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子どもの健康Q&A


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あんふぁん東海版にて連載中「一宮西病院・子どもの健康Q&A」にて元野先生がパパ・ママのお悩みに答えるコーナー

子どものおねしょ(夜尿症)のお悩み

お悩み

おねしょを治したいと思いますが、
自然に治まるのを待つか治療したほうがいいのか悩んでいます。

小児科医に相談すれば早期に解決することも
子どものおねしょが続くのはよくあることですが、お母さんは「いつまで続くの?」と不安になりますよね。おねしょは、睡眠から覚醒する力が未熟、睡眠中の膀胱の働きが未熟、夜間に尿が作られ過ぎてしまうなど、おおむね体が成長段階にあることが原因。個人差はありますが、年齢とともに少なくなり5歳頃までになくなることが多いです。
 相談者さんは年長児のママとのことなので、お子さまは5歳もしくは6歳ですね。その場合、「夜尿症」の可能性もあります。日本夜尿症・尿失禁学会のガイドラインでは、5歳以降で、1カ月に1回以上の夜尿が3カ月以上続くものを「夜尿症」と定義していますが、多くは成長とともに自然と治るので、受診せずにそのまま経過を見てもいいでしょう。
 しかし、生活指導や薬物療法によって、より早く解決できることもわかってきています。治療によって改善されると、子どもの自尊心が回復するという報告もあります。早期に解決したいなら、かかりつけの小児科に相談してみてもいいでしょう。

長く続く咳

お悩み

風邪の後、咳が長引きます。
元気はあるのですが、受診すべきなのはどのような場合ですか?

子どもの気管支は細く
咳の症状が長引くことも

咳が長引くと体力も消耗するし、お母さんは不安になりますよね。咳は、気管支にウイルスが付着したり、刺激を受けたりして出ますが、体を守る防御反応とも言えます。子どもの気管支は大人に比べて細くて敏感なため、咳が長引くことも多く見られます。
 たとえば、咳の症状が長引く病気としてマイコプラズマ気管支炎や肺炎、百日咳などがあります。ケンケンと甲高い咳が出る時は、クループ症候群や急性喉頭蓋炎の疑いがあります。また、感染症をきっかけに気管支喘息の発作を起こし、咳が長引くこともあります。どのような咳を、どの時間帯にされているのかも大切な情報になります。
 今回のご相談のように、発熱など他の症状が落ち着いているにも関わらず咳だけが続いている場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
 咳が1週間以上続く、夜間から明け方にかけて咳が出る、夜中に咳込んで吐いてしまうといった場合は、早めに受診しましょう。

発熱時受診の目安

お悩み

風邪の時、どの程度で受診するか悩みます。
熱が出た時の受診の目安が知りたいです。

水分が取れ機嫌が良いか
様子をよく見て判断を

子どもは発熱をすることが多いため、病院に連れていくタイミングに悩むことも多いと思います。
熱は体を感染から守るために出ることが多いので、発熱を過度に恐れる必要はありません。風邪の症状には、鼻水や喉の痛み、咳などがありますが、そのほとんどは安静にして水分や栄養をしっかりと取ることで改善されます。生後3カ月以上であれば、発熱があっても機嫌が良く、食事や水分補給ができる状態であれば、1日程度様子をみても良いでしょう。中でも、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスの場合、発症直後の検査では原因が判明しないことも度々経験するため、まずは慌てずお子さんの様子を慎重に観察
してみることも大切と考えます。
 観察すべきポイントとしては、子どもは体が小さく脱水症になりやすいため、水分が取れているか、おしっこが出ているかどうかを確認しましょう。他にも、顔色が悪い、
嘔吐を繰り返す、呼吸が浅い、呼びかけに反応しない、手足が冷たい、冷や汗をかいている、けいれんを起こした、風邪にしては症状がひどいなど、「何か変だな」「い
つもと違うな」と思う場合は、早めに医療機関を受診してください。

便秘

お悩み

子どもの便秘で悩んでいます。
家庭でできる対処法や、病院にかかるべき目安は?

