第3回 紹介状ってなに?
小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~病院の上手な使い方」、いざという時に頼っていく病院とはどういう付き合い方をしていけば良いのでしょうか。一宮西病院 事務長の前田 昌亮さんにお話をうかがいます。
つボイ 病院で働く人々、そして病院が地域との中で果たす役割をいろいろ教えていただきましたね。
小高 今日はそれぞれの病院の役割の中で果たす「紹介状」の意味についてですよ。
つボイ 大きな病院でね、診察をしてもらうときにはかかりつけ医から「紹介状を書きますからね」と言われますよね。私も先日持っていきました。
小高 でもその「紹介状」って何なんでしょうか。前田さんに教えていただきます。
つボイ 病院で働く人々、そして病院が地域との中で果たす役割をいろいろ教えていただきましたね。
小高 今日はそれぞれの病院の役割の中で果たす「紹介状」の意味についてですよ。
つボイ 大きな病院でね、診察をしてもらうときにはかかりつけ医から「紹介状を書きますからね」と言われますよね。私も先日持っていきました。
小高 でもその「紹介状」って何なんでしょうか。前田さんに教えていただきます。
前田 簡単に言いますと、お名前、生年月日、基本的な情報はもちろん載っています。でも一番載っているのは、以前にちょっとお話をさせていただいたように、お二人の長年に渡るデータをクリニックの先生方はしっかりと取っています。
つボイ はい。
前田 ですから、今までどのような治療経過を辿っているのか、今と過去にどのような病気になった経歴があるのか、今までどんな薬を使っていたのか、あとは、直近にクリニックで採った血液検査とか、画像を撮った場合は画像診断のお写真も含めた検査データがその紹介状には載っています。
つボイ へぇ。そうなんですか!
前田 それを元に病院というのは情報を受け取ってイメージができるんです。
つボイ なるほど、そこからスタートできるということですね。
前田 そうなんです。ということは、病院は今までクリニックでやった検査を余分にする必要がなくなるということなんです。これによって機能がしっかりと分けられていると思っていただければと思います。
つボイ かかりつけの先生の名前があって、次の病院の先生よろしくお願いしますと、そんなのが紹介状だと思ってましたけど、違うんだ。
前田 紹介状がなかった場合どうなるかというと、病院の先生は困るんです。細かく外来で今までの話を聞いて検査をする。そして検査結果が出るまで待つことになる。そうなると、1日当たりたくさんの患者さんが来られますから、病院は外来で溢れかえってしまいます。したがって、そういった意味で紹介状があると非常にスムーズに医療提供ができるということなんですね。
小高 例えば、引っ越しをしてちょっと遠くの地域に移る時に、何も言わずに今まで通っていた病院を卒業して引っ越し先の病院に行ってしまうと、病院の方々はものすごく困っちゃうということですよね。
前田 ものすごく困りますし、今までのかかりつけのクリニックに紹介状を取り寄せることになったりします。あと、もっと知っておいてほしいことがありまして、今紹介状がなくて病院に初めてかかると、「選定療養費」というものがかかります。
つボイ はい。
前田 ちなみに全ての病院でそのお金がかかるわけではないんです。大きな病院、例えば200床以上の病院ですと、選定療養費用といって7,000円かかってしまいます。
小高 紹介状なしで行ったら、結構お金取られるよって聞いたことあります。
前田 何このお金?ってなると思うんですが、実はこれ、国が定めているんです。病院はその定めに絶対従わなければいけないわけではなくて、病院で選べるんですが、多くの大きな病院は選定療養費を取るという形の病院が多いんじゃないですかね。
小高 はい。
前田 何でかというと、これも先程言った国の政策に則っていくと、基本的にはクリニックにかかりつけで行っていただいて、大病になったら病院に来てくださいということでした。病院の限られた資源を非常に重病な方に使ってくださいという話になっていますから、ちょっとハードルがあるんですね。そのハードルがあることを皆さんに知っていただくと、病院に行くのをどうしようかなってちょっと思うと思うんですが、実はそれも国の狙いです。クリニックでしっかり見てもらって、大変だったら病院に行く。7,000円かかるもんね。そういうような心理的ハードルを設けているところが多いですね。ただ、今一度言うと、現段階では病院によってそれを取るか取らないかっていうのは決められます。
小高 そしてその紹介状を書いてもらうには、かかりつけのお医者さんにお願いをすればいいわけですか?
前田 クリニックの先生から病院に行きましょう、紹介状書きますねというパターンか、もしくは、先生どうしても心配だから書いてくれませんかと言っていただきましたら、先生書いてくれます。なのでそこは全然遠慮なくお申し出いただいて大丈夫かと思います。
小高 やっぱり紹介状って大事なんですね!
