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第8回 熱性けいれん


(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがっています。

(小高)
知っていてもビックリする子ども特有の症状に
『熱性けいれん』があります。

(つボイ)
子どもを持つ親のかなりの方が経験されているんじゃないですか?

(小高)
発熱時に起こる一過性のものだと言われていますが、知ってても始めて経験すると結構派手な症状なんで、びっくりしてオロオロしてしちゃうんですよね~。

『熱性けいれん』について、元野先生に教えていただきます。

~~~~~~~~

(元野)
多分すごくびっくりされると思います。

(つボイ)
先生『ひきつけ』ってのと同じですか?

(元野)
おっしゃる通りで、同じですね。

(つボイ)
ありゃ~びっくりしますよ。

(小高)
具体的には改めてどんな症状なんでしょうか?

(元野)
様々あるんですけども、例えば目の焦点が合わなくなってしまったり。

(小高)
白目むいてね。けいれん起こすような感じだから。

(元野)
そうですね、呼びかけても反応しなくなりますし、手足がピーンと伸びたり、ガクガクガクと動き始めたりと、普段の様子と全く違う状態にお子さんがなりますので。まぁ慌てても仕方がないのかなと思いますね。

(つボイ)
どうしたらいですか先生、親は。

(元野)
しかしこういう時でも慌てずに。難しいんですけど、慌てずにまず観察が必要なんですけども。

(小高)
よく書かれてたり言われるのは、すごく症状は派手なんだけれども、ほとんどの場合はそんなに心配する必要のない一時的な症状ですよっていうのが書いてあるんですよ。これって本当ですか?

(元野)
実はそれ事実ですね。『けいれん』っていうのもいろいろなタイプがあるんですけれども、 熱性けいれんの場合、救急車を使われても自分の車で来られても、病院に着いた頃には止まっていることが多いんですよね。俗に言う『熱性けいれん』というのは字のごとく、熱が出ている時にけいれんするというものなんですけど。

(小高)
風邪で熱が出てたりとかそういうことですか?

(元野)
そうですね。けいれんが先のこともあれば、熱が出てけいれんすることもあるんですけども、結果最終的に熱が出ていれば『有熱時けいれん』と言って熱性けいれんに含みますね。

(つボイ)
ということは先生、熱が出ないけいれんもあるということですか?

(元野)
おっしゃる通りで、僕らはそこを大事にしてまして、大体熱性けいれんは起こる年齢が決ってまして、脳がまだまだ発達段階にある生後6か月から6歳が起こしやすい年齢と言われていますね。例えばですけど、起こりやすいその年齢にあって、熱があって、左右対称全身性のけいれん、右半分だけとか左半分だけとかではない全身性のけいれんが起きているという場合。あとけいれんの時間が15分以内に止まっていること。そしてけいれん後の意識の戻りも良くて、けいれんが繰り返し起こらない。これが全部揃ってくると熱性けいれんの中でも『単純型熱性けいれん』と言いまして、ほとんど心配はないものになりますね。

(小高)
そうすると、そうではないやつ!

(元野)
そうではないものが、他に何か病気がないか調べたほうがいいんじゃないかなって話になってきます。例えばさっきおっしゃられた熱がないけいれんっていうのは、熱がなくてもけいれんする何かがないかなってことで、脳波を取ったりとかMRIを撮らせてもらってけいれんする原因がないのか調べたりすることはありますね。

(小高)
さっき言ってた、全身ではない右半身とか左半身とか一部って場合も気を付けなくてはいけないってことですか?

(元野)
そうですね。例えば右手はピーンと伸びているのに左は曲げてるとか、足だけがガクガクしているとか、そういった手足がバランスの悪いけいれんをされてるような場合は、『複雑型』という風に割り振って、『てんかん』という病気聞かれたことありますかね。

(小高)
はいはい。

(元野)
『てんかん』という病気がないかなとか、脳に何かが悪さしてないかなとかそういったことを調べたりはします。

(つボイ)
だから脳波を取るって言ったのはそういうことなんですね。

(元野)
そうですね、はい。

(小高)
そうすると、熱があってけいれんが起きた時にはとりあえず落ち着いて、まずは全身のけいれんなのか一部だけになってないのか見るっていうことと、あとしばらく見て治まるのか、治まった後けろっとしているのかというようなところを見るのが大事ということですかね。

(つボイ)
今の項目は大事ですね~。

(元野)
一つちょっとどうしてもお伝えしておきたいのは、けいれんをした時に舌を噛まないようにと口の中に指を突っ込んだりするということが昔はあったかと思うんですが、

(つボイ)
聞いたことある。

(元野)
一番怖いのは、けいれんしていることよりも、けいれんによって吐いてしまって窒息するとか、そういったことが怖いんですよね。なので、極力そういったことは控えて頂いて。

(小高)
落ち着いて様子を見てってわたし言いましたけど、何もしないで様子を見るってとっても難しいことだと思うんですよ。

(元野)
最近はいろいろ情報があって、熱性けいれんの時は動画を撮りましょうとか、動画を撮って持って来られる親御さんもいます。

(小高)
これは有効なんですか?

(元野)
結構、有効なんです。どんなタイプかわかりますので。



~~~~~~~~



(小高)
熱性けいれんか、違う原因からのけいれんなのか、よく観察することが大切なんですね。

(つボイ)
今はほとんどの人が携帯を持っていますから、さっき先生がおっしゃったように動画を撮っておくというのはいいかもしれませんね。先生こういう風でした!と見せると、よりいい診断がしてもらえるかもしれませんね。

(小高)
いいこと聞きましたね。落ち着いて撮影できるかっていうの問題ですけど。知っておくだけでも、動画動画!って思い出すかもしれない。

来週も元野先生に子どもの病気についてお話をうかがいます。

(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!

(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。