朝食後のトイレタイムを習慣づけましょう
排便のリズムには個人差がありますが、3〜4歳ごろなら2〜3日以上排便がなければ便秘と考えてよいでしょう。便秘は腹痛の最も多い原因の1つで、痛みのあまり救急車で病院を受診され、便秘が原因だったということも度々見受けられます。
 子どもの便秘の原因には、運動不足や食物繊維の不足、ストレスなどが挙げられます。ご家庭での対処法は、朝食後にトイレに座る時間を確保する、3食なるべく同じ時間に食べる、睡眠をしっかり取るなど、生活リズムを整えることが基本です。それから、よく体
を動かしてこまめに水分補給をしたり、おやつを芋や果物に変えたりするのもよいでしょう。また、お風呂上りにお腹のマッサージをすると、腸が刺激されて便秘が解消されることもあります。トイレ自体に抵抗がある場合は、好きなキャラクターを壁に貼るなど、ト
イレを楽しい場所にすることも効果があるかもしれません。
 ご家庭でのケアだけでは改善が難しいこともあるので、5〜7日以上排便がないときや、排便時に苦しそうだったり痛みがあったりする場合は、受診することをおすすめします。

解熱剤

お悩み

熱が出るのは「体がウイルスと闘っているから」と聞きますが、
解熱剤はなるべく使わないほうが良いのでしょうか。

状況次第では活用し、使用回数や間隔に注意
熱は自分の体を守るための防御反応です。お母さんのおっしゃるとおり、ウイルスや細菌と闘うために体温を上げているのは事実なので、むやみに慌てる必要はありません。熱が高くても元気がある、よく眠れている、水分が取れて食欲がそこそこあるときは、すぐに解熱剤を使用せずに様子をみましょう。
 逆に、ぐったりしている、よく眠れていない、水分や食事が取れないときなどは、解熱剤を使用しても良いでしょう。一時的に熱を下げ、その間に食事や睡眠を取ることも、体の回復につながるからです。ただし、体温の目安は38〜38・5℃以上で、熱の上がり始めや上がり切る前に使用するのは避けましょう。よく「熱性けいれんが怖い」という理由で解熱剤を使うケースがみられますが、解熱剤は予防にはなりません。また、間隔を空けずに何度も使用すると、病原菌と闘う力が弱まる可能性があるので、次の使用までに4〜6時間は間隔を空けてください。
子どもの様子や状態をよく観察して、解熱剤を使うタイミングが適切か、メリットが大きいかを判断することが大切です。

救急医療機関

お悩み

かかりつけ医の休診が続くお盆期間などに体調を崩した時、
救急医療機関にかかる目安や方法について知りたいです。

電話相談も活用しながら
保護者の感覚で判断
休診が続く時期に子どもの体調が悪くなると焦りますよね。長期休暇中に混雑しがちな救急医療機関に行くべきか、迷う気持ちはよく分かります。
 まず、発熱した場合については、機嫌が良く、食事や水分が取れる状態なら、焦らず自宅で様子を見ても良いでしょう。ただし、ぐったりしている、嘔吐や下痢を繰り返すなど、様子が「いつもと違うな」と感じる場合は、早めに受診してください。意識障害がある、けいれんしている場合などは、ためらわずに救急車を呼んでも問題ありません。
 判断に迷う場合は、症状に応じた対処の仕方や、受診をするかどうかのアドバイスを受けられる「厚生労働省 子ども医療電話相談#8000」(※1)を活用するのも良いでしょう。お住まいの県によって対応時間が違うので、事前に調べて、電話番号を登録しておくのもおすすめです。
 ただ、最終的には、子どもの状態をそばで見ている保護者の方の感覚を大切にしてください。子どもの状況や症状を見て不安が続くようなら、受診するのが良いと思います。