つボイ そういう手順を踏んで病院に移っていくということですね。
つボイ はい。
前田 ですから、今までどのような治療経過を辿っているのか、今と過去にどのような病気になった経歴があるのか、今までどんな薬を使っていたのか、あとは、直近にクリニックで採った血液検査とか、画像を撮った場合は画像診断のお写真も含めた検査データがその紹介状には載っています。
つボイ へぇ。そうなんですか!
前田 それを元に病院というのは情報を受け取ってイメージができるんです。
つボイ なるほど、そこからスタートできるということですね。
前田 そうなんです。ということは、病院は今までクリニックでやった検査を余分にする必要がなくなるということなんです。これによって機能がしっかりと分けられていると思っていただければと思います。
つボイ かかりつけの先生の名前があって、次の病院の先生よろしくお願いしますと、そんなのが紹介状だと思ってましたけど、違うんだ。
前田 紹介状がなかった場合どうなるかというと、病院の先生は困るんです。細かく外来で今までの話を聞いて検査をする。そして検査結果が出るまで待つことになる。そうなると、1日当たりたくさんの患者さんが来られますから、病院は外来で溢れかえってしまいます。したがって、そういった意味で紹介状があると非常にスムーズに医療提供ができるということなんですね。
小高 例えば、引っ越しをしてちょっと遠くの地域に移る時に、何も言わずに今まで通っていた病院を卒業して引っ越し先の病院に行ってしまうと、病院の方々はものすごく困っちゃうということですよね。
前田 ものすごく困りますし、今までのかかりつけのクリニックに紹介状を取り寄せることになったりします。あと、もっと知っておいてほしいことがありまして、今紹介状がなくて病院に初めてかかると、「選定療養費」というものがかかります。
つボイ はい。
前田 ちなみに全ての病院でそのお金がかかるわけではないんです。大きな病院、例えば200床以上の病院ですと、選定療養費用といって7,000円かかってしまいます。
小高 紹介状なしで行ったら、結構お金取られるよって聞いたことあります。
前田 何このお金?ってなると思うんですが、実はこれ、国が定めているんです。病院はその定めに絶対従わなければいけないわけではなくて、病院で選べるんですが、多くの大きな病院は選定療養費を取るという形の病院が多いんじゃないですかね。
小高 はい。
前田 何でかというと、これも先程言った国の政策に則っていくと、基本的にはクリニックにかかりつけで行っていただいて、大病になったら病院に来てくださいということでした。病院の限られた資源を非常に重病な方に使ってくださいという話になっていますから、ちょっとハードルがあるんですね。そのハードルがあることを皆さんに知っていただくと、病院に行くのをどうしようかなってちょっと思うと思うんですが、実はそれも国の狙いです。クリニックでしっかり見てもらって、大変だったら病院に行く。7,000円かかるもんね。そういうような心理的ハードルを設けているところが多いですね。ただ、今一度言うと、現段階では病院によってそれを取るか取らないかっていうのは決められます。
小高 そしてその紹介状を書いてもらうには、かかりつけのお医者さんにお願いをすればいいわけですか?
前田 クリニックの先生から病院に行きましょう、紹介状書きますねというパターンか、もしくは、先生どうしても心配だから書いてくれませんかと言っていただきましたら、先生書いてくれます。なのでそこは全然遠慮なくお申し出いただいて大丈夫かと思います。
小高 やっぱり紹介状って大事なんですね!
つボイ そういう手順を踏んで病院に移っていくということですね。
つボイ 紹介状ね、この人はいい人だからよろしくね!とか書いてあるんじゃないんですね。
小高 結構面倒くさい人やから気をつけなさいとか、それも書いてない。
つボイ そんなん書いてない書いてない!
小高 はい。紹介状には、その患者さんの重要なデータが書かれているということなんですね。そのデータがないと、改めて検査をして時間もかかるし、検査料を払うのも患者さんだしという二度手間三度手間を防ぐこともできるということで、紹介状は患者さんにも病院側にもメリットが大きいですね。来週も前田さんに病院の上手な使い方を教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~病院の上手な使い方~」でした。
小高 結構面倒くさい人やから気をつけなさいとか、それも書いてない。
つボイ そんなん書いてない書いてない!
小高 はい。紹介状には、その患者さんの重要なデータが書かれているということなんですね。そのデータがないと、改めて検査をして時間もかかるし、検査料を払うのも患者さんだしという二度手間三度手間を防ぐこともできるということで、紹介状は患者さんにも病院側にもメリットが大きいですね。来週も前田さんに病院の上手な使い方を教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~病院の上手な使い方~」でした。