第1回 腎臓とは?

小高 今週からの「健康のつボ!」は、「腎臓病」について、一宮西病院 腎臓内科 第二部長 / 腎&シャント・レミッションセンター長 福田道雄先生にお話をうかがいます。
つボイさん、腎臓といえば?
つボイ 一般的な知識といえば、まず2つある、尿を作ることに関係する、それから腎臓の悪い方が苦労してらっしゃって、透析とかね。
小高 腎臓が機能しなくなるとね。それから?
つボイ それから…、それ以上のことは先生に聞いたほうがいいと思います。
小高 そうですね。1回目の今日は「そもそも腎臓とは?」というところからいきましょう。そして、腎臓はいったいどんな働きをしているのでしょうか。福田先生に教えていただきます。
つボイさん、腎臓といえば?
つボイ 一般的な知識といえば、まず2つある、尿を作ることに関係する、それから腎臓の悪い方が苦労してらっしゃって、透析とかね。
小高 腎臓が機能しなくなるとね。それから?
つボイ それから…、それ以上のことは先生に聞いたほうがいいと思います。
小高 そうですね。1回目の今日は「そもそも腎臓とは?」というところからいきましょう。そして、腎臓はいったいどんな働きをしているのでしょうか。福田先生に教えていただきます。
福田 背中に手を当てていただくと、骨を感じると思うんですね。そこからもっと手を下ろしていくと腰骨があると思うんですけど、そこの間ぐらいにあるのが腎臓。握りこぶし大ぐらいの大きさで、左右に1つずつあります。
小高 背中に手を当ててってことでしたけど、横から見るとわりと後ろ側にあるってことですか?
福田 後ろ側にあります。たとえば胃袋とか腸がある腹腔(お腹の部屋)後ろの壁際にあるっていう感じです。背の大きい人と小さい人がいると思うんですけど、私たちがレントゲンを撮ったときにその人の背の高さで比べるとすると、背骨2つ半ぐらいが正常な位置だと思ってます。
小高 腎臓は2つですよね? その腎臓の役割というのは、どういうものなんでしょうか。
福田 「おしっこを作る」っていうと、汚いものを作るってイメージされると思うんです。私たちが海に潜るときにボンベを背負いますけど、あれは海に潜って「空気がなくて苦しい」とならないようにするためですよね。だけど、もともと生命は海で生まれたわけで、細胞のまわりにはしょっぱいお水が必要なんです。そこで、4億年前に生命が陸に上がったとき、体の中に海を連れていったのが腎臓なんです。
つボイ はあー!
福田 陸に海はないですよね。でも、僕たちの細胞のまわりに流れてる血はしょっぱいわけです。それを成立させるのが腎臓なんです。
つボイ 海のなごりがあるわけですね、血液に。
福田 そう言うと「鼻血を飲んでも辛くないけど、海の水はしょっぱいじゃないか」ってなると思うんですけど、血と海の水が一緒というのはナトリウムとカリウムの比(バランス)。海の水とか血液はナトリウムが高くて、カリウムが低い。細胞の中は逆で、ナトリウムが低くて、カリウムが高いんです。このズレが命のエネルギーを生み出すんです。
つボイ あー。
福田 これをキープするためにあるのが腎臓。ロマンチックな言い方ですが、「原始の海を体の中に置いて、陸に上がるための貴重な道具が腎臓」というのが代々言われています。
小高 すごいですね。具体的に言うと「尿を作る」という大事な役割がありますよね。ほかには何かあるんですか?
福田 たとえば、赤血球のレベルを(コントロールするように)命令してるのも腎臓です。それから今、フレイルとか寝たきりって話題の中で骨とかカルシウムの話が出ると思いますけど、カルシウムを調整して骨をきちっとする役割も腎臓です。腎臓っていうのは脱水になると働けませんので、脱水のときに「心臓、もっと血をよこせ」って血圧を上げるホルモンを出すのも腎臓なんです。
つボイ ああ、そうか。
福田 それから、脱水のときは脳から腎臓に「水を汲み取れよ」という指令が出るんですけど、最近では腎臓が悪くなると腎臓からも脳に「血圧を上げてくれ」という指令が出ることがわかってきてます。なので、腎臓が体中に指令を出してるんです。
つボイ なるほど。
小高 思った以上に腎臓の働きって多岐にわたっているなというふうに感じます。そうすると、その腎臓の機能が落ちたり、何かしら病になってくると、人間の体にとって悪いことがあちこちに起きてくると。
福田 あちこちに起きてきます。
つボイ 大事にせなあかんね、腎臓は。
小高 でも、なかなか腎臓って痛いとか、あまり病気として…。つボイさん、心臓のときはめちゃくちゃ痛かったでしょ?
つボイ 心筋梗塞のときは痛かったですよ。
小高 (腎臓は)あんまり感じないですよね。
福田 たとえば、尿路結石で尿管が詰まったらそれはもう痛くて、体がびっくりして腸が止まって、吐き気すら出るんですね。腎盂腎炎というのだと腎臓が腫れ上がって、背中をトントンと叩いても痛い。そういう泌尿器科的な疾患だと痛みを感じますけど。腎臓内科の病気というものは、じわじわ悪くなって、症状が出るのは本当に透析寸前にならないと何も感じません。
つボイ ああ、透析…。
福田 脱水などで急に腎臓が悪くなると、ちょっとの腎機能低下でも気持ち悪くなりますけど。じわじわ低下していくときは、本当の最後まで何も感じないのが厄介なところなんです。
小高 背中に手を当ててってことでしたけど、横から見るとわりと後ろ側にあるってことですか?
