によいかなと思います。

(小高)
はい、挙上ってなんでしたっけ?

(近藤)
挙上は、例えば足を捻挫だとか骨折してしまったというような時に、足をずっと下に下げていると足がどんどん腫れてきてしまいますので、なるべく心臓より高い位置にあげておく“挙上”させるということです。

(小高)
はい。「RISE」覚えやすいですね。そして一番大変なのは『骨盤骨折』というお話もありましたよね。

(近藤)
そうですね。交通事故だとか、高い所からの転落などはすごく大きな力が加わりますので、体の中の一番大きな骨盤が折れてしまいます。骨盤骨折はすごくたくさん血がでてしまうので、骨折の中でも命に関わる骨折ですから、骨盤骨折を診ることができる専門の施設に行ってもらうのが一番いいかなと思います。

(つボイ)
臓器がいっぱい中に詰まってますからね。

(小高)
臓器も損傷している場合も結構多いということですもんね。

(近藤)
そうですね。

(つボイ)
だから命に関わるのか。

(小高)
今のお話は主に『外傷性骨折』に関してということになりましたが、その他にある骨折ってどんなのがあったでしょうか?

(近藤)
若い方がスポーツなどをやって折れてしまう『疲労骨折』がありました。あとは病気が原因で骨が脆くなって起こる『病的骨折』がありました。お年を召してしまって、骨が衰えて、年齢で起こってしまう『脆弱性骨折』がありました。

(小高)
はい。やっぱり加齢で骨は衰えて、骨折しやすい状況になっていくので。やらなきゃいけないことっていうのが、骨折するような状況にならないように気を付けることでしたね。

(近藤)
そうですね。それが一番大事だと思います。

(小高)
『ロコモティブシンドローム』って言葉も教えて頂きましたが。

(近藤)
はい。定義は運動器の障害ですね。膝が痛い、股関節、腰が痛いなど、何かしら運動器の障害のために、立ったり歩いたりするための身体能力、どこか痛くてなかなか外に出歩けないなど移動能力が低下した状態をロコモティブシンドロームと言いますので、それをしっかり覚えていて頂いて、そうならないように。日本整形外科学会のHPでは、ロコモ度をチェックできたりだとか、ロコモの意味だとか、予防だとかすごくいっぱいいろいろ書いてありますので、それを見て頂いて、自分がロコモなのかどうかだとか、しっかり把握して頂くことが大事なのかなと思います。

(小高)
前に先生に教えて頂いて、私たちもロコモ予備軍。こないだチェックしましたもんね、このコナーで。特に自覚症状なにもなく、普通に元気に動けてるつもりだけど予備軍ですよって感じでしたもんね。

(つボイ)
そういうことを知っておくことって、とても大事ですよね。



~~~~~~~~



(つボイ)
はい、骨折した時はまず「RICE」ということでございましたね!

(小高)
「Rest(安静)」 「Icing(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の頭文字でRICE!(ライス)ということです。そして、ある程度の年齢になったらロコモ度のチェック。自分の状態を知っておくことは大切です。

近藤先生にいろいろと教えて頂きました。3か月ありがとうございました。

(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!

(小高)
『健康のつボ~骨折について~』でした。 次回のシリーズは1月10日からスタートします。


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