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手根管症候群


手根管症候群は、手首の内側にある手根管が圧迫されることによって引き起こされる神経障害です。
手首や手の痛み、しびれ、チクチク感などの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。

手根管症候群とは

手根管症候群(Carpal Tunnel Syndrome)は、手首の内側にある手根管が圧迫されることによって引き起こされる神経障害です。手根管は手首の内側に位置し、そこを通る手の神経である正中神経が圧迫されることで、しびれや痛みが発生します。

しびれや疼痛は、母指・示指・中指で発生し、寝ている間に症状が強くなるため、夜中に目が覚めることもあります。また、症状が進行すると母指の付け根の筋肉が痩せて、細かい作業が困難になります。

原因とリスク

手根管症候群の原因には、手首の骨折、関節炎、肥満、過度の手の使用、妊娠などが挙げられます。また、手首を反復的に使う仕事をしている人や、手首に怪我をしたことがある人などがリスクにさらされることがあります。

対処と治療法

治療するうえで一番大切なことは、安静にしてなるべく手を使わないようにすることです。必要であれば装具をつけて手首を安定させ、神経の圧迫を軽減します。
保存療法で治らない場合や、症状が重度の場合には、手術療法をおこなうことがあります。

保存療法

手をやすめましょう。投薬・ブロック治療が有効な場合があります。

手術療法

手根管開放術をおこないます。つまむ動作が困難な場合は、母指対立再建術を併用します。

手根管開放術

手根管開放術(Carpal Tunnel Release; CTR)とは、手のひらの一部を切開して屈筋支帯(横手根靱帯)を切ることで、正中神経の圧迫を解除する手術療法です。局所麻酔でおこなう日帰り手術で、手術時間は15分程度。小さく切開するため術後の痛みが少なく、早期の社会復帰が可能です。

母指対立再建術 (Camitz法)

母指対立再建術(Restoration of Thumb Opposition; Opponensplasty)とは、手首を屈曲する腱や筋肉を採取し、母指の付け根に移行する手術療法です。手術時間は約1〜2時間で、入院期間は2〜4泊程度。母指の付け根の筋肉が痩せて、つまむ動作が困難な場合に適応となります。

コラム監修

一宮西病院 整形外科
手外科部長 / マイクロサージャリーセンター長
神田 俊浩

1998年、新潟大学卒業。新潟大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、新潟労災病院、厚生連長岡中央綜合病院、新潟大学医学部附属病院、鶴岡市立荘内病院、聖隷浜松病院、新潟県立小出病院を経て、2024年より一宮西病院。

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※本ページに掲載されている情報は、2024年4月時点のものです。
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