がんの基礎知識
ページ内目次
がんとは
日本人に多いがん─罹患数と死亡数
男性が多くかかるがん
女性が多くかかるがん
出典: 厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 2021」・「2023年人口動態統計(確定数)」
年間で新たにがんと診断された方は約98万人、がんで亡くなった方は約38万人います。
男性では前立腺がん、女性では乳がんの罹患数がもっとも多くなっています。しかし、それぞれのがんの死亡数の割合が低いことから、早期に発見し治療できれば命を落とすことはないとわかります。
がんの症状
症状が出る頃にはがんが進行している場合も
早期がんの場合、一般的には自覚症状はありません。早期がんの主な症状として、肺がんにおいては気管や気管支に腫瘍があるときに血痰がみられ、進行すると胸の痛みが現れます。一方、胃がんにおいては、胃は伸びる臓器なので、腫瘍が大きくなっても自覚症状が出にくいです。がんを早期に発見するには、定期的な検診が大切です。
がんを予防しよう
がんの原因と予防法
がんは生活習慣病です。何を食べて、どのくらい運動し、どのくらい睡眠をとったかといった日々の生活が重要になります。
まず食生活では、緑黄色野菜を中心にした食事を心がけましょう。肉食中心の食生活では、大腸がんの発がんリスクが増えてしまいます。
次に運動ですが、運動はがんの予防効果が確かめられています。ジムなどに通うことも良いですが、どうしてもさぼりがちになってしまいます。犬の散歩のように、毎日決まった時間に決まった量の運動をおこなうことが理想的です。
まず食生活では、緑黄色野菜を中心にした食事を心がけましょう。肉食中心の食生活では、大腸がんの発がんリスクが増えてしまいます。
次に運動ですが、運動はがんの予防効果が確かめられています。ジムなどに通うことも良いですが、どうしてもさぼりがちになってしまいます。犬の散歩のように、毎日決まった時間に決まった量の運動をおこなうことが理想的です。
がんの原因となるリスク要因
喫煙 (能動) |
口腔と咽頭、食道、胃、結腸直腸、肝臓、すい臓、喉頭、肺、子宮頸部、卵巣、膀胱、腎臓、骨髄性白血病 |
受動喫煙 | 肺 |
飲酒 | 口腔と咽頭、食道、結腸直腸、肝臓、女性の乳房 |
過体重と肥満 | 結腸、すい臓、閉経後乳がん、子宮内膜、腎臓 |
野菜不足 | 食道、胃 |
感染 | 胃、肝臓、子宮頸部など |
がんの予防法
- たばこを吸わない
- 受動喫煙を避ける
- 節度のある飲酒
- 野菜を中心としたバランスのよい食事
- 適度な運動
- 適正体重を維持する
治療─体に優しい鏡視下手術
鏡視下手術は、身体の負担をできるだけ軽減し、その上でより効果的な治療をおこなう手技として外科系診療科で広く実施されています。
消化器・一般外科では、お腹を大きく開けておこなう従来の開腹手術と違い、5mm~1cm程度の穴を数ヶ所開けておこなう腹腔鏡下手術を採用しています。穴の1つからカメラ(腹腔鏡)を挿入し、モニターでお腹の中を観察しながら鉗子という道具を使って手術をします。
呼吸器外科でも、肺がんの手術では胸腔鏡下手術(VATS)を採用しています。VATSとは、複数の穴からカメラ(胸腔鏡)と手術器具を入れて、モニターを見ながらおこなう手術です。VATSは気胸など良性疾患では全例に、肺がんでは約半数例に実施しています。また、一部単孔(1つの穴)のみで腫瘍を切除する、単孔式胸腔鏡手術(Uniportal VATS)も可能となりました。
消化器・一般外科では、お腹を大きく開けておこなう従来の開腹手術と違い、5mm~1cm程度の穴を数ヶ所開けておこなう腹腔鏡下手術を採用しています。穴の1つからカメラ(腹腔鏡)を挿入し、モニターでお腹の中を観察しながら鉗子という道具を使って手術をします。
呼吸器外科でも、肺がんの手術では胸腔鏡下手術(VATS)を採用しています。VATSとは、複数の穴からカメラ(胸腔鏡)と手術器具を入れて、モニターを見ながらおこなう手術です。VATSは気胸など良性疾患では全例に、肺がんでは約半数例に実施しています。また、一部単孔(1つの穴)のみで腫瘍を切除する、単孔式胸腔鏡手術(Uniportal VATS)も可能となりました。
鏡視下手術のメリット・デメリット
メリット
- 整容性に優れている
- 通常治療よりも痛みが少ない ※個人差あり
- 患部を虫めがねで見るように拡大視できる
- みんながモニターを見ることで、手術室内での情報共有ができる
デメリット
- 予期しない出血への対応が遅れる
※本ページに掲載されている情報は、2019年8月時点のものです。
※2025年10月20日 がん罹患数・死亡数の数値・グラフを更新
※2025年10月20日 がん罹患数・死亡数の数値・グラフを更新