※1 https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

スキンケア

お悩み

子どもの肌が弱く、汗や食べ物などで体も顔もすぐに荒れてしまいます。保湿剤や薬は使用したほうが良いのでしょうか。

お風呂上りの保湿は
アトピーなどの予防にも

子どもの肌は、大人よりも薄くてデリケートなため、少しの刺激でも肌トラブルを起こします。汗は肌荒れの原因になるので、外遊びや運動後、就寝中の汗などはこまめに拭き取りましょう。
 幼児期の皮膚は、異物が入り込むのを防ぐ“バリア機能”が弱く、菌やアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)などが侵入しやすい状態です。一方、通園をはじめとする屋外行動で、紫外線やホコリ、花粉など、肌に負担をかける要因も増えます。また、幼児期は赤ちゃんの時より皮脂分泌が少なくなるため、かさついたり白く粉が吹いたり、さらにひどくなると、かゆみや湿疹が生じるようになります。
 肌トラブルを未然に防ぐための基本は、「洗浄」と「保湿」のスキンケアです。これらは皮膚のバリア機能が低下することを防ぎ、アトピー性皮膚炎やアレルギー予防にもつながります。お風呂上りの保湿は、特に小学生くらいまでは続けることをおすすめします。
 薬の使用については症状や原因ごとに異なるため、まずは医師に相談してください。

インフルエンザワクチン

お悩み

冬になってインフルエンザが流行すると思いますが、鼻にスプレーするタイプのワクチンについて知りたいです。

「生ワクチン」なので
注意が必要な場合も

昨年10月から、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンが日本でも接種できるようになりました。これは、左右の鼻にワクチンを噴霧するだけで接種が完了するタイプで、2歳から18歳までの子どもが対象です。
 インフルエンザウイルスは鼻やのどから体内に入ってくるため、そこに直接免疫をつくることで、注射と同じくらいの予防効果が期待できます。また、針を使用しないため「痛くない」ワクチンとしても注目されています。通常13歳未満の子どもはインフルエンザ
ワクチンを2回接種する必要がありますが、鼻スプレータイプは1回で済むのも特徴です。
 ただし、生きたウイルスを弱くした「生ワクチン」であるため注意も必要です。子どもに喘息がある、免疫力が低下している、妊娠中の人が同居しているなどの場合には、接種を避けるよう推奨されています。ほかにも鼻水が多く出ている時など、接種の効果が十分
に得られないことがあります。
 家庭の状況や子どもの体調によって適したワクチンは異なるので、かかりつけ医に相談してみてください。

耳鼻科

悩み

小児科と耳鼻科、どちらにかかるべきか迷うことがあります。何か目安はありますか?

目安になるのは
咳や発熱の有無
子どもの病気を総合的に診る小児科に対して、耳、鼻、喉に関する症状の専門的な診察や治療をするのが耳鼻科です。風邪で軽症ならどちらでも対応できることが多いですが、症状に合わせて受診するのも良いでしょう。
 例えば、症状が鼻水だけなら耳鼻科へ。長引いている場合、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因ということも考えられます。また、子どもは鼻水によって中耳炎になりやすい傾向があるため、耳の状態の確認や鼻水吸引をすることは予防にもつながります。
 鼻水だけではなく咳が出る時は、肺炎、喘息などの可能性もあるので、小児科を受診してください。また、発熱している場合も、まず小児科で総合的に原因を探るのが良いでしょう。
 ただ、お子さんが中耳炎になりやすく、耳を痛がっている様子があれば、中耳炎による発熱も考えられるので、最初に耳鼻科へかかってもいいかもしれません。小児科でも耳を確認することはでき、状態によって耳鼻科への受診を勧めてくれるので、このあたりの順序はお子さんの様子に合わせて検討してください。

熱性けいれん

悩み

熱性けいれんの対応方法について教えてください。

吐物による窒息に
気を付けましょう

子どもの発熱に伴って起こる「熱性けいれん」は、生後6カ月から6歳くらいまでによく見られます。38度以上の発熱で、熱が上昇してから24時間以内に発生することが多いです。
 白目をむいたり、手足が突っ張ったり、ガクガク動いたりと派手な症状が出るため慌ててしまいますが、多くの場合は短時間で自然におさまります。全身が左右対称にけいれんし、15分以内に止まって意識がすぐ戻る場合は「単純型熱性けいれん」と呼ばれ、あまり心配はないとされています。
 けいれんした時に、吐いたもので窒息することがあり注意が必要です。けいれんが起きたら、顔や体を横向きにして安全な場所に寝かせましょう。また、けいれんの様子を動画で撮影しておくと受診の際に役立つことがあります。
 熱性けいれんの多くは5分以内におさまりますが、意識の回復が悪かったり検査が必要となったりする場合がありますので、落ち着き次第、受診しましょう。けいれんが長く続きそうな場合は、無理をせず救急車を呼んでください。保護者の方も不安でしょうし、特に初めてのけいれんの場合などには、救急隊の助けを借りることも大切なことです。

いびき

悩み

鼻が詰まっていないのに、いびきをかいています。大丈夫でしょうか?

