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血液内科


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血液疾患は貧血といった身近なものから出血性疾患、造血器腫瘍といった命に関わるものまで多岐にわたります。血液疾患の治療は日々進歩しており、血液内科では最新のガイドラインに基づいた治療を患者さまの病状にあわせながら進めています。

一宮西病院 血液内科の特長

1
あらゆる症例に
即応できる治療体制

血液がんの治療は初発と再発、年齢、遺伝子の異常などにより細かく細分化されており、次々と新薬も使われるようになっています。当院ではあらゆるタイプの患者さまに対応できるようレジメン(抗がん剤を実際投与する場合の計画書)を準備しており、速やかに治療が開始できるようにしています。

2
診断までの時間を
短縮する連携体制

悪性リンパ腫は診断のためにリンパ節の一部を採取するリンパ節生検が必要で、そのためには他科に手術を依頼しなければなりません。当院は他科との連携がしっかりしているため手術までの期間が短く、その分診断にかかる時間が短縮され、早期の治療に繋がります。

3
院内のみで完結する
高度画像検査体制

悪性リンパ腫の治療を開始する前に病変の広がりを把握する場合や、治療終了後に病変が完全に消失しているかを確認する場合にはPET-CTという検査をおこないます。現状、PET-CT検査を実施できる医療施設は限られていますが、当院では院内でPET-CT検査をおこなうことができ、これも時間の短縮に繋がります。

このような症状はありませんか?

歩くと息切れや動悸がする

このような症状は心臓や肺に異常があるときも出現しますが、貧血でも認める症状です。貧血は血液中で身体中に酸素を運ぶ働きのある赤血球が不足することによって起こります。下まぶたの裏側は通常赤いのですが、白っぽく見えると貧血の可能性があります。貧血の原因としてはまずは出血(若い女性なら月経、高齢者なら消化管出血)を考えないといけませんが、出血がない場合は血液疾患を疑い、血液内科で調べる必要があります。

出血が止まらない・
あざ(皮下出血、出血斑)ができやすい

こんなときは血液中の血小板や凝固因子といった血液を凝固させる成分が不足している可能性があります。ひどい場合は脳などの重要な器官で出血することもあるため、速やかに血液内科を受診する必要があります。

血液がん

血液中にはウイルスや細菌などの病原体から身体を守る白血球も存在しますが、これに異常が起こると白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった血液がん(造血器腫瘍)になります。白血病は異常な白血球が血液中で増える病気で、貧血や血小板減少をきたし、発熱を繰り返すようになります。悪性リンパ腫は白血球の一種であるリンパ球が異常をきたし全身のリンパ節が腫れる病気で、首やわき、足の付け根に痛みのないしこりを触れる場合は血液内科で調べる必要があります。多発性骨髄腫は異常な細胞が骨髄(骨の中心にある造血組織)で増えて骨を溶かし、体のあちこちで骨折する病気で、異常な蛋白が大量に作られるため血液検査で見つかる場合もあります。血液がんは放置すると致命的になり得ますが、全身疾患であるため薬物治療が中心となり、それをおこなうのが血液内科です。最近の血液がんの治療は既存の抗がん剤に加え、がん細胞だけを攻撃する分子標的薬が使われるようになったことで患者さまの身体への負担が減り、外来治療も可能となり、長期生存の方も増えてきています。上記のような症状のある方は躊躇わずに血液内科を受診してください。敷居が高いと感じる方はかかりつけの診療所でまず診察を受け、当科に紹介していただくのも良いと思います。

主な対象疾患

造血器腫瘍
  • 白血病
  • 悪性リンパ腫
  • 多発性骨髄腫
  • 骨髄異形成症候群 など

抗がん剤や分子標的治療薬を用いた治療をおこないます。

貧血
  • 鉄欠乏性貧血
  • 巨赤芽球性貧血
  • 溶血性貧血
  • 再生不良性貧血 など

貧血は様々な原因(消化管疾患や婦人科疾患など)により引き起こされ、無症状で健康診断等により偶然判明する場合や、息切れや動悸などの症状が契機となり判明する場合などがあります。

血小板減少・出血傾向
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 播種性血小板凝固
  • 再生不良性貧血
  • 血友病
  • 血栓傾向
  • 免疫不全 など

再生不良性貧血に対する免疫抑制療法輸血療法等をおこなっています。

その他の血液疾患
  • 血友病(先天性、後天性)
  • 血栓傾向
  • 免疫不全
  • 感染症(ウイルス、真菌等) など

主な診療内容

遺伝子検査・染色体検査・細胞免疫学的検査

造血器腫瘍の診断や治療の効果判定のために遺伝子検査(bcr/ablキメラ遺伝子、JAK2遺伝子変異、WT1mRNA定量など)や染色体検査(G-band法やFISH法)、細胞免疫学的検査(フローサイトメトリー法)を積極的におこなっています。

化学療法・分子標的治療

血液がんに対し既存の抗がん剤治療に加え、分子標的治療薬を用いることで副作用が抑えられ、高齢者においても積極的な治療をおこなうことが可能となりました。
分子標的治療薬は低分子薬や通常の抗体製剤に加え、近年脚光を浴びている二重特異性T細胞誘導抗体製剤も使用しています。

輸血療法

他の治療法で貧血や血小板減少の改善を認めない患者さまでは、状況に応じて病棟および外来で赤血球や血小板の輸血をおこなっています。

免疫抑制療法

再生不良性貧血に対するATG+シクロスポリン療法、特発性血小板減少性紫斑病のステロイド療法などの免疫抑制療法をおこなっています。

症例数

入院実患者数

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
悪性リンパ腫 23 38 53 71 99
急性白血病 1 5 12 6 38
骨髄異形成症候群 0 5 5 6 20
多発性骨髄腫 7 6 6 8 11
慢性白血病 0 3 2 2 1
再生不良性貧血 2 2 0 2 2
特発性血小板減少性紫斑病 7 2 5 3 0
血球貪食症候群 1 1 1 0 0
その他の血液疾患 8 5 9 12 28
※数値は当該年(1月~12月)の数値

検査件数

検査名 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
骨髄生検 6 24 20 22 39
骨髄穿刺 71 112 147 180 184
※数値は当該年(1月~12月)の数値

活動実績

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