第5回 ロボット支援手術のメリット・デメリット
小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!~ロボット支援手術について」、一宮西病院 外科副部長で消化器低侵襲手術センター副センター長の岡田 和幸先生に教えていただきます。
つボイ ロボット支援手術は、現在ではいろいろな手術に利用されてるらしいですね。
小高 そうなんですよね。今日はかなり一般的になってきたロボット支援手術のメリット、そしてデメリットを改めて教えていただきます。岡田先生です。
つボイ ロボット支援手術は、現在ではいろいろな手術に利用されてるらしいですね。
小高 そうなんですよね。今日はかなり一般的になってきたロボット支援手術のメリット、そしてデメリットを改めて教えていただきます。岡田先生です。
岡田 ロボット支援手術ではですね、内視鏡手術の鉗子(かんし)に比べて、ロボットの手の動きが柔軟で、人間の手と同等以上に細かな作業が正確にできるというところですね。
つボイ 同等ではなくて、同等以上にできる。
岡田 より小さい細かい作業ができるというところですね。3Dのハイビジョンカメラを使って、立体的で鮮明な画像を見て手術ができるので、拡大して細かい作業ができるということで正確な手術ができると言えますね。
小高 肉眼で見てないやんって言いたくなるけれども。
つボイ 先生だってだんだん老眼になってきたりたりするんです。
小高 先生はお若いからないと思いますけど!
つボイ 歳取った先生でもきちっと見えますから!
岡田 それはほんとによく言われてるところで、外科医の寿命が延びたと言われてますね。
小高 そういったメリットがあるんですね。
岡田 もちろん傷が小さくて済むということで、術後の痛みが楽です。丁寧に手術をすることで合併症も少なくなって、それによって入院期間も短くなって、早期に社会復帰が可能になると考えています。
つボイ いいですね~。
小高 ここまでメリットばかり聞いてきたような気がするんですけれども、デメリットってありますか?
岡田 もちろんいいことばかりではないですからですね。
つボイ ないんですか!そんなこと聞いたらいかんとかじゃなくて?(笑)
岡田 現状の多くのロボットは、開腹手術とか内視鏡手術と違って触覚がないです。ですので、どれぐらいの強さで掴んでいるとか、引っ張っているとかはモニター上で目で見て判断するしかないです。そういうことがあるので、慣れてない人がやるとロボットって結構力が強いので、想定外に強い力で引っ張ってしまい、組織が裂けてしまったりすることがあります。
小高 ほぉ~。
岡田 あと、モニターに映っていないところで、ロボットの手がどこかの臓器にバシバシ当たっていても、触覚がないので気づかないといったこともあります。それでそこを傷つけてしまったりとすることもあるので、そういったところには注意を払わないといけないですね。
小高 その危険性っていうところを回避するためには、トレーニングとかがやっぱり必要になってきますよね。
岡田 トレーニングももちろん必要ですし、やはり解剖をよく理解して、こういう方向で入ってたら、ここに当たってる可能性があるなとか。周りがモニター越しに動いてたら、間接的にその動きを見て、どこかに当たってるんじゃないかとか、そういうようなことを察知できる能力が必要になってくるかなと思います。
小高 今までとはまたちょっと違った能力が必要になってきそうですね。
岡田