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第9回 肥満症の治療法①~食事療法によるライフスタイルの改善


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!」は、一宮西病院 内分泌・糖尿病内科部長/肥満症治療センター長の伏見宣俊先生に肥満症について教えていただいております。「自己流のダイエットは効果薄いですよ」と言ってましたね。

つボイ リバウンドなどがあったり、かえって健康を損なう場合もありますもんね。

小高 肥満症は医学的に正しいアプローチでしっかり治療しなければいけないということなので、今週からは肥満症の具体的な治療法というのをうかがっていきます。まずは基本中の基本、食事療法からです。伏見先生です。

伏見 肥満症は、最近治療できる病気という風に捉えるようになってきております。食事療法によるものと、あと運動療法ですね。そして薬物療法。これが非常に最近発達してきています。そして減量手術療法というのもございます。

つボイ 手術!

小高 ひとつずつ教えていただきたいと思うんですが、まずは一番分かりやすそうな食事療法をお願いします。

伏見 食事に関してはバランスの良い食事を摂っていただいて、全体的なカロリーを制限するという方法がいいかと思っております。あと食べ方も非常に重要で、よく噛んでいただくことですね。患者さんにいつもお勧めさせてもらうのは30回ぐらい噛みましょうという事ですね。

つボイ 食事時間がすごく短い人がいますけど、あれは噛んでない?

伏見 早食いは、やはりよくないですね。30回噛むことによるメリットとしては、時間をかけてゆっくり食べるということに繋がるということと満腹感が増えるということも分かってるんですね。

つボイ そうか、噛んでるうちにお腹が膨れてくる。

伏見 脳の方に信号が行きまして、満腹感を感じやすくなるということが分かってます。

小高 そうすると全体的な量が少なくなる?

伏見 そうですね。少ない量でも満腹感が得られて、食事療法が続けやすくなるということに繋がってくるかと思いますね。

小高 30回噛むって結構大変ですね。長いこと噛んでますもんね。

伏見 普段、習慣がない方は20回からでもいいと思いますね。毎食やるのも確かに大変ですので、例えば、夕飯だけは20回しようとか、そういう入り口でもいいかと思います。

小高 昼食は、忙しい時なんかパパッと食べたりということもありますね。無理しないで、まずは一食から始めるというのも一つ手ではあります。やっぱり最初は、この食事療法から入るスタート地点だと思っていいですか?

伏見 食事は非常に大事ですね。食事・運動というのがやはり基本のところでございます。これを完璧にやるのは難しいですけれども、全くやらずに薬物療法というのだけではやはり効果得られにくくなりますね。他の治療と併用する上でも食事・運動療法というのは基本ですので、できる範囲で結構ですのでやっていただくというのが重要ですね。

小高 食事療法というのは、先生に相談しながらだと思うのですが、今まで自分で自己流のダイエットをして、何度も何度も失敗して「食事療法も私、無理だと思います!」みたいな患者さんいませんか?

伏見 たくさんいらっしゃるんですね。我々が紹介する方法の一つとして「マインドフルネス」があります。この食事療法における「マインドフルネス」っていうのは、食事を感覚として食べるっていう感じですね。

小高 感覚として?

伏見 例えば、チョコレートを目の前にして、すぐ食べるのではなく、まず匂いを嗅いで、あるいは色を楽しんだりして、そして口の中入れるんです。そして、口の中入れてもすぐに噛むのではなく、ちょっと舌で転がしてみて、チョコレートの形とか甘さっていうのをしっかり感じます。そうすることで脳が強く感じ、感覚が研ぎ澄まされて、満腹感が高まるっていうのが分かってます。チョコレートを1個食べるのも5分ぐらいかけてゆっくり食べていただくという新しい食事療法も提案したりしてます。

つボイ 私あかんわ。飴でもバリバリ、ガリガリ。これ一番あかんタイプですよ(笑)

小高 で大好物の色んな食べ物とかお料理をすご~く味わって食べるっていうのは、お得な感じもしますね。

伏見 非常にいいと思いますね。量も少なくできて、そうやって食べると満腹感も高まるということも研究で分かっております。

つボイ 先生、間食する人もいると思いますが…(笑)

伏見 間食は、やはり頻度は多いとダイエットには良くないですので、頻度を決めたり、あらかじめ食べるものを決めておく、用意しておくということが大事ですね。欲求に任せて食べてしまうということがないようにするのがポイントだと思います。

小高 こういったことは、病院で「肥満症ですよ」と言われた時に「ダイエットしてください」「体重減らしてください」「何ヶ月でこれだけ落としてください」と言われて、「はい、お願いします」と言われるだけでなく色んな相談にも乗ってもらえるということですか?

伏見 もちろんです。病院に行きますと、栄養士や理学療法士などが食事・運動のプログラムを組んでいきます。誰しも一律ではなくて、一人一人の生活や社会背景に合わせて、個人個人に応じたメニューを作るのが大事ですね。

つボイ 食事療法は、その人に合わせたカロリー制限などはあるにしても、基本は栄養のバランスが大事。そしてよく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べることが大切。

小高 美味しいものは、ずっと口で味わったほうがいいからと思ってよく噛む。

つボイ そういうことか!注意したいと思います。

小高 来週は伏見先生に、「肥満症の治療法その2」運動療法について教えていただきます。

「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいています。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生をお呼びして、教えていただきます。

つボイ 質問、お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~肥満症について~」でした。

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