糖尿病
対象疾患と診療内容
担当医師7名(日本糖尿病学会認定糖尿病専門医4名)に加え、糖尿病を専門に指導することができる「糖尿病療養指導士」が多数常勤しております。当院では各分野(医師、看護師、栄養士、理学療法士、薬剤師、検査技師、事務職員)のスペシャリストからなる「糖尿病サポートチーム」を立ち上げ、糖尿病患者さまのトータルケア実践をしています。時には医師には言いにくいような「本音」の相談を、専門的な立場でアドバイスしやすい環境にあります。
独自に作成した療養指導ノートで患者さんへの指導に使用しています。
独自に作成した療養指導ノートで患者さんへの指導に使用しています。
SMBG(血糖自己測定)の方法
SMBGとは【Self Monitoring of Blood Glucose】 の略で、血糖自己測定を意味します。ここでは、「グルコカードプライム」と「ナチュラレットplusデバイス」による血糖自己測定の方法を紹介します。※約13分の動画です。
正しく血糖測定を行って、血糖コントロールにお役立てください。
正しく血糖測定を行って、血糖コントロールにお役立てください。
食事療法
管理栄養士と糖尿病療養指導士の資格を併せ持つ専門家による個別食事療法指導を行っています。 一宮地域の診療所に通院されている方で、栄養指導のみ希望の場合でも対応しております。
低糖質スイーツ
内分泌内科×栄養科のコラボレーション企画!糖尿病になると毎日の食生活も糖質制限が厳しくなります。そこで、当院の糖尿病内科部長の伏見Dr.と管理栄養士4名がチームとなり、『糖尿病の方でも美味しく満足して頂けるような、限界まで糖質をoffしたスイーツメニュー』を考案しました!
運動療法
理学療法士と糖尿病療養指導士の資格を併せ持つ専門家による個別運動療法指導を行っています。運動療法の重要性は判っていても具体的にどうしたら良いか判らない方は、ぜひ一度ご相談ください。
薬物療法
薬剤師と糖尿病療養指導士の資格を併せ持つ専門家による薬剤指導を行っています。インスリン導入が必要な方で、どうしても入院などができない方はご相談ください。多くの症例で外来導入が可能です。
また、新規糖尿病薬であるインクレチン関連薬の豊富な使用経験に加え、今後発売予定のSGLT2阻害剤も導入予定です。最新の薬物治療が実施可能です。
また、新規糖尿病薬であるインクレチン関連薬の豊富な使用経験に加え、今後発売予定のSGLT2阻害剤も導入予定です。最新の薬物治療が実施可能です。
インクレチンの特徴
インクレチンとは人の身体にある自然のホルモンで、腸に食事が届くと腸から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促すホルモンです。
- 単独では低血糖を起こしにくい。(但し、他剤との併用では起こることがあります)
- 血糖上昇ホルモンであるグルカゴンを抑制する。
- 他の糖尿病薬との組み合わせが可能である。
- 体重を増加させにくい。特に注射剤においては体重減少・食欲抑制効果がある。
- 膵臓でインスリン分泌を行う細胞であるβ細胞を保護する可能性がある。
- 脳や心臓・腎臓・肝臓・血管など、膵臓以外の多くの臓器に有用な作用がある可能性がある。
SGLT2阻害剤
尿に糖を排泄させることで血糖値を下げる薬で、従来の薬剤と全く異なる作用機序と言えます。下記の事項が予想されています。
- 単独では低血糖を起こしにくい。
- 体重が平均数キロ程度低下する。
- 血圧が軽度低下する。
- 中性脂肪低下する。
- 効果は腎機能に依存する。(腎機能が悪いと効果が得られない)
- 副作用として尿路・性器感染増加させるリスクがある。
検査
同じ糖尿病でも成因((1型、2型、その他[膵・肝・遺伝など])により治療方法が異なります。また、2型糖尿病でもインスリンの分泌する能力(分泌能)やインスリン効きやすさ(抵抗性)が一人ひとり違っています。それらの病態を正確に把握し、治療に反映させる必要があり、そのための検査(血液や尿検査)を行います。また、24時間持続血糖モニタ(CGM)を用いた検査を外来・入院とも実施しております。これにより24時間の血糖推移を把握でき、よりきめ細かな血糖コントロールを目指すことが可能です。
持続血糖モニタ:縦軸が血糖値、横軸が時間です。食後や就寝中の血糖推移もわかります。
集団指導/糖尿病教室・糖尿病つどい
外来治療
- 対象患者さんに対して、専任の看護師(糖尿病療法指導士)による療養指導を行っております。
- 糖尿病性腎症の方には、栄養士と看護師による透析予防管理指導(透析への移行を予防するための指導)を行っております。
- 当院では初めてインスリン注射を行う方には、専属の薬剤師が説明・指導を行っております。注射の手技に加えて薬の効能についても専門知識を活かしてわかりやすく説明しております。
- 血糖コントロール目的でのご紹介の場合、月1回の診察で3~6ヶ月程度かけて血糖コントロールを行い、かかりつけ医の元にお戻りいただきます。
入院治療
【 検査入院 】
【 糖尿病教育入院 】
クリニカルパスを用いて教育を行っております。合併症精査にも積極的な内容となっております。
- 3日程度の検査を主目的とした入院です。
【 糖尿病教育入院 】
クリニカルパスを用いて教育を行っております。合併症精査にも積極的な内容となっております。
- 1週間入院:基本的な糖尿病知識の獲得とともに必要な検査や治療を行います。
- 2週間入院:高齢の方や合併症を多く有する方にはよりきめ細かな対応を行っております。