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第8回 受動喫煙・副流煙の影響について


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位、がんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生にお話を伺います。よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします。

(竹下)
よろしくお願いします。

(小高)
先週は肺がんへのタバコの影響を教えて頂きました。

(つボイ)
百害あって一利なしというのは、本当に昔の人はよく言いましたね。

(小高)
しかもタバコを吸っている人だけではなくて周りにいる人、受動喫煙も非常に危険だということでしたよね。

(竹下)
火のついたタバコの先から立ち上がる煙『副流煙』は、その煙の中にでもニコチン、タール、一酸化炭素などの成分が含まれているんですね。タバコを吸う人が直接吸い込む『主流煙』以上に含まれている、と言われています。

(つボイ)
タバコを吸っている人はフィルターを通していますけど、立ち上る煙はそのままダイレクトに来ますからね。受動喫煙の方がたくさん煙を引き受けてるような気がするんですけど…。

(竹下)
その通りですね。

(つボイ)
やっぱり。

(小高)
特にタバコを吸わない人は、街歩いてるだけでもタバコの匂いがするとか、わかるもんなんですけれども、タバコの匂いがするっていうのはすでにその受動喫煙となっているんですか?

(竹下)
そうですね。被害にあってると言っても過言じゃないですね。

(つボイ)
最近マンションでもね、ホタル族とかって「お父さん!タバコは外で吸って」って言われてましたが、外で吸うタバコの煙がベランダから上の階に行くから、今はベランダですら吸わないでくださいと言われてますよね。

(竹下)
はい、下の階からの煙でも被害にあっていると思いますね。

(小高)
例えば、もう吸ってる人はいないけど、部屋の中には臭いがまだ少し残ってるな…とかもだめですか?

(竹下)
極端な話、タバコの煙っていうのは、家具とかカーテンとか子供のおもちゃとかにも付着して、その後徐々に空気中に遊離していくんですね。タバコの煙がない環境でもタバコを吸わない人は、有害物質にさらされていることがあります。

(つボイ)
あらま。

(小高)
そういった環境で吸い込んでいる受動喫煙の人も、やっぱり肺がんリスクがあると?

(竹下)
はい、やはりリスクになります。

(つボイ)
これ一番損ですよね。タバコ吸っている人は覚悟して吸っているけど、受動喫煙の人は覚悟してませんからね。

(竹下)
ほんとそうですよね。

(小高)
子どものためにタバコやめてよ!とか喧嘩になる夫婦とかっている話聞きますけど。

(つボイ)
今のお話だとおもちゃにもついているから、子供のために本当にやめてほしいですよね。

(小高)
やはりお子さんは受動喫煙とか影響大きいですか?

(竹下)
喘息の悪化とか中耳炎を起こすとか、そういった危険性に晒されている可能性がありますね。

(小高)
特にお子さんできたとか結婚したとかっていうのはちょうどいい機会ですから、タバコをやめることを考えた方がいいですね。

(竹下)
やっぱり何かの機会がないとやめようと思わないので、そういう機会があれば是非やめることをオススメしたいですね。

(つボイ)
私のお父さんは、子どもが生まれた時にやめましたよ。

(小高)
なるほどね。実は今年の4月1日から『改正健康増進法』という法律が施行されまして、飲食店や職場などの屋内での喫煙が原則禁止になったんですね。

(つボイ)
なりましたね!

(竹下)
やはりマナーからルールへ変更ということで、受動喫煙を防止するために前進したと思います。ただやっぱまだまだ西洋諸国に比べても完全というわけではない状況だと思います。

(小高)
医療の問題として病院が治療法を確立していくというのももちろんですが、社会的に私たち自身がこういった環境を作っていくというのも大事ですね。

(竹下)
ほんとおっしゃる通りだと思います。

(小高)
私は自分でするんだ言う人も今の話をちょっと聞いて、周りの人への思いやりも大事にすることが必要だと思います。

(つボイ)
そうだね。

(小高)
ということで、今日も一宮西病院の竹下先生にお話しを伺いました。ありがとうございました。

(竹下)
ありがとうございました。

(小高)
新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。


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