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第3回 腎臓病のよくある質問(血尿・タンパク尿)


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~腎臓病について〜」。一宮西病院 腎臓内科 第二部長 / 腎&シャント・レミッションセンター福田道雄先生に腎臓のお話をうかがいます。腎臓というのは非常に複雑な構造であることを教えていただきました。

つボイ こぶし大のこの腎臓の中には、血液を濾過する糸球体。糸状の毛玉がうにゅにゅっとなったような。毛玉みたいなやつと、濾過された液の成分を調整する働きのある尿細管というのが100万個もあるという、もうひとつの小宇宙みたいな、ものすごい構造になってますよ。

小高 生物が海中での生活から淡水になり、さらに陸上に上がることで、そのたびにイオンや水の吸収・排出の構造を作り上げてきたという、それが腎臓ということですから、腎臓には生物の進化の歴史が刻まれているというわけなんですね。
2週にわたって腎臓の役割、その構造という基本を教えてきてもらいましたが、今日はその腎臓の病気について。私たちが最初に気づくのは、尿検査の結果、何か異常を伝えられた時というのが多いと思います。

つボイ うんうん。

小高 私たちが最初に気づくのは尿検査の結果、何か異常を伝えられた時だと思います。まずびっくりするのは、血尿が出たとき?福田先生です。

福田 前回お話ししました糸球体、その壁が傷つくと血尿が出ます。それからその構造がおかしくなったり、その電気バリアが流れてるんですけど血管の壁に、破綻すると蛋白尿が出たりします。
これは、血液からおしっこに出ちゃいけないものが出てるんですよね。

小高 本来は腎臓は排出するものだけを出して尿にして出して、要るものは吸収してるんだけど、本当は吸収しなきゃいけない何かが尿と一緒に出ちゃってる状態。

つボイ 血も出てもいけないし、尿の中には蛋白も出てもいけない。

福田 その血管の壁はマイナスの電気が流れていて、蛋白もマイナスなんですね。だから弾き返されて出ないはずなんです。
でもその電気バリアがやられたり、構造をやられると蛋白尿が出る。出ていけないものが出てる。でもそれは壊れてるので、そこで治さないと、今度は構造がもう潰れてしまって、捨てなければいけないものが捨てられなくなる。尿毒症とか。そうすると透析になっちゃうんです。

小高 うーん。

福田 なので血尿・蛋白尿が出ている間に原因を調べて治すことで、透析にならないようにしようというのか、血尿・蛋白尿を調べる理由です。

小高 血尿が出る状態というのは、私たちとしてはどのように捉えて、どういう行動をすればいいんでしょうか。

福田 まずそのテープで引っかかる血尿というのは、もう見た目分かりませんから、プールに何滴か分でも陽性になるんで、それは私たちは何も感じずに検診で引っかかる。これは来ていただかなければいけない。来ていただいたら、顕微鏡で見て、本当に出てるかどうかを病院で確認します。

小高 はい。

福田 この見た目が色が可笑しいなと思った場合は、赤っぽいなと思ったら泌尿器科っぽい可能性があります。腎臓内科っぽい場合は茶色っぽかったり、黒いのが多いです。

つボイ ほう。

福田 もうひとつは、トイレの便器に血の塊が浮くようだとこれは泌尿器科っぽいです。腎臓内科の病気だと浮かないです。なので血尿で引っかかった方は今の二つのポイントを見て、泌尿器科の先生と協力してどちらの病気を見ていくことになります。

つボイ ほう。蛋白というのは見た目で分かりませんよね。

福田 分からないです。よく泡が立つから蛋白多いんじゃないかって来る方いますけど、やっぱトイレの洗剤だったりする可能性もあるし、勢いとか。なので泡ではちょっと違うと思うんです。

つボイ はい。

小高 検診でよく出てますよって言われる時がありますが。

つボイ やっぱり検診、見た目で分からないから検診は大事なことですよね。

福田 はい。そしてその検診は、見落とさないためにあるものですから、かなり広く拾うようになってるのがテープの検尿なんです。具体的に言うと、腎臓病で刺して調べたほうがいいかなっていうのは、尿蛋白が1日例えば0.5g出てる場合なんですけども、たくさんお水を飲んで2リットルおしっこ出てるような状態だとプラスマイナスですし、お水をあまり飲まなくて1日500ccしか出てない状態だと2プラスになるんです。

つボイ ほうほう。

福田 なのでテープはあくまでも濃さなんですね。病院に来ていただくとその濃さを引いて、一体一日に換算したらどんぐらい出てるんだろうっていう、そういう計算をする検査を大きな病院ではします。
糖尿病だと、糸球体で0.2ミリの毛細血管、ここに問題があると蛋白尿が出るわけですね。脳の血管で0.2ミリの血管に傷ついても頭痛くないですね。

小高 はい。

福田 心臓も太い血管が半径が半分、経で4分の1になると苦しいんですね。でも心臓の毛細血管がちょっと傷ついても症状ないんですよ。腎臓はミリの血管が傷つくと蛋白尿が出るんです。

つボイ ほう。

福田 なので、まあ目は心の窓と言いますけど、糖尿病の方は尿蛋白を減らしていくと実は、心臓とか脳の血管の痛みも抑えて、透析を遠のけるだけじゃなくて『死ぬ』という恐ろしいことからも遠ざけることができるんです。

つボイ そういうことですか。やっぱちゃんと検診をきちんとしたほうがいいですよね。

つボイ 検診は見落とさないためのものという、この先生の言葉は納得しますね。

小高 はい。血尿・蛋白尿に一喜一憂しないで、病院でしっかり検査をしてもらい、仮に腎臓の病気が見つかったとしても、血尿・蛋白尿のうちにしっかり治すということで、腎臓の機能低下を抑えることができるということなんですね。
来週は腎臓の具体的な病気について福田先生に教えていただきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では色々な病気について専門家の先生に解説していただいております。皆さんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして教えていただきます。

つボイ 質問お待ちいたしております。

小高 「健康のつボ!~腎臓病について~」でした。

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