第12回 脳卒中のおさらい

金井 脳卒中には、大きく分けて三つの種類があります。一つは、脳の血管が詰まる「脳梗塞」。二つ目は、脳の細い血管が破れて出血する「脳出血」。そして三つ目が、脳の血管にできたこぶ、いわゆる動脈瘤が破れて出血する「くも膜下出血」です。脳卒中というのは、主にこの三つの病気をまとめた呼び方になります。脳卒中で年間10万人以上の方が亡くなっています。日本人の死亡原因としては第4位ですが、介護が必要になる原因としては第2位となっています。そのため、命に関わるだけでなく、後遺症によって日常生活に大きな影響を及ぼすことが問題となる病気ですね。
小高 脳卒中については、とにかく早く医療機関を受診することが大切だというお話を、これまで何度も伺ってきましたね。
つボイ 時間との闘いということでね。
金井 そうですね。脳卒中は、どのタイプであっても早く治療を始めることが重要です。早ければ早いほど治療の選択肢が広がり、脳へのダメージも抑えられる可能性があります。特に脳梗塞の兆候を見逃さないための指標として、「FAST(ファスト)」があります。F(Face)は顔の麻痺、A(Arm)は腕の麻痺、S(Speech)はろれつが回らないなどの言葉の異常です。こうした症状がみられたら、Tの「Time」、つまり時間との勝負です。できるだけ早く病院を受診してください。こうした症状がある場合は、脳梗塞や脳出血の可能性があります。特に脳梗塞はカテーテル治療が大きく進歩しており、早く治療できれば症状が大きく改善することもあります。症状に気づいたら迷わず救急車を呼び、早めに医療機関を受診することが大切ですね。
小高 ご家族の方も、この「FAST(ファスト)」は覚えておいたほうがよさそうですね。
金井 そうですね。例えば、ろれつが回らないといった症状は、一人でいるとなかなか気づきにくく、誰かと話をしている時に初めて気づかれることもあります。ですので、ご家族など周りの方にも注意して見ていただくことが大切ですね。
小高 さあ、そして治療法に関してですが。
金井 特に脳梗塞では、「血栓回収療法」と呼ばれるカテーテル治療が広く行われています。足の付け根からカテーテルを入れ、脳の血管を詰まらせている血栓を取り除いて血流を再開させる治療です。脳へのダメージや後遺症をできるだけ抑えることを目指します。また、首の血管が狭くなって脳梗塞のリスクが高い方には、「ステント」を留置して血流を改善し、脳梗塞を予防する治療もあります。脳梗塞に対するカテーテル治療としては、主にこうした方法が行われていますね。
小高 カテーテルを使って行う治療なんですね。
金井 すべてがカテーテル治療というわけではありませんが、近年はカテーテルを使った治療がかなり広く行われるようになってきています。
つボイ メスで体を切るということをしなくてもいいわけですよね。
金井 そうですね。足の付け根にあける小さな針穴だけで治療が完結するのは、大きなメリットだと思います。今お話ししたのは脳梗塞の治療ですが、動脈瘤の治療も進歩しています。これまでは、動脈瘤の中にコイルを何回も詰めていく方法が主流でしたが、最近ではそれ以外の新しい治療法も登場しています。
金井 例えば、「WEB(ウェブ)」と呼ばれる治療があります。これは、俵状の金属製デバイスを動脈瘤の中に留置し、こぶの中へ血液が流れ込まないようにする方法です。また、「フローダイバーター」という治療もあります。網目が非常に細かいステントを動脈瘤の手前の血管に留置し、動脈瘤へ流れ込む血液を減らして破裂を防ぐ治療です。動脈瘤の中にカテーテルを入れる必要がないため、比較的安全に行えるというメリットがあります。このような新しい治療法も、最近では広く行われるようになっていますね。
小高 治療法もずいぶん増えましたし、昔に比べると新しい技術もどんどん出てきています。ただ、本当に理想を言えば、事前に異常に気づいて治療できるのが一番いいということですね。
つボイ 以前、脳ドックのお話もありましたね。
