がんの基礎知識
がんは特別な病気ではなく、誰もが患う可能性があります。むやみに怖がらず正しい知識を持ちましょう。
がんとは
がんの症状
症状が出る頃にはがんが進行している場合も
一般的には早期がんの場合、自覚症状はありません。早期 肺がんの主な症状肺がんでは、気管や気管支に腫瘍があるときに血痰がみられ、進行すると胸の痛みが現れます。一方で、胃は伸びる臓器なので、腫瘍が大きくなっても自覚症状が出にくいです。がんを早期に発見するには定期的な検診が大切です。
がんを予防しよう
がんの原因と予防法
がんは生活習慣病です。何を食べて、どのくらい運動し、どのくらい睡眠をとったか、といった日々の生活が重要になります。まず食生活では、緑黄色野菜を中心にした食事を心がけましょう。肉食中心の食生活では、大腸がんの発がんリスクが増えてしまいます。次に運動ですが、運動はがんの予防効果が確かめられています。ジムなどに通うことも良いですが、どうしてもさぼりがちになってしまいます。犬の散歩のように毎日決まった時間に決まった量の運動を行うことが理想的です。
<がんの原因となるリスク要因>
喫煙 (能動) |
口腔と咽頭、食道、胃、結腸直腸、肝臓、すい臓、喉頭、肺、子宮頸部、卵巣、膀胱、腎臓、骨髄性白血病 |
受動喫煙 | 肺 |
飲酒 | 口腔と咽頭、食道、結腸直腸、肝臓、女性の乳房 |
過体重と肥満 | 結腸、すい臓、閉経後乳がん、子宮内膜、腎臓 |
野菜不足 | 食道、胃 |
感染 | 胃、肝臓、子宮頸部 など |
がんの予防法
・たばこを吸わない
・受動喫煙を避ける
・節度のある飲酒
・野菜を中心としたバランスのよい食事
・適度な運動
・適正体重を維持する
・受動喫煙を避ける
・節度のある飲酒
・野菜を中心としたバランスのよい食事
・適度な運動
・適正体重を維持する
【治療の最前線】体に優しい鏡視下手術
鏡視下手術は、身体の負担をできるだけ軽減し、その上でより効果的な治療を行う手技として外科系診療科で広く実施されています。消化器・一般外科では、お腹を大きく開けて行う従来の開腹手術と違い、5mm~1cm程度の穴を数か所開けて行う腹腔鏡(ふくくうきょう)下手術を採用しています。穴の1つからカメラ(腹腔鏡)を挿入し、モニターでお腹の中を観察しながら、鉗子(かんし)という道具を使って手術をします。呼吸器外科でも、肺がんの手術では胸腔鏡(きょうくうきょう)下手術(VATS/バッツ)を採用しています。VATSとは、複数の穴からカメラ(胸腔鏡)と手術器具を入れて、モニターを見ながら行う手術です。VATSは気胸など良性疾患では全例に、肺がんでは約半数例に実施しています。最近では、一部単孔(1つの穴)のみで腫瘍を切除することも可能となりました。
鏡視下手術の長所&短所
【長所】
- 整容性に優れている
- 通常治療よりも痛みが少ない(個人差があります)
- 患部を虫めがねで見るように拡大視できる
- みんながモニターを見ることで手術室での情報共有ができる
- 予期しない出血への対応が遅れる
その他の病気について
-
脳卒中は、脳血管障害の総称です。後遺症により生活に支障をきたすこともあり、早期の治療開始が重要になります。
-
直接的に命に関わる病気「狭心症」「心筋梗塞」、その原因や治療、リスクチェックについてご紹介します。
-
女性がかかるがんでもっとも多い乳がん。早期発見できれば良好な経過が期待できます。
-
原因となる細菌に感染しているかどうかを調べることで、早期胃がんの発見が可能になります。
-
子を持つ親なら誰もが気になる、数ある小児アレルギーの関連性や対処法についてのお話です。
-
小児科にかかるお子さんの症状で一番多いのは「咳」。その原因の手がかりは「鼻・のど・口」にあります。
-
日常生活に支障をきたす関節の痛みは多くの方の悩みです。その関節の痛みについて解説します。
-
40歳以上の20人に1人が発症するといわれています。予防が難しいため、早期発見・早期治療が重要です。