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第12回 腎臓病にならないために


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~腎臓病について〜」。一宮西病院 腎臓内科 第二部長 / 腎&シャント・レミッションセンター長 福田道雄先生にお話を伺っております。先週は、腎臓検査の重要性を教えていただきました。

つボイ はい。一旦落ちた腎臓の機能は基本元に戻らないので、自覚症状がない軽度のうちに検査で発見して、その状況、状態を維持する、あるいはそれ以上悪化していくスピードを落とすための治療をして行かないと、透析まっしぐらということになります。

小高 腎臓の状態を今より悪化させない、あるいは、そもそも腎臓の機能を落とさないための、じゃあ予防ってあるんでしょうか?福田先生にお聞きします。

福田 まず、腎臓に限らずかもしれませんけれども、減塩は大事だと思います。特に「食塩感受性高血圧」と言って、塩を食べるとことさら血圧が上がる人々がいるんです。

つボイ あー。

福田 そういう方は、塩の摂取量が多いほど、糸球体にかかる圧が高くて、腎臓が悪くなると言われてるので、そういうことも含めると、減塩が大事です。

小高 うん。

福田 それから、適度な水分をとる。以前は、脱水になっても例えば点滴をしたり、水をとったりして、腎臓がよくなれば、腎臓がちょっと一瞬悪くなったことは、なかったことにできるって言われていたんですけれども、もうこの何十年かは、そういう脱水で腎臓がちょっと悪い、点滴で戻してもなんらかの傷跡は残っていて、CKDの原因になると言われてます。ですから、脱水になるような生活習慣はなるべく。

つボイ うん。

福田 どうしても暑いところで働かれる方は、水分をとる必要があると思います。

小高 1日どのくらい飲むといいとかってあるんですか?

福田 (腎臓が)悪い方は3L飲むといいって書いてますけど、なかなかそれは苦痛だと思うんですね。「飲まなくていいよ」って言われて飲むのと「飲まなくちゃいけない」と思って飲むのは全然違うので。でも、やっぱり2Lぐらいは飲んでいただければと思いますね。

小高 うん、うん。

福田 それから、検診でそのGFRが下がったりする方いますよね?あれは、検診って飲まず喰わずで受けるので、検診した時は悪いけど、水分ちゃんととってきたらいい人っていうのは「あぁ、検診で脱水だったからよかった」で済まなくて。もしかしたら、それほど予備能が低い。なのでやっぱりちゃんと普段から水分とりましょうね。

小高 うん。

福田 腎臓が夏になった時に暑くなった時に悪くなる方も多いんですけど、涼しくなってちょっと水分減った時もちょっと悪くなる方がいるので、やっぱり適度な水分が必要ですね。

つボイ うん。

福田 あとは、適切な運動。それから、やっぱり禁煙していただいた方がいいと思います。

つボイ あー、そうか。

小高 運動、禁煙。

つボイ 先生、お酒はどうでございましょうか?

福田 お酒は、おしっこが濃くなるので、体から水を引っ張っていっちゃうんですね、お酒を飲むときは、お水をしっかり飲んでいただかないと脱水になります。

つボイ ああー。

小高 やっぱり水分が大事っていうことですよね。今お聞きしてると生活習慣病にダメって言われるものとだいぶ重なってくると思うんですが、やっぱり肥満とかそういうことも負担はかけちゃう?

福田 はい。もう「肥満腎症」という言葉があるぐらいで、太っていらっしゃる方で腎生検すると、まだまだ3, 40代のお若い方なのに、まるでご高齢のような血管になってます。肥満の方は。そのメタボという状態は、血管を老化させると思います。

つボイ 実際にもうかかってしまったと言いますか、腎臓が悪い人はどういうことに気をつかった食生活とか、生活習慣どうしたらよろしいんでしょう?

福田 はい。そのステージが早いうちは、水分をしっかりとって、ヘルシーな食生活をしていただきたいんですけれども、ステージが3を超えて悪くなってたら、今度はタンパク制限が必要になります。

つボイ ほう。

福田 タンパク質をとると、尿細管に糸球体から全てのアミノ酸って一遍捨てるんです。で、すべて回収してます。

つボイ うん。

福田 その回収の時に塩を一緒に回収するんです。タンパクをいっぱいとると、まるで減塩してない逆になります。

小高 うん。

福田 もうひとつあって、そうやってアミノ酸が塩と一緒に取り込むと、今度はその尿細管、濾過した後の流れていく下流が、これは濾過が足りないよと言って、糸球体の入り口を開いて糸球体の血圧がガーッと上がるんですね。それで腎臓が悪くなるんです。

つボイ うん。

福田 タンパクをたくさんとるとアミノ酸がいっぱい出る、それをもう一遍取り込む。
これは減塩の逆だよ。なおかつ、糸球体の血圧があがって腎臓が痛む。なので腎臓が悪い人はタンパク制限をしなければいけない。

つボイ じゃあ肉の塩焼きみたいなもの?タンパクと塩と一度にとってるので、これは1番あかんことですか?

福田 悪い方にはそうですね。じゃあと言って、食べなさすぎてカロリー不足になると筋肉を壊してエネルギーに変えるんですね。その反応は、肉食べたのと一緒になっちゃうんです。

つボイ あー、そういうこと。

福田 なのでカロリー不足だと肉食べたのと一緒になっちゃって、尿毒素が上がっていっちゃって腎臓が悪くなります。なので十分なカロリーをとって、タンパクを制限する。そしてその限られたタンパクは、体をつくるタンパクにしなきゃいけない。

つボイ 基本はやっぱり他の病気と共通ですよね。塩分控えめ、それから生活習慣病に注意、禁煙、アルコールはチェイサーを上手に使ってと。

小高 ということですね。そして適切な運動と水分十分にとること。慢性腎炎のステージがあがっていくとタンパクの制限も必要になってくるということです。予防しておきたいですよね。来週は福田先生に腎臓病についてまとめていただきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では色々な病気について専門家の先生に解説していただいております。皆さんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして教えていただきます。

つボイ 質問お待ちいたしております。

小高 「健康のつボ!~腎臓病について~」でした。

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