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第9回 かかりつけ病院について


小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~病院の上手な使い方」、いざという時に頼っていく病院とはどういう付き合い方をしていけば良いのでしょうか。一宮西病院 事務長の前田 昌亮さんにお話をうかがいます。

つボイ 病院のかかり方を教えてもらっております。私たちと病院の関係性、距離感というものの勉強になりますね。

小高 そんな中、今日はこの話の中で度々話題に上がってきております、「かかりつけ医」についてです。改めてその重要性について教えていただきます。前田 昌亮さんです。

前田 皆さん「かかりつけ医」と聞くと、近所の風邪をひいた時に行くお医者さん、そんなイメージをお持ちじゃないかなと思います。

つボイ そうだと思ってました。

前田 実際にかかりつけ医はどんなことをしているのかというと、まず皆さんの健康状態とか、今までの病気になった病歴とか生活習慣とか、あとは皆さんの家族の構成とか、そういったところもずっと長い間データを把握してくれております。病気の時以外でも何でも気軽に相談できるような方々が、かかりつけ医なんです。ですから、かかりつけ医は大体健康に関わるようなことは何でも分かっているという状態なんですね。

小高 はい。

前田 彼らとお付き合いをしていくと、専門的な治療というものが必要になる時も人生にはきっとあります。そういった時に、紹介状を持たされて病院にかかることになるんですけども、その時の連携も本当にスムーズなんです。

つボイ 紹介状ね!

前田 ちょっとおさらいでお伝えしますけれども、紹介状は皆さんの健康情報が詰まった医療のパスポートみたいなものです。そこには先程申し上げた病歴とか治療経過とか、検査のデーターとか、服用されてる薬の情報とか、そんなところと医者の専門的な視点の所見も入っています。そのパスポートを持って病院にかかると、費用も抑えられる、いらない検査もない、時間もかからないなどいろいろな負担が大幅に軽減されます。そういった意味で、かかりつけ医とお付き合いをいただくということは、病院にかかった時にもとてもメリットになるというとこなんですね。

小高 なるほど。

前田 お金のお話もしましょうか。

つボイ はいはい。大事なところですよ。

前田 先程申し上げた紹介状を持たずに、規模が決まっているんですが、病床数200床以上のちょっと大きな病院に初診でかかると、選定療養費用というお金を別に支払わなければいけないんです。大体病院ですと7,000円以上が取られます。

小高 結構取られますね!

前田 そうなんです。そういった意味でも、かかりつけ医がいますとコスト的にもメリットになります。

小高 そしてコスト以上に、先程ご説明いただいたいろいろな今までのデーターというのを、紹介状と共に渡してくれるので、大きい病院に行った時も的確な治療がすぐできるということですね。

つボイ 検査を何度もしなくてもいいということなんですね。

前田 前のところでこの検査したのに・・・なんて思うことがあると、ちょっと嫌じゃないですか。そんなこともなくなりますよね。

小高 というところで行くと、かかりつけ医ってまさにかかりつけなので、よくあるかもって想像するパターンとしては、あそこの病院が新しく近所にできました。じゃあちょっと行ってみよう。あそこの病院評判いいって聞いたし、あそこの方が近いから行ってみようって。こうやって渡り歩いちゃったりするのは、本来のかかりつけ医という考え方からすると、良くない受診の仕方ってことですか?

前田 そうですね。本当は長くお付き合いできるところを見つけられるととてもいいですよね。簡単に言うと、本当に信頼できるアドバイザーを見つけたようなものですから。例えば、生命保険ってコロコロ変えませんよね。いつも同じ人に資産管理、運用の相談をしていると思います。そういった意味で、ご自身を預けられるかかりつけの先生を見つけるというのはとても良いことでしょうね。

小高 そうですね。

前田 ちなみに、今国全体もこの制度をどんどん推し進めてるんです。“かかりつけ医機能報告制度”という新しい仕組みがもう既に全国でスタートしています。病院がどういったクリニックと連携を取っているかというのを、病院の方も公的に見える化しないといけないんです。

つボイ へぇ!

前田 自分のかかりつけ医はどんなところを選べばいいのかなっていうと、あそこの病院ともちゃんと連携できてるねとか、通いやすいから無理なく行けそうだなとか。あとはもちろんクリニックの院長先生のお人柄とかですね、そういったものを総合的に見ながら、ご自身に合ったクリニック、かかりつけ医をぜひご選択いただければと思います。

つボイ かかりつけ医と病院が連携して、私たちの「健康」が守られているんですね。

小高 頼もしいネットワークです。国も、その新しい制度を推し進めているということですよ。来週も前田さんに病院の上手な使い方を教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~病院の上手な使い方~」でした。

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