睡眠の質が下がっている
可能性もあります

子どもは大人に比べて、いびきをかきやすい体のつくりをしていますが、原因によっては早めの対処が必要となります。
 鼻づまりがないのにいびきをかくのは、アデノイド(鼻の奥のリンパ組織)や扁桃腺の肥大が関係していることがあり、これらが大きくなると空気の通り道が狭くなって、いびきや睡眠時無呼吸の原因になることもあります。
ほかにもアレルギー性鼻炎や肥満、風邪などが考えられます。診断では内視鏡やレントゲンで鼻や喉の奥を確認し、必要に応じて睡眠中の酸素濃度や無呼吸の有無を調べます。眠っている様子を撮った動画があると診察の参考になるでしょう。
 いびきが軽い場合は薬での治療や鼻水の吸引で改善することも多く、心配しすぎる必要はありませんが、無呼吸が見られる場合は手術が必要になることも。
 「毎晩のいびき」「苦しそうな寝姿勢」「むせや咳」「日中の眠気や集中力の低下」などがある場合は、睡眠の質が下がっている可能性があります。少しでも気になるときは、早めに耳鼻咽喉科で相談してください。

嘔吐・下痢

悩み

嘔吐・下痢の時の、正しい対処法が知りたいです。

水分は時間を置いて
少量から与えましょう

子どもが突然吐いたり下痢をしたりすると、慌てて病院に来られる方が多いですが、まずは落ち着いて様子を見ましょう。頭を打って吐いたとか、吐いたもので窒息しそうな場合などを除けば、すぐに病院へ行かなくても大丈夫なことが多いです。嘔吐という症状は、いろいろな病気の初めに出ることがあり原因の特定は難しいのですが、ほとんどの場合は24時間以内に自然に治まります。
 注意してほしいのは「脱水」です。だからといって吐いた直後に慌てて水を飲ませると、また吐いてしまうことがあるので、1~2時間ほど休ませて、大さじ1~2杯程度の水や経口補水液を与えてみてください。それ以降、1時間経っても吐かないようであれば、症状が落ち着いてきたと思っていいでしょう。下痢の場合も、同じように少しずつ水分を補ってください。
 ただし、このような方法で時間を置いて水分をとってもすぐに吐いてしまう、下痢が止まらずぐったりしている、24時間以上症状が続くといった場合は、別の病気の可能性もあります。その際は迷わず受診してください。

頭痛

悩み

年中の子どもが、週に何度も「頭が痛い」と言います。どれくらい痛いのか親には分からないので、頭痛薬を飲ませる基準などを知りたいです。

薬の服用は自己判断せず
かかりつけ医に相談を

幼児は痛みの強さをうまく説明できないため、普段の様子から頭痛の程度を判断することになります。目安として、いつも通り遊べている場合は軽い頭痛で、動きが鈍くなる、ぼーっとしている、横になってしまうなどの様子があれば、強い頭痛と考えて良いでしょう。また、機嫌が急に悪くなる、静かにうずくまるといった行動もヒントになります。
 相談者のお子さんは週に何回も頭痛があるということで、かなりストレスがかかる状態だと思います。まずはかかりつけ医に相談し、頭痛の原因やタイプを探りながら、治療法を検討するのが良いでしょう。自己判断で鎮痛剤を飲ませることは避けてください。頭痛の頻度や程度、タイミングなどをまとめたものがあると診断の参考になります。
 子どもの頭痛の多くは軽症であることが多いですが、ぐったりしている、痛みがどんどん強くなる、急に強い痛みが出る、発熱や嘔吐を伴うといった場合は危険な病気のケースもあるので、ためらわず受診してください。
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