福田 後ろ側にあります。たとえば胃袋とか腸がある腹腔(お腹の部屋)後ろの壁際にあるっていう感じです。背の大きい人と小さい人がいると思うんですけど、私たちがレントゲンを撮ったときにその人の背の高さで比べるとすると、背骨2つ半ぐらいが正常な位置だと思ってます。
小高 腎臓は2つですよね? その腎臓の役割というのは、どういうものなんでしょうか。
福田 「おしっこを作る」っていうと、汚いものを作るってイメージされると思うんです。私たちが海に潜るときにボンベを背負いますけど、あれは海に潜って「空気がなくて苦しい」とならないようにするためですよね。だけど、もともと生命は海で生まれたわけで、細胞のまわりにはしょっぱいお水が必要なんです。そこで、4億年前に生命が陸に上がったとき、体の中に海を連れていったのが腎臓なんです。
つボイ はあー!
福田 陸に海はないですよね。でも、僕たちの細胞のまわりに流れてる血はしょっぱいわけです。それを成立させるのが腎臓なんです。
つボイ 海のなごりがあるわけですね、血液に。
福田 そう言うと「鼻血を飲んでも辛くないけど、海の水はしょっぱいじゃないか」ってなると思うんですけど、血と海の水が一緒というのはナトリウムとカリウムの比(バランス)。海の水とか血液はナトリウムが高くて、カリウムが低い。細胞の中は逆で、ナトリウムが低くて、カリウムが高いんです。このズレが命のエネルギーを生み出すんです。
つボイ あー。
福田 これをキープするためにあるのが腎臓。ロマンチックな言い方ですが、「原始の海を体の中に置いて、陸に上がるための貴重な道具が腎臓」というのが代々言われています。
小高 すごいですね。具体的に言うと「尿を作る」という大事な役割がありますよね。ほかには何かあるんですか?
福田 たとえば、赤血球のレベルを(コントロールするように)命令してるのも腎臓です。それから今、フレイルとか寝たきりって話題の中で骨とかカルシウムの話が出ると思いますけど、カルシウムを調整して骨をきちっとする役割も腎臓です。腎臓っていうのは脱水になると働けませんので、脱水のときに「心臓、もっと血をよこせ」って血圧を上げるホルモンを出すのも腎臓なんです。
つボイ ああ、そうか。
福田 それから、脱水のときは脳から腎臓に「水を汲み取れよ」という指令が出るんですけど、最近では腎臓が悪くなると腎臓からも脳に「血圧を上げてくれ」という指令が出ることがわかってきてます。なので、腎臓が体中に指令を出してるんです。
つボイ なるほど。
小高 思った以上に腎臓の働きって多岐にわたっているなというふうに感じます。そうすると、その腎臓の機能が落ちたり、何かしら病になってくると、人間の体にとって悪いことがあちこちに起きてくると。
福田 あちこちに起きてきます。
つボイ 大事にせなあかんね、腎臓は。
小高 でも、なかなか腎臓って痛いとか、あまり病気として…。つボイさん、心臓のときはめちゃくちゃ痛かったでしょ?
つボイ 心筋梗塞のときは痛かったですよ。
小高 (腎臓は)あんまり感じないですよね。
福田 たとえば、尿路結石で尿管が詰まったらそれはもう痛くて、体がびっくりして腸が止まって、吐き気すら出るんですね。腎盂腎炎というのだと腎臓が腫れ上がって、背中をトントンと叩いても痛い。そういう泌尿器科的な疾患だと痛みを感じますけど。腎臓内科の病気というものは、じわじわ悪くなって、症状が出るのは本当に透析寸前にならないと何も感じません。
つボイ ああ、透析…。
福田 脱水などで急に腎臓が悪くなると、ちょっとの腎機能低下でも気持ち悪くなりますけど。じわじわ低下していくときは、本当の最後まで何も感じないのが厄介なところなんです。
つボイ 腎臓というのは、すごく壮大なお話でございましたね。
小高 そうですね。生物が海から陸へと生活環境を変えていくときに、腎臓の機能で対応してきたということのようですよ。
つボイ そして、この腎臓というのは思っているよりいろんな役割を果たしているということで、これもまた大事にせなあかん臓器ですよね。
小高 来週も福田先生に腎臓のお話をうかがっていきます。
「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいています。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。
つボイ 質問、お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~腎臓病について〜」でした。
小高 そうですね。生物が海から陸へと生活環境を変えていくときに、腎臓の機能で対応してきたということのようですよ。
つボイ そして、この腎臓というのは思っているよりいろんな役割を果たしているということで、これもまた大事にせなあかん臓器ですよね。
小高 来週も福田先生に腎臓のお話をうかがっていきます。
「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいています。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。
つボイ 質問、お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~腎臓病について〜」でした。

