第2回 腎臓の構造とはたらき

小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~腎臓病について〜」。一宮西病院 腎臓内科 第二部長 / 腎&シャント・レミッションセンター長 福田道雄先生に腎臓のお話をうかがいます。
腎臓、そら豆の形をした握りこぶし大のものが左右に2つなんですね。
つボイ 尿を作って排出するだけではなくて、体内の見張り役として尿の中のナトリウムとかカルシウムの量を調整したり、赤血球を作るホルモン、血圧を調整するホルモンなどを分泌しているという、かなり重要な役目ですよ。
小高 とても重要な役割を果たしている腎臓なんですが、その構造ってどうなっているんでしょうか? 福田先生にお聞きします。
腎臓、そら豆の形をした握りこぶし大のものが左右に2つなんですね。
つボイ 尿を作って排出するだけではなくて、体内の見張り役として尿の中のナトリウムとかカルシウムの量を調整したり、赤血球を作るホルモン、血圧を調整するホルモンなどを分泌しているという、かなり重要な役目ですよ。
小高 とても重要な役割を果たしている腎臓なんですが、その構造ってどうなっているんでしょうか? 福田先生にお聞きします。
福田 腎臓の血管は、腎臓の中で直角に枝分かれするんです。たとえば、鹿の角でも木の枝でも鋭角に分かれていますけど、腎臓では直角に枝分かれするんですね。末端にくると毛細血管がクチュクチュクチュっと、糸ミミズみたいな感じになってます。
つボイ 針金でグニュグニュグニュっと。
福田 グニュグニュっと糸ミミズみたいに。これを「糸球体」と言います。たとえばテーマパークでも、入口からアトラクションまで一直線に並んだら、「あ~、どんだけや」ってわかるのが、こうやって折れ曲がって並ぶのは、限られたスペースに収めるためですよね。
つボイ なるほど。
福田 このカプセルの中に収めるために、クチュクチュっとなってます。糸が玉状になったような形なので「糸球体」という。これを「ボーマン嚢」というカプセルが包んでいます。
つボイ はい、はい。
福田 このカプセルは雨どいの始まり。糸球体で、血液の水分が一旦全部出るんです。
小高 はい。
福田 そして、この雨どいでほとんど回収するんです。僕たちの体の中には血液が4リットルぐらいあって、その血液の“液”っていう部分が2〜3リットルなんです。あとは血球なんですね。
小高 腎臓の中で、その水分だけが1回出る。
福田 赤血球以外のナトリウムやアミノ酸、糖が1回出る。そのほとんどを雨どいでもう一遍取り返してるんです。尿細管というところでまた戻る。どうしてそんなことするかというと、陸に上がって「塩が欲しいなあ、ポテトチップスが入ってきたなあ~。あ! これは塩分がおるわ! 捨てよ!」って言ったら、次にポテトチップスが食べられるまで塩がなくなっちゃうんですね。細胞のまわりの海みたいな環境がなくなっちゃうので、常にザーッと捨てては取り返してる。そのことで維持ができる。このフィルターを、さっきの血液の“液”が1日50~60回通過してます。
つボイ 結構な量ですよ。えらい働きをしてますね、すごい働きです。
福田 そうなんです。なので、このわずか0.2mmほどのカプセルに、50mmHgもの血圧がかかってるんです。
つボイ すごい! 本当にいっぱい苦労してる様子がわかりますね。
福田 いくら科学が進歩しても、人工腎臓を体に埋め込んで腎臓の代わりにすることがまだできてないのは、そういうことがなかなかできないからなんですね。
小高 一回出して戻す間にいるものといらないものを分けているということですか?
