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第4回 脳梗塞とは②~時間との闘い


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(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~脳卒中について~』。がん・心臓病と並んで日本人の死因の上位に挙げられる『脳卒中』について専門の先生にお話を伺っています。ゲストは一宮西病院の脳神経外科・医長の伊藤圭佑先生です。よろしくお願いします。

(伊藤)
よろしくお願いします。

(小高)
ここのところずっと脳梗塞について詳しくお話を伺っていますよ。

(つボイ)
お便りも来ています。ペンネーム『りー』さんという名古屋市の方は、『私はただいま600日ぐらい連休中です。脳梗塞で体が不自由になって仕事がなくなりました』。この方はまだ50代半ばなんです。『老齢年金には程遠いので孤独死が怖いです。元気な時には定期的にお便りをさせていただきますので、よろしくお願いします』とのことです。頼りがあるのは良い便りですね。またお便りで時々知らせてください。やっぱりリスナーさんの中でも脳梗塞(脳卒中)は決して珍しいことではなくて起こってくることなんだな、と思いますね。

(小高)
はい。先生、改めて脳梗塞についてちょっと復習として、もう一度説明していただけますか?

(伊藤)
はい。脳梗塞は、脳の血管が途中で詰まってその先に血液が流れなくなり、それによっては脳が壊死してしまうという病気です。症状はどの脳の血管が詰まるかでもそれぞれ違ってくるんですけれど、典型的なところは「手足の麻痺」です。それも右側だけとか左側だけの片麻痺(へんまひ)と専門的にいわれる麻痺です。他にも「言葉の問題」、ろれつが回らなくなったりとか言葉が喋れなくなっちゃう失語といわれるものがあります。ひどいときは意識がなくなってしまうこともあります。

(小高)
手足の麻痺とかの症状は、黄色信号ではなく赤信号なんですか?

(伊藤)
そうですね。赤信号になると思います。

(つボイ)
その症状は、もう脳梗塞が起こっているときに出るんですもんね。前兆というのはあるんですか?

(伊藤)
例外的にはある場合もありますけれど、基本的には突然なってしまいます。前兆というのはほとんどないです。

(つボイ)
ないか~。では、脳梗塞になったときの治療法はどんなものがありますか?

(伊藤)
脳梗塞と一言でいっても色々なタイプがあるので治療法は変わってくるのですが、基本的には、それ以上広がらないようにするための『お薬』の治療と、特に重症の脳梗塞の場合、太い血管が詰まっているような命に関わるあるいは寝たきり寸前なっちゃうような脳梗塞の場合には、最近できるようになった『血栓回収』という、詰まった血栓を取り除くことで血流を再開させてやるという治療法があります。

(小高)
先生は簡単に“取り除く”って言いましたけれど、難しくないんですか?

(伊藤)
その血管内治療自体はもうずっと前からやっていたんですけれど、やっぱり最近は機械の進歩・デバイスの進歩によって比較的やりやすくなったというか、成功率が上がってきています。もちろん100%ではないんですけれど、7割8割くらいの確率で血流を開通させることができています。

(つボイ)
どこが詰まっているかをまず調べるんですよね?

(伊藤)
そうですね。もちろん細い血管の場合には「血栓回収療法」はそもそも適用にならないこともあるんですけれど、やっぱり太い血管が詰まっている場合にはほとんどが重傷ですので、その治療を積極的に考えています。

(小高)
脳梗塞は“時間との勝負”とこの前うかがいましたけれど、「血栓回収療法」っていう新しい治療法も、治療時間は早いんですか?

(伊藤)
日本の脳卒中のガイドラインでは、現状発症から6時間以内であれば血栓回収療法をやったほうが良いと定められています。ただ6時間を過ぎてしまったら一切ダメというわけではなくて、人それぞれにはなるんですけれど、中には時間が経っていてもまだ間に合うという人もいるので、そういう場合には時間が過ぎていても治療を行う場合があります。

(つボイ)
投薬するお薬も、年々やっぱり発達はしているんですか?

(伊藤)
そうですね。薬自体が発達しているって事はないんですけど、現状は血栓を溶かすお薬は発症から4.5時間以内という時間的な制約がまだまだあって使えないという場合もあるので、そういうときにカテーテルでの血栓回収療法であればできるって言う事があります。

(小高)
私、この「血栓回収療法」がすごく気になります。どうやって血栓を取りに行くの?

(つボイ)
じゃあそのお話はまた次回に先生に解説をお願いしたいと思います。

(小高)
来週もよろしくお願いいたします。一宮西病院の伊藤圭佑先生でした。『健康のつボ~脳卒中について~』でした。