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単独インタビュー


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膝関節のスペシャリスト 整形外科医 巽一郎

膝関節のスペシャリスト 整形外科医 巽一郎



巽 一郎(たつみいちろう)先生

所属:整形外科部長 兼 人工関節センター長
卒業:1992 年卒(大阪市立大学)
経歴:大阪市立大学医学部整形外科、大阪府立身体障害者福祉病院、⽶国Mayo Clinicフェロー(Prof.Berry DJ, Prof. Cabanela ME)、英国 Oxford University 留学(Prof.David Murray)、湘南鎌倉総合病院 ⼈⼯膝関節センター⻑。2020年5月から一宮西病院にて勤務。


手術実績:3804件(2006-2020)

保存療法の第一人者、手術をしても「魔法使い」のような確かなスキル

先生の専門分野について教えてください。

整形外科ですので骨折もやってますし、股関節、膝、肘とかの関節、脊椎なんかも最初の頃はやってました。今は関節、特に膝ばっかりやってますね。歩けなくなって病院にきたお爺ちゃん、お婆ちゃん、70~80歳代の患者さんを中心に診ています。先日手術した92歳の患者さんもいらっしゃいますけど、頭は元気なんだけど体は動けない人、そういう人が主に私の患者さんです。

先生は「すぐには手術をしない整形外科医」としても有名ですよね?

これは患者さんたちから教わったことなんですが、15年ぐらい前から「手術をしないで治す」ってことに興味を持ちました。痛みの原因を治してあげると、手術しなくても歩けるようになる。そのやり方がはまったときが一番うれしいですよね!だけど、実は僕自身は手術が大好きなんです。なんで大好きかというと「工夫すること」や「物を作ったりすること」が小さい頃から好きなんです。車椅子で入院したお婆ちゃんが翌日手術して、一週間リハビリをしたら7~10日で歩いて帰れるようになって…患者さんから「整形外科の先生は"魔法使い"になれるんですね!」って言われたんです。それが一番嬉しいっていうか、面白いですね。自分で色んな工夫をして「歩かれへん、痛い!」って言ってきた患者さんが、「ありがとう!」って杖一本で帰っていく。僕らは魔法使いになれるんです!

アクティビティ溢れる、意識の高い医師に囲まれた環境

職場の環境について教えてください。

周りに一生懸命の先生が多いので、それが一番嬉しい!!これぐらいのクラスの病院になると、大体お医者さんって半分くらいは偉っそうにしてる方が多いんだけど…(笑)。ここの病院の先生は、どの先生も一生懸命やられているので、それは一番患者さんにとっていいことだと思うし、私も今年で還暦なんですが、負けじと一生懸命やってます!!

他科との連携について教えてください。

先程言いましたように、僕の患者さんは80歳の方とかが多いので(平均が84歳)、どうしても膝だけの疾患ではない、心臓であるとか糖尿があるとか脳障害があるとか、何か合併症を持っておられるような方がいらっしゃいます。だから他科との連携は必須ですね。ここの病院の先生は、循環器内科の先生も脳神経外科の先生も、本当にみんなアクティブで一生懸命やられていて、相談したときも答えがポンポンと帰ってきて協力して頂けるし、それが一番気持ちのいいところですね!

尾張一宮はのんびりした土地柄

先生が当院に赴任されたきっかけは何ですか?

非常に個人的なことになるんですが…。これまでもだいたい10年ごとに病院をかえて働いていました。大学病院、府立病院、そして前職は湘南鎌倉病院…海が大好きでベイサイドの景色も大好きで、鎌倉には異例で15年いたんですが。でも関西出身の母親を関東に連れてきたらどうかなと思っていたんですが、その母親が認知症を患いまして。関東だと生活スペースが狭いですし人がごった返しています。その母親に「土を触らせれる場所」がないかなーと、一緒にどこかで暮らせないかなと思って病院を探し出したのがきっかけです。海が遠くなって寂しいんですけど、一宮市は木曽川がすぐ近くです。時々母親と日光浴したり、僕はウィンドサーフィンしたりと。関東にいた時よりスペースがいっぱいあって、まだ3ヶ月ぐらいですが、とても住みやすい土地です。患者さんものんびりした方、おおらかな方が多いような気がします。時計をしてる人も少ないですし、時刻表に縛られてなくて、太陽があがったから起きて、太陽が沈んだからそろそろ寝よか、みたいな。そんな土地柄なんだと思います。

世界中から患者さんが集まる整形外科へ

この病院にはどんな思考の人が向いてると思いますか?

最初に理事長とお話した時の言葉が印象に残っています。それは「一生懸命やる人だったら私は応援する!!」という言葉でした。実際に職場を見たら、本当にどの科の先生も好きなことを一生懸命やっている。仕事が好きな人にはとてもいい病院、バックアップしてくれる病院だと思っています。

今後の目標をお聞かせください。

先日、広島から来られた患者さんがいました。鎌倉は遠かったけど、愛知は近くなった!って喜んでくれるんですよね。愛知っていう場所は日本の地図で言うと真ん中なんだね、北海道から、東北から、あとは九州から、沖縄から、日本中の患者さんが、日本の真ん中の愛知に集まってくれるようになる、これが僕の目標ですね!そして一緒に膝を診ている先生もすごく一生懸命やる先生ばかりなので、その先生たちと一緒に海外で論文も発表して、ゆくゆくは海外からも患者さんが集まるような、世界の中心にしたいなと思ってます。関節なら一宮西病院!っていうイメージをつくりたいですね!


死ぬまで歩けるからだの使い方 “100年足腰”

どこの病院へ行っても手術しかない、すでに関節軟骨が全部ない人。そんな患者さまが三つの保存療法を行った結果、三ヶ月後には46%の人で痛みがなくなった。クリニカル・リハビリテーションと言う雑誌に2011年発表しました。(Journal of clinical rehabilitation Vol20 No.7 p604-609 )

人工関節センター長・たつみ等はさらに根治療法を研究し、歩き方を変える方法を見出した。それはバイコン(Vicon)と呼ばれる歩行解析器を使い、軟骨が破壊される歩き方と、再生を促される歩き方では頭の位置が違うことを見出した。それらのバージョンアップした根治療法は、2019/11月にサンマーク出版から『100年足腰』と言う一冊の書籍にまとめました。

書籍が発売されてから2,3ヶ月後の2020年1月。たつみ等の元に宮崎県や岩手県、山口県から嬉しい手紙が届いた。『注射しても、薬を飲んでも、すっきりしなかった膝が、今では畑に出られるようになりました。』と。これらの根治療法をやってみて、どうしても痛みがとれない人たちに対しては、最小侵襲手術を行っている。

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TBS『これが世界のスーパードクター13』(2010年9月27日OA)に登場

TBS系列『これが世界のスーパードクター13』(2010年9月27日OA)に巽医師が登場しました。

<番組内テロップ>
膝の痛みを取り去る!
人工関節手術のスペシャリスト
筋肉を切らずに治す!最小侵襲手術


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