第11回 ロボット支援手術~ロボット支援手術は進化する
小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~ロボット支援手術について」、一宮西病院 外科副部長で消化器低侵襲手術センター副センター長の岡田 和幸先生に教えていただいております。
つボイ はい。消化器系、それから泌尿器科系を中心にいろんな手術で使われるようになったロボット支援手術。
小高 それぞれの手術に特化したロボットも出てきているそうですし、最初に開発された内視鏡手術を進化させたロボットも、どんどん新しい世代になってきているようですね。今日はそんな進化する手術支援ロボットのお話です。岡田先生、よろしくお願いします。
つボイ はい。消化器系、それから泌尿器科系を中心にいろんな手術で使われるようになったロボット支援手術。
小高 それぞれの手術に特化したロボットも出てきているそうですし、最初に開発された内視鏡手術を進化させたロボットも、どんどん新しい世代になってきているようですね。今日はそんな進化する手術支援ロボットのお話です。岡田先生、よろしくお願いします。
岡田 もともとダビンチという機種から始まったロボット支援下手術ですが、そのダビンチの特許が切れて、新しいロボットが次々に誕生している状況です。大体はダビンチの延長線上で、それに改良が加えられたものですが、それとは全く違うようなコンセプトのものもあったりします。
つボイ そうですか!
岡田 例えば、国産のロボットで手の関節がよりたくさん付いていて、より人の手の動きに近いような動きをするようなロボットもあったりします。また別のロボットは、空気圧で動かして、それが触覚として伝わるものもあります。今までのロボットでは触覚というのがなかったんですね。何か組織をつまんでも、どれぐらいの強さでつまんでいるかというのは目で見て判断するしかなかったんですが、それが伝わってくるんです。
小高 触った感覚っていうのがわかるような感じ?
岡田 そうですね。それがかなり特徴だと思います。もっと特殊なものとしてはカメラですね。今まで手の動きでカメラを動かしていたんですけど、視線を動かすことでカメラも同時に動くようなロボットもあったりします。
つボイ へぇ~!
小高 そういったいろいろな種類のロボットができると、本当に多岐に渡って、しかも細かい手術っていう対応範囲がどんどん広がっていく感じですかね。
岡田 それぞれのロボットに応じて得意な分野があると思いますので、できることと範囲が広がっていくかなと思います。
小高 先生もどんどんロボットが進化して新しくなったら、対応していかれてるんですか?
岡田 そうですね。我々が使っているのは一番普及しているダビンチで、その中でも「Xi」というモデルが日本で一番普及しています。それを主には使っているんですが、それともうひとつ「SP」という機種があります。SPはシングルポートの略です。今までの一般的なロボット支援下手術は、4つの手がそれぞれ別の孔から入るというものでしたが、その「SP」シングルポートというのは、1つの孔から4つ手が入る。3センチぐらいの孔から4つ手が入って、その手が中でぐにゃっとなります。孔が1つでできるので、究極の低侵襲手術ということができるのかなと思います。
小高 私、腹腔鏡の手術しましたけど、お腹に4カ所ぐらい傷跡ありますよ。ロボット手術の場合も、今までは孔の数でいけば似たようなものだったというわけですね。
岡田 この「SP」というモデル以外は、やはり複数箇所、4か所以上の孔が開くことが普通ではありました。今のところこのモデルだけ、最少1つの孔からできるということですね。
つボイ これは主流になっていくんでしょうかね?この「SP」というのは。
岡田 それはなかなか難しい質問ですね~。4つ別々の場所から入るのに比べると、1つの孔から入るので、手術自体の不自由さというのはやっぱり多少あります。なので、どの腫瘍に対してもできるというわけではないかなと考えますね。
小高 ただ対応可能なものであれば、この「SP」を使うことによって、やっぱり手術痕というものは非常に少なくなるということですから、患者さんにとっては優しい手術法ということになりますよね。
岡田 この「SP」というモデルが向いている手術というのもあります。今までのロボット手術だと、お腹の中といっても、その守備範囲というか、最初にその4つの孔を決めてしまうと、お腹の中でここまでしか触れないという範囲が決まっちゃうんですよね。それがこの「SP」という機種だと、お腹の中をぐるっと回ることができて、お腹の中全ての範囲をカバーすることができるんです。なので、離れたところにある腫瘍とか、何箇所かある腫瘍とかには向いています。
つボイ あっちこっち転々としてるときは、それがいいわけか。
岡田 胃がんと大腸がんとか。
つボイ それ一つの孔で!
