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子どもの咳の基礎知識


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小児科にかかるお子さんの症状で、一番多いのは“咳”。その原因の手がかりは、鼻・のど・口にあります。

咳の原因と診断

子どもの咳はタイプとタイミングが重要

子どもが咳き込むイラストと次の文章が記載されています。専門的な表現で「湿った咳」「乾いた咳」「ぜいぜいする咳」など…どんなタイプの咳かを確認することは重要! ゲホゲホ、ケンケン、ゴホゴホ、コンコンなどのいろいろな表現の仕方があります。

一口に咳といっても、すべての咳が同じではありません。いくつかのパターンがあります。

また、咳が出る“タイミング”も重要です。「1日中」「眠っている時に多い」「眠っている時は出ない」「寝ついた時や明け方に多い」「運動すると出る」など、咳が出る状況は咳の原因を探るのにとても重要な手がかりになります。子どもの咳の診断には、このような詳しい問診がとても重要です。

手がかりは、鼻・のど・口

咳で小児科を受診するお子さんの中で、気管支や肺に原因がある患者さんは実は多くはありません。「風邪を引きやすい」「いつも風邪と診断される」「またすぐに咳が出る」「咳がなかなか治らない」…こういった親御さんの声を耳にすることがしばしばありますが、このようなときは気管支や肺(下気道)ではなく、鼻・のど・口(上気道)に原因がある場合もあります。

意外と知られていない3つの原因

原因① 副鼻腔炎(蓄膿症)

特徴
□ 年齢が1〜5歳ごろ
□ 鼻水と睡眠中の激しい咳き込みで、時には吐きそうになるくらい咳き込む
□ 一緒に寝ている親御さんもお子さんの咳で目が覚めてしまうことがある
□ 夜だけ熱が上がることがある
□ 受診したときは咳も熱もなく、とても元気そうに見える
□ 朝起きたときに口が臭い

原因② アレルギー性鼻炎

特徴
□ 年齢が幼稚園児・保育園児以上
□ 鼻水が透明でくしゃみも出るときがある
□ 目をかゆがる
□ 朝起きたときにのどを痛がる

原因③ 睡眠時無呼吸症候群

特徴
□ 眠っているときに口がぽかんと開いている
□ いびきをかき、痰が絡んだような咳が出る
□ 扁桃(いわゆる扁桃腺)が大きい
□ 食事を摂るのに時間がかかる
□ 首を後ろにそって眠っている
※本ページに掲載されている情報は、2019年8月時点のものです。