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第10回 脳ドックについて


小高 今回も「健康のつボ!」は、冬は気になる?「脳卒中について」一宮西病院 脳神経内科 副部長 / 脳卒中センター 副センター長の金井雅裕先生にお話を伺います。

小高 前回は脳卒中が発症した後のリハビリについて教えていただきました。

つボイ このリハビリは、早く始めることで効果が大きいというお話でした。

小高 そして、様々な分野の専門家の皆さんが協力して行うということでしたね。さて、今は健康に日常生活を送っていても、自分の脳の状態が気になっている人、多いんじゃないでしょうか。今回は、脳の健康状態を調べる脳ドックについてです。金井先生、よろしくお願いします。

金井 脳ドックは、脳の健康状態を評価するための検査です。脳の血管の動脈硬化の状態や、動脈瘤の有無を確認できるほか、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、炎症などがないかを調べることができます。また、脳の萎縮、つまり脳の縮み具合も確認できるため、認知症についてもある程度評価することができますね。

小高 人間ドックは二年に一回やってくださいとか、毎年受けましょうねとか言われますが、脳ドックっていうのもそれぐらいの頻度で受けなきゃいけないものなんですか。

金井 頻度については、特に異常がなければ毎年受ける必要はないと思います。一度検査を受けて異常が見つからなければ、5年から10年に1回程度でもよいのではないでしょうか。もちろん、何か異常が見つかった場合は、その内容に応じて定期的な検査をおすすめすることもあります。

つボイ 私は毎年やってるわ。

金井 ただ、何か所見がある場合には、状態によって毎年の検査をおすすめすることもありますね。

小高 ちなみに年齢的には何歳からやった方がいいんですか?

金井 特に大きな病気がない方であれば、四十〜五十歳くらいから始めてもよいのではないかと思います。ただ、ご家族や親類に脳卒中になった方がいる場合や、高血圧、糖尿病など、動脈硬化のリスクをお持ちの方は、症状がなくても一度脳ドックを受けてみるとよいと思いますね。

小高 ちなみに、脳ドックではどんな検査をするんでしょうか。

金井 一番基本になるのは、頭部MRI検査ですね。これによって、脳そのものの状態を詳しく確認することができます。また、多くの場合は「MRA」と呼ばれる脳の血管を見る検査もセットで行いますので、脳の状態と血管の状態をあわせて確認することができます。

つボイ なるほど

金井 そのほかに、脳へつながる首の血管の評価も、脳ドックでは重要になります。首の血管については、「頸動脈MRA」で血管が細くなっていないかなどを確認できます。また、「頸動脈エコー」という超音波検査を行うこともあります。首に超音波の機器を当てて、血管の狭窄や動脈硬化の状態を調べる検査ですね。MRIよりも手軽に行うことができ、機器があれば比較的短時間で確認できる検査だと思います。

つボイ 私は頸動脈エコーも毎年やっていますよ。動脈硬化があると言われていますので、進行していないかをチェックしています。エコーは静かですし、痛みもないですからね。ただ、MRI(MRA)は、ガガガガガガガ……って、やかましい(笑)。

小高 そうね(笑)。それはわかるけど、あの、つボイさんがこれだけ積極的に毎年受けてますって言うんで、痛くないんだなっていうのは分かりますね。

つボイ そうそう。やかましい。だけど痛くない。

金井 確かにMRI(MRA)は大きい音が鳴りますね。検査時間は15〜20分ほどかかります。それから、装置の中が少し狭いので、苦手な方もいらっしゃいますね。……実は私も、あまり得意ではないんですけど(笑)。

つボイ えっ! 先生が。

金井 少し動くだけでも画像がぶれてしまって、見えにくくなるんですね。以前、自分で検査を受けた時に、技師さんから「ちょっと動かないでもらっていいですか」と注意されたことがあります(笑)

つボイ 素人じゃないんですからー先生(笑)。

金井 装置の中って、目の前に壁があるような感じなんですよね。なので、個人的には結構圧迫感があって、少し怖くなってしまうんです。ただ、目を閉じていると意外と大丈夫でしたね(笑)。

小高 私、寝ましたけどね。

つボイ あんな音の中で寝るか(笑)。寝る人もいるし、怖がる人もおるし、様々やな。

小高 でも、脳ドックを受けることで、倒れてしまったり症状が出たりする前に異常へ気づいて、早い段階で治療につなげられるということなんですね。

金井 そうですね。特に、以前お話しした動脈瘤の発見という点では非常に重要だと思います。動脈瘤は、破裂してしまうと3分の1ほどの方が亡くなることもある病気です。また、脳梗塞などの早期発見にもつながりますので、可能であれば、一度は脳ドックを受けてみてもよいのではないかと思います。

つボイ なるほど。脳ドックは、脳そのものの状態に加えて、脳の血管や頸動脈の狭窄などもチェックできる検査ということなんですね。

小高 異常さえなければ、その後毎年やるって必要はないけれども、年齢やちょっと何か気になることがあったら、まず一回この脳ドックをやってみるというのがおすすめだそうです。はい。さあ、次回は金井先生に脳卒中の予防法について伺います。健康のつボ!脳卒中についてでした。さあ、次回も「脳卒中」について金井先生に教えていただきます。

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