グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


第9回 腹膜透析と腎臓移植


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~腎臓病について〜」。一宮西病院 腎臓内科 第二部長 / 腎&シャント・レミッションセンター長 福田道雄先生に腎臓について教えてもらっています。腎臓の機能が落ちて血液透析を始める前には、「シャント」という動脈と静脈をつなげる手術が必要ということでしたね。

つボイ 血液が強く流れるようにするためにということですね。透析にはそれだけ一気に大量の血液を循環させる必要があるということですね。

小高 はい。透析としてはこの血液透析というのが一般的なんですが、そのほかにも腎臓の機能が落ちたときに行う療法というのがあるそうなんですね。福田先生です。

福田 血液透析以外に「腹膜透析」という選択肢と「腎移植」という選択肢があります。
「腹膜透析」というのは、私たちの腹の中にはこう腹腔という空洞があるんですね。その中には例えば胃があります。そこにある石ころを口から飲むと胃の中に入るということは、胃の中は体の外と一緒なんですよ。でお腹のお部屋で胃の外っていうのは閉ざされたスペース。そこが腹腔というスペースですね。そこの壁のことを腹膜といいます。そのスペースに濃いブドウ糖を入れておくと、腹膜の毛細血管から毒素が染み出す。じゃあその液を捨てる、それを繰り返すのが腹膜透析といいます。

つボイ なるほど。そうするとあの血管透析の場合は腕でしたけど、お腹の方に…

福田 お腹にチューブを入れておきます。血液透析の場合は週3回通えばもうスタッフにやってもらえる。だけど腹膜透析は自分でするってことですね。

つボイ ああ、そうですか。

福田 もう一つの違いは、腹膜の場合は病院に来るのが月1回でいいんです。

小高 回数は血液透析の方が少ないけれど、通わなきゃいけない。腹膜透析は家で行えるけれども、回数が多くなってしまう。

福田 昔は1日に5回ぐらい入れて捨てる、また入れるっていうのを一日中やっていただんですね。なので腹膜透析といえば、あの血液透析よりもマイルドと言われてました。血液透析は2日間、48時間分をまあ4時間でやりますね。腹膜透析はそうやってやり続けるという観点からいけば、48時間を48時間かけるわけです。ってことは、同じことを4時間でやるのと48時間やる12倍優しいんです。

小高 うん、うん。だから腹膜透析の方がマイルドと言われていましたが、自宅でてことはその自分で処置をするっていうことですよね。

福田 もしくはご家族が。

小高 っていうことになると、通って専門の医療従事者の皆さんにやってもらう血液透析に比べて、非常にデリケートというか怖いというか難しいというか、素人がやるだけに難しいものなんですか?

福田 それがですね、かなりのお年の方も「はいはい」って入れちゃうんですね。

小高 簡単にできちゃう。

福田 もう一つは、日中4回も5回もずっとやってたのが、今その寝る前に機械につなぐと、その4、5回分を寝てる間にやってくれるんですよ。朝起きたらお腹に液入れて、もう次は夜入れればいいから日中、自由みたいな。こういう腹膜透析もあるんで、だいぶ自分の時間が取れる。

つボイ 今、聞いてますと管透析よりも腹膜でいい、これ選ぶのはどういう風にして決めるわけなんですか?血管と腹膜と。

福田 まずその血液透析をして、例えばもう12時間血液透析をやっても血圧が下がっちゃうぐらい心臓が悪い人。この腹膜透析だとできる場合があるんですね。つまり心臓がすごく悪い人。あとは、お若い方とかで自分の時間をとにかく取りたい人。この二つだけど前もお話したように、完全な身代わりじゃないんですね。そこで完全な身代わりというのが「腎移植」なんです。

つボイ 腎移植。

福田 はい。腎移植はもう完全な身代わりと思ってもいいぐらいの治療です。

小高 腎移植っていうのは、別の腎臓を機能を低下していない腎臓を移植するってことですよね?

福田 そうです。

つボイ それはどこから持ってくるんですか?

福田 「生体腎移植」っていうのと、「献腎移植」二つあります。生体腎移植の場合は、六親等以内の親族か、お嫁さんや旦那さんの三親等以内の姻族ってやつですね。

小高 親族、家族親族ってことですよね。

福田 献腎移植は、お亡くなりになった脳死の方とかの提供の申し出があった場合に、それをいただくシステムが献腎移植ですね。

つボイ 「腹膜透析」というのはシャントがうまくできない人なども行うようだということですね。

小高 血液透析までの時間を稼ぐっていうような場合の選択でもあるみたいですね。ただどちらも腎機能を完全に肩代わりするものではないそうです。

つボイ 完全に肩代わりできるのは「腎移植」。健全な腎臓を移植するということになる。

小高 まあ文字通り肩代わりということになるわけですよね。腎臓は二つあるので、人間には。身内の人から健康な腎臓を一つ分けてもらうということですよね。当然のことですが、ドナーになる方のその後の健康に問題がないことをしっかり確認してから行われます。さあ来週も福田先生に腎臓の病気について教えていただきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では色々な病気について専門家の先生に解説していただいております。皆さんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして教えていただきます。

つボイ 質問お待ちいたしております。

小高 「健康のつボ!~腎臓病について~」でした。

  1. ホーム
  2.  >  病院紹介
  3.  >  健康のつボ!
  4.  >  腎臓病について
  5.  >  第9回 腹膜透析と腎臓移植