岡田 そうですね。1つの孔でできてしまうのが得意分野かなと感じます。
つボイ そうですか!
岡田 例えば、国産のロボットで手の関節がよりたくさん付いていて、より人の手の動きに近いような動きをするようなロボットもあったりします。また別のロボットは、空気圧で動かして、それが触覚として伝わるものもあります。今までのロボットでは触覚というのがなかったんですね。何か組織をつまんでも、どれぐらいの強さでつまんでいるかというのは目で見て判断するしかなかったんですが、それが伝わってくるんです。
小高 触った感覚っていうのがわかるような感じ?
岡田 そうですね。それがかなり特徴だと思います。もっと特殊なものとしてはカメラですね。今まで手の動きでカメラを動かしていたんですけど、視線を動かすことでカメラも同時に動くようなロボットもあったりします。
つボイ へぇ~!
小高 そういったいろいろな種類のロボットができると、本当に多岐に渡って、しかも細かい手術っていう対応範囲がどんどん広がっていく感じですかね。
岡田 それぞれのロボットに応じて得意な分野があると思いますので、できることと範囲が広がっていくかなと思います。
小高 先生もどんどんロボットが進化して新しくなったら、対応していかれてるんですか?
岡田 そうですね。我々が使っているのは一番普及しているダビンチで、その中でも「Xi」というモデルが日本で一番普及しています。それを主には使っているんですが、それともうひとつ「SP」という機種があります。SPはシングルポートの略です。今までの一般的なロボット支援下手術は、4つの手がそれぞれ別の孔から入るというものでしたが、その「SP」シングルポートというのは、1つの孔から4つ手が入る。3センチぐらいの孔から4つ手が入って、その手が中でぐにゃっとなります。孔が1つでできるので、究極の低侵襲手術ということができるのかなと思います。
小高 私、腹腔鏡の手術しましたけど、お腹に4カ所ぐらい傷跡ありますよ。ロボット手術の場合も、今までは孔の数でいけば似たようなものだったというわけですね。
岡田 この「SP」というモデル以外は、やはり複数箇所、4か所以上の孔が開くことが普通ではありました。今のところこのモデルだけ、最少1つの孔からできるということですね。
つボイ これは主流になっていくんでしょうかね?この「SP」というのは。
岡田 それはなかなか難しい質問ですね~。4つ別々の場所から入るのに比べると、1つの孔から入るので、手術自体の不自由さというのはやっぱり多少あります。なので、どの腫瘍に対してもできるというわけではないかなと考えますね。
小高 ただ対応可能なものであれば、この「SP」を使うことによって、やっぱり手術痕というものは非常に少なくなるということですから、患者さんにとっては優しい手術法ということになりますよね。
岡田 この「SP」というモデルが向いている手術というのもあります。今までのロボット手術だと、お腹の中といっても、その守備範囲というか、最初にその4つの孔を決めてしまうと、お腹の中でここまでしか触れないという範囲が決まっちゃうんですよね。それがこの「SP」という機種だと、お腹の中をぐるっと回ることができて、お腹の中全ての範囲をカバーすることができるんです。なので、離れたところにある腫瘍とか、何箇所かある腫瘍とかには向いています。
つボイ あっちこっち転々としてるときは、それがいいわけか。
岡田 胃がんと大腸がんとか。
つボイ それ一つの孔で!
岡田 そうですね。1つの孔でできてしまうのが得意分野かなと感じます。
つボイ いろんな分野の手術で使えるようになって、手術するお医者さんにとって使いやすくなっていると。そして患者さんにもより低侵襲であるいうことですね。
小高 ロボット支援手術のロボットは、いろいろな方面から進歩しているということなんですね。さあ、来週もロボット支援手術について岡田先生に教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~ロボット支援手術~」でした。
小高 ロボット支援手術のロボットは、いろいろな方面から進歩しているということなんですね。さあ、来週もロボット支援手術について岡田先生に教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~ロボット支援手術~」でした。