金井 はい。脳ドックなどで血管の状態を早めに把握することで、予防的な治療につなげられる可能性があります。特に動脈瘤については、「WEB(ウェブ)」や「フローダイバーター」といった治療を、破裂する前の段階で行える場合もあります。そうした意味でも、早期発見は非常に大切ですね。
小高 脳卒中については、とにかく早く医療機関を受診することが大切だというお話を、これまで何度も伺ってきましたね。
つボイ 時間との闘いということでね。
金井 そうですね。脳卒中は、どのタイプであっても早く治療を始めることが重要です。早ければ早いほど治療の選択肢が広がり、脳へのダメージも抑えられる可能性があります。特に脳梗塞の兆候を見逃さないための指標として、「FAST(ファスト)」があります。F(Face)は顔の麻痺、A(Arm)は腕の麻痺、S(Speech)はろれつが回らないなどの言葉の異常です。こうした症状がみられたら、Tの「Time」、つまり時間との勝負です。できるだけ早く病院を受診してください。こうした症状がある場合は、脳梗塞や脳出血の可能性があります。特に脳梗塞はカテーテル治療が大きく進歩しており、早く治療できれば症状が大きく改善することもあります。症状に気づいたら迷わず救急車を呼び、早めに医療機関を受診することが大切ですね。
小高 ご家族の方も、この「FAST(ファスト)」は覚えておいたほうがよさそうですね。
金井 そうですね。例えば、ろれつが回らないといった症状は、一人でいるとなかなか気づきにくく、誰かと話をしている時に初めて気づかれることもあります。ですので、ご家族など周りの方にも注意して見ていただくことが大切ですね。
小高 さあ、そして治療法に関してですが。
金井 特に脳梗塞では、「血栓回収療法」と呼ばれるカテーテル治療が広く行われています。足の付け根からカテーテルを入れ、脳の血管を詰まらせている血栓を取り除いて血流を再開させる治療です。脳へのダメージや後遺症をできるだけ抑えることを目指します。また、首の血管が狭くなって脳梗塞のリスクが高い方には、「ステント」を留置して血流を改善し、脳梗塞を予防する治療もあります。脳梗塞に対するカテーテル治療としては、主にこうした方法が行われていますね。
小高 カテーテルを使って行う治療なんですね。
金井 すべてがカテーテル治療というわけではありませんが、近年はカテーテルを使った治療がかなり広く行われるようになってきています。
つボイ メスで体を切るということをしなくてもいいわけですよね。
金井 そうですね。足の付け根にあける小さな針穴だけで治療が完結するのは、大きなメリットだと思います。今お話ししたのは脳梗塞の治療ですが、動脈瘤の治療も進歩しています。これまでは、動脈瘤の中にコイルを何回も詰めていく方法が主流でしたが、最近ではそれ以外の新しい治療法も登場しています。
金井 例えば、「WEB(ウェブ)」と呼ばれる治療があります。これは、俵状の金属製デバイスを動脈瘤の中に留置し、こぶの中へ血液が流れ込まないようにする方法です。また、「フローダイバーター」という治療もあります。網目が非常に細かいステントを動脈瘤の手前の血管に留置し、動脈瘤へ流れ込む血液を減らして破裂を防ぐ治療です。動脈瘤の中にカテーテルを入れる必要がないため、比較的安全に行えるというメリットがあります。このような新しい治療法も、最近では広く行われるようになっていますね。
小高 治療法もずいぶん増えましたし、昔に比べると新しい技術もどんどん出てきています。ただ、本当に理想を言えば、事前に異常に気づいて治療できるのが一番いいということですね。
つボイ 以前、脳ドックのお話もありましたね。
金井 はい。脳ドックなどで血管の状態を早めに把握することで、予防的な治療につなげられる可能性があります。特に動脈瘤については、「WEB(ウェブ)」や「フローダイバーター」といった治療を、破裂する前の段階で行える場合もあります。そうした意味でも、早期発見は非常に大切ですね。

