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第1回 脳卒中とは


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ』。今日からは、日本人の死因第3位となっている『脳卒中』についてお送りします。ゲストは一宮西病院の脳神経外科・医長の伊藤圭佑(けいすけ)先生です。初めましてですね、よろしくお願いします。

(伊藤)
よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いします。脳卒中のシリーズの3回目ということになりまして、メッセージも色々いただいております。ラジオネーム『風俗発電』さんと『哀愁の黒頭巾』さんからは、昨今ちょっと記憶に新しいところ、『吉本新喜劇の木村進さんが亡くなられましたね』ということです。

(小高)
あの方も脳の病気でしたよね。

(つボイ)
それから、ラジオネーム『3千万円の人』さんからもお便りいただいております。『1972年に初舞台。その後、劇作家の北村想さんが率いた劇団で看板女優を務めるなど名古屋の演劇界で活躍された、火田詮子(ひだせんこ)さんが5月に「くも膜下出血」のため65歳で亡くなられました。』と。

(小高)
火田詮子さんはくも膜下出血・・・・。

(つボイ)
さらに、ラジオネーム『ちりとてちん♪』さんからは、『3月に脳出血で右半身不随になった旦那ですが、リハビリ病院でリハビリ中です。それはどうでもいいんですけど、入院中にどうやらラジオ聞いているようです。なので、しばらくはファーストラジオネームが使いにくいです』という。これやっぱり身近な話ですね、脳の病気は。

(小高)
こういった脳の血管系の病気をまとめて『脳卒中』っていうんでしたよね?

(伊藤)
そうですね。専門的には血管障害ともいいます。大きく分けると『脳梗塞』と『脳出血』と『くも膜下出血』というのが、“脳卒中の三大疾病”です。

(小高)
簡単に言うと、それぞれの違いはどういうことになりますか?

(伊藤)
『脳梗塞』というのは、血管が詰まることで血液が流れなくなり、それで脳が壊死する病気です。『脳出血』は脳の中の細い血管が破れて、脳の中で出血する病気です。『くも膜下出血』というのは比較的大きい血管、脳の表面の血管が破れて、くも膜下に出血するという病気です。

(小高)
死に直結する怖い病気ですよね。

(伊藤)
そうですね。死に直結するのもそうですし、一命を取り留めたとしても寝たきりになっちゃったりとか、後遺症が残っちゃったりとかがある、そういう怖い病気です。

(小高)
脳卒中の中でも血管が詰まったのか、破れたのか、それからこの患者さんは発症してからどのぐらい時間が経っているのかによって、病院に運び込まれてきた時の先生の対応って変わってくるんですか?

(伊藤)
そうですね。脳卒中は、その患者さん見ただけではなかなか脳梗塞と脳出血の見分けがつかないので、まず早く診断をつけます。診断をつけた上で、素早い治療につなげるっていうのが、脳卒中の緊急の治療の場合には大事になります。特に「脳梗塞」は1分遅れるとどんどんどんどん患者さんの予後が変わってくるので、“時間との戦い”になります。

(つボイ)
患者さんを見て、この人はなんの病気であるかをパッと診断して、それに向かっての治療をサササッとしないといけないんですね。

(伊藤)
そういうことですね。

(小高)
病気の種類を検査して判断するのも、伊藤先生の役目ですか?

(伊藤)
病院によって色々体制は変わると思うんですけど、当院は脳神経内科あるいは脳神経外科が合同で『ストロークチーム』を作って、24時間365日で脳卒中が疑われる患者さんを受け入れて専門的に診療しているという体制を整えています。

(小高)
ストロークチームというのは、内科と外科のちょっと種類の違うお医者さんや関係者の方々が一緒になってやっているんですか?

(伊藤)
そうですね。内科の先生と僕ら外科医で、それぞれ役割はありますが、常に一緒にチームを組んで、患者さんが脳梗塞なのか脳出血で対応も変わってきますので、診断ついた段階で外科が診るか内科が診るか判断していきます。

(つボイ)
僕らからすると心強いですね。

(小高)
頼もしいですね。

(つボイ)
そういった、ストロークチームについても色々とお話を伺ってきたいと思います。

(小高)
はい。先生には来週も来ていただいてお話を伺いますので、よろしくお願いいたします。

(伊藤)
よろしくお願いします。

(小高)
ありがとうございました。一宮西病院の伊藤圭佑先生でした。『健康のつボ~脳卒中について~』でした。


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