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看護師『最後まで自分の足で歩こう!』



看護師『最後まで自分の足で歩こう!』

自分の足の状態を気にした事はありますか?

皆さんは自分の足の状態を把握出来ていますか?

・毎日、足を観察していますか?
・足は乾燥は?
・タコやウオノメはある?
・爪は伸びていない?
・巻き爪ではない?

自分に当てはまる症状はありませんか?
最近、足の外観に以下のような変化は出ていませんか?

なぜ糖尿病だと足の観察が必要なのでしょうか?
それは・・・


糖尿病から足を守るため!なんです。

■血流障害…【例】ケガが治りにくい、壊疽(えそ)
■神経障害…【例】ケガややけどに気づきにくい
■抵抗力の低下…【例】感染症にかかりやすく、化膿しやすい


糖尿病性神経障害とは?

糖尿病性神経障害が起こると足が冷たくなる・火照る・しびれる他にも足をつる、感覚が鈍く、痛みに気がつかないなどの症状が出現します。

■感覚運動神経障害
・手・指(手袋状)
・足指・足底から始まり上行する(靴下状)

■異常感覚
ジンジン、ピリピリ、ちくちく、冷たい、熱い

■感覚鈍麻
温度低下、痛覚低下、触覚低下、振動覚低下




下肢血流障害とは?

動脈硬化により下肢の血流障害が起こることを指します。

糖尿病の患者さんは糖尿病がない人と比べて下肢血流障害のリスクが約5倍に!!

糖尿病以外にも
・喫煙
・加齢
・脂質異常症
 も原因となります。

血流障害の可能性がある症状は?

■間欠性跛行とは?
血流障害が起こると、歩行した際にしびれ痛みで足が痛み、休憩すると楽になる『間欠性跛行(かんけつせいはこう)』が出現します。無症状からのしびれや冷感、安静にしていても痛みを感じることもあります。


抵抗力が低下する?

高血糖状態は身体の抵抗力を低下させ細菌感染を起こしやすくする!

【皆さんの足にこんな症状はありませんか?】
  ①足に傷はないですか?
  ②水虫や肌の乾燥はないですか?
  ③タコやウオノメはないでしょうか?自分で処置してませんか?
  ④靴擦れはないですか?

足の変形は?

神経障害があると足の指が曲がったり、関節が炎症を起こすこともあります。
外反母趾も足の変形!!
この変形はウオノメ・タコ・水ぶくれ・潰瘍の原因になります。


足の手入れをしないと下肢切断リスクも!

高血糖状態が続くと、抵抗力が低下し、感覚が鈍くなり、傷や怪我の発見が遅くなります。
この程度ならと甘く見てはいけません。
靴ずれタコ怪我火傷の発見が遅くなったり、放っておくと傷から細菌が入り感染し、化膿し進行すると潰瘍となり、壊疽してしまうと切断しなければならなくなります。

足を守るためにできること

1.足の観察方法を知る
2.足の爪きり方法を見直す
3.足を洗うときの注意点
4.靴の選び方

足の観察方法

お風呂上りに、ご自身やご家族の方に確認してもらいましょう!

■毎日の足のチェック~こんな症状ありませんか?~
【ツメ】爪の伸びすぎ・変色・変形
【指】水虫・炎症・潰瘍・うおのめ・たこ
【足裏】やけど・ケガ・うおのめ・たこ
【かかと】ひび割れ・うおのめ・たこ・くつずれ

爪の切り方

伸びた爪は怪我のもとになるため、こまめに手入れをしましょう。硬くて切りにくい爪は無理に自分で切らずに医師や看護師に処置をしてもらいましょう。深爪をしないように注意が必要です。

足の洗い方

■よく泡立てて洗浄する
 ⇒ 汚れをよく落とす
   ⇒ 擦る刺激が少なくなる
   ⇒ 洗い残しが少ない

■洗浄後よく洗浄液を流す
 ⇒ 石鹸による刺激をなくす

足の洗うときのポイント

■湯船に入る前は、必ず手で湯加減を確かめる!
神経障害があると足は暑さに鈍くなっていて、暑い湯でも気付かずにやけどをすることも。

■足がふやけるほどの長風呂も注意!
ふやけた皮膚は傷つきやすい。

■やわらかいタオルやスポンジで足の裏や指の間も丁寧に洗いましょう!

■入浴後はしっかり水分を拭き取りましょう!
クリームを塗って皮膚が乾燥しないようにしましょう。

靴の選び方

■甲が圧迫されない
■指が締め付けられない、爪先が当たらない
■アーチラインがフィットしている
■ヒールの高いものや、1か所に体重がかかるものは避ける
■かかとのカーブが合っていて、かかとの余りや食い込みがない
■足首と靴の間に大きな隙間ができない
■くるぶしに当たらない

いつも靴下を履こう!

ケガ防止のために素足を避け、靴下を履くようにしましょう!

【靴下の選び方・履き方のポイント】
・通気性の良い綿かウールのものを選ぶ
・足を締め付けすぎず、ずれても下がらない、サイズの合ったものを履く
・出血に気付きやすい白のものを選ぶ
・毎日、履き替えて清潔を保つ
・雨水などで濡れたときは早めに履き替える

やけどに注意!!

神経障害により足が冷えることはよくありますが、暑さに対しても感覚が鈍くなっています。

【夏の注意点】
真夏の海水浴で素足で歩いたり、直接日光に当たり激しい日焼けをするのも危険!

【冬の注意】
こたつや電気カーペットなどは、低温やけど(低い温度設定でも長時間温めていることでやけどと同じ状態になる)になる危険性があります。

感染・化膿を防ぐ

汗や汚れをそのまま放置せず、清潔を保ちましょう!

雨の日や夏場は特に注意しましょう!
★ふやけた皮膚は傷つきやすく、そこから感染・化膿したり、水虫の原因にもなります。

汗はよく拭き靴下は替えましょう!

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