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第4回 乳がん検診について


(小高)
今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺外科 部長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。

(小高)
乳がん、今日は早期発見のための「検診」のお話です。

(つボイ)
早期発見で早期に治療を始めれば乳がんは怖くない!という事ですね~!

(小高)
鈴木先生です。


~~~~~~~


(鈴木)
マンモグラフィーは乳房をX線で検査するもので、乳がんを見つけるのに有用な検査です。

(つボイ)
リスナーさんも「明日マンモや~!」言うてらして、、、なかなか緊張するらしいですね?

(小高)
ぎゅ~~~~!って押しつぶされるから痛いから嫌だわ・・・なんて方もいらっしゃいますが・・・。

(鈴木)
ぐっと押しつぶすのは、乳房を引き伸ばして薄くすることで、血管や脂肪、乳腺そのものの重なりを減らして、そこに放射線をあてることによって、乳房の中の病変をよりしっかりと見つけ出しすためというの理由あるんですが・・・その日の体調ですとか、ご年齢がお若い方ですとか、生理前の方ですと乳房を潰されて「痛い」という感覚は特にあるかと思います。しかし乳がんを見つけるためには大切な検査になります。

(小高)
私、あんまり痛いって思ったことないんですよね(笑)なんかマンモって結構脇からお肉を強めに引っ張って結構グイグイ機械に胸を挟んで「撮りまーーす!」って撮ると思うんですけど、あれは何故やるんでしょうか・・・?

(鈴木)
そうですね、「脇に近い部分の乳房に出来る乳がん」というのが割合多くいらっしゃいますので、そこも引き延ばしてしっかり撮るというのが非常に大事なんです。

(つボイ)
なるほど。それでも小高さんは痛くないと。

(小高)
そうそう(笑)ちなみに・・・このマンモグラフィーって「住民検診」でもやってもらえますよね?

(鈴木)
そうですね!40歳以上の方が対象となりますが、「住民検診」でも受けることができます。1~2年に1度の検診が推奨されています。

(小高)
40歳・・・もっと若くてもいいんじゃないの?って思いますけど。

(鈴木)
そうですね、乳がんの「罹患のピーク」が日本ですと「40代後半」にありますので、マンモグラフィー検診はその40代以降に焦点をあてて行うというのが有用性が高いと言われています。マンモグラフィーは撮影時間が短くて、「1~2枚の撮影だけで癌があるかないか分かる」というのがメリットで、このマンモグラフィー検診の結果で、日本人の乳がんによる死亡率が下がったという明確なデータも出ています。そういったことから40歳以降では「住民検診の対象」になっているんです。

で、若い方ですと、乳腺が密に詰まっていますので、全体に白く写ってしまうんですね。「高濃度乳房」と言うんですが、ところがマンモグラフィー検査で見つけ出したい「乳がんも白く写る」んです。高齢の方になれば乳腺よりも脂肪の方が多くなるので、脂肪って黒く写るのでがんを見つけやすいんですが、若い方ですと画像が白くて、逆にがんを見逃したり、良性の腫瘍をがんと判断して余計な検査が増えてしまったり、と体に負担をかけてしまうことがあるんです。なので全国的に『検診は40歳になってから』というのが推奨されています。

(小高)
なるほど・・・。若い方はどうやって検査するんでしょうか?別の検査とかあるんですか?

(鈴木)
はい、若い方は乳腺密度が高いので、「超音波検査」というのが向いていると思います。

(つボイ)
「超音波検査」!?

(鈴木)
痛みもないですし、費用も実費で数千円ほどです。時間も10分程で終わりますので、若い方には超音波検査をおすすめします。

(つボイ)
じゃあ私も超音波検査にしようかしら??

(小高)
私も超音波検査かしら?(笑)

(鈴木)
(笑)

(つボイ)
いや、私痛みに弱いもんですから!痛くない方法で(笑)

(小高)
状態をよく考えて、年齢も加味して、検査方法は選びましょうね!(笑)


~~~~~~~


(つボイ)
40歳を過ぎたらマンモグラフィー検診。痛くても、怖くても、とても有用な検査だということです。

(小高)
本そして若い人は「超音波検査」ですね。早期発見はどんな年代でも大切です!『健康のつボ~乳がんについて~』でした。



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