福田 そうです。血液中のナトリウム濃度というのは、すべての細胞が同じ状態である必要があるんですね。脳でそれをモニターして、濃度を一定にするように腎臓に指令が来る。その体液の量っていうのは、それぞれの臓器が自己主張しないとうまく機能しないんです。脳の血流が減ったら頸動脈で感知するし、心臓に水が溢れたら心臓が感知する。腎臓に水が足りなければ、腎臓が命令を出す。そういうふうに量はそれぞれの地方自治体が管理する。ナトリウムの濃度は、行政の一本化。それら2つを組み合わせて調整する仕事を、腎臓が処理してるんです。
つボイ 大事な仕事ですね。
小高 腎臓の役割が非常に重要になってくるというわけですね。
福田 はい。もともと海にいた魚は、塩水をいっぱい飲んでは捨てての繰り返しで維持をしてるんです。今度、川魚とかカエルになると、その少ない水から塩をもう一遍キープするようになるんですね。
つボイ なるほど。
福田 その腎臓が作るおしっこは薄いんです。脱水になるとおしっこを濃くして、血液に水を取り返したいんですね。脱水になったら最後の扉が開いて、そこから水がガーッと取り込まれて濃いおしっこが出る。そういう仕組みになってるんです。
小高 だから、「色が濃いおしっこが出ると脱水症状になってるからダメですよ、気をつけてね」って言われるんですね。
福田 そうです。その時にワンクッション置いて、「あ、おしっこが濃いんだな。これは血が濃いからおしっこ捨てようとしたとこから水を取り返してるんだな」と。「おしっこが薄いな、水があるな」じゃなくて、「おしっこが薄いのは、血液が薄いから、その水をこっちのままにしてるんだな」って。そういうことを腎臓で介すると、理解しやすいと思うんです。
つボイ 針金でグニュグニュグニュっと。
福田 グニュグニュっと糸ミミズみたいに。これを「糸球体」と言います。たとえばテーマパークでも、入口からアトラクションまで一直線に並んだら、「あ~、どんだけや」ってわかるのが、こうやって折れ曲がって並ぶのは、限られたスペースに収めるためですよね。
つボイ なるほど。
福田 このカプセルの中に収めるために、クチュクチュっとなってます。糸が玉状になったような形なので「糸球体」という。これを「ボーマン嚢」というカプセルが包んでいます。
つボイ はい、はい。
福田 このカプセルは雨どいの始まり。糸球体で、血液の水分が一旦全部出るんです。
小高 はい。
福田 そして、この雨どいでほとんど回収するんです。僕たちの体の中には血液が4リットルぐらいあって、その血液の“液”っていう部分が2〜3リットルなんです。あとは血球なんですね。
小高 腎臓の中で、その水分だけが1回出る。
福田 赤血球以外のナトリウムやアミノ酸、糖が1回出る。そのほとんどを雨どいでもう一遍取り返してるんです。尿細管というところでまた戻る。どうしてそんなことするかというと、陸に上がって「塩が欲しいなあ、ポテトチップスが入ってきたなあ~。あ! これは塩分がおるわ! 捨てよ!」って言ったら、次にポテトチップスが食べられるまで塩がなくなっちゃうんですね。細胞のまわりの海みたいな環境がなくなっちゃうので、常にザーッと捨てては取り返してる。そのことで維持ができる。このフィルターを、さっきの血液の“液”が1日50~60回通過してます。
つボイ 結構な量ですよ。えらい働きをしてますね、すごい働きです。
福田 そうなんです。なので、このわずか0.2mmほどのカプセルに、50mmHgもの血圧がかかってるんです。
つボイ すごい! 本当にいっぱい苦労してる様子がわかりますね。
福田 いくら科学が進歩しても、人工腎臓を体に埋め込んで腎臓の代わりにすることがまだできてないのは、そういうことがなかなかできないからなんですね。
小高 一回出して戻す間にいるものといらないものを分けているということですか?
福田 そうです。血液中のナトリウム濃度というのは、すべての細胞が同じ状態である必要があるんですね。脳でそれをモニターして、濃度を一定にするように腎臓に指令が来る。その体液の量っていうのは、それぞれの臓器が自己主張しないとうまく機能しないんです。脳の血流が減ったら頸動脈で感知するし、心臓に水が溢れたら心臓が感知する。腎臓に水が足りなければ、腎臓が命令を出す。そういうふうに量はそれぞれの地方自治体が管理する。ナトリウムの濃度は、行政の一本化。それら2つを組み合わせて調整する仕事を、腎臓が処理してるんです。
つボイ 大事な仕事ですね。
小高 腎臓の役割が非常に重要になってくるというわけですね。
福田 はい。もともと海にいた魚は、塩水をいっぱい飲んでは捨てての繰り返しで維持をしてるんです。今度、川魚とかカエルになると、その少ない水から塩をもう一遍キープするようになるんですね。
つボイ なるほど。
福田 その腎臓が作るおしっこは薄いんです。脱水になるとおしっこを濃くして、血液に水を取り返したいんですね。脱水になったら最後の扉が開いて、そこから水がガーッと取り込まれて濃いおしっこが出る。そういう仕組みになってるんです。
小高 だから、「色が濃いおしっこが出ると脱水症状になってるからダメですよ、気をつけてね」って言われるんですね。
福田 そうです。その時にワンクッション置いて、「あ、おしっこが濃いんだな。これは血が濃いからおしっこ捨てようとしたとこから水を取り返してるんだな」と。「おしっこが薄いな、水があるな」じゃなくて、「おしっこが薄いのは、血液が薄いから、その水をこっちのままにしてるんだな」って。そういうことを腎臓で介すると、理解しやすいと思うんです。
つボイ 腎臓の構造の複雑さがわかったような気がします。
小高 それだけに腎臓の機能を維持すること=腎臓の健康というものが、いかに大切なのかってことも分かりますね。来週も福田先生に腎臓についてうかがっていきます。
そして「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいています。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。
つボイ 質問、お待ちいたしております。
小高 「健康のつボ!~腎臓病について〜」でした。
小高 それだけに腎臓の機能を維持すること=腎臓の健康というものが、いかに大切なのかってことも分かりますね。来週も福田先生に腎臓についてうかがっていきます。
そして「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいています。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。
つボイ 質問、お待ちいたしております。
小高 「健康のつボ!~腎臓病について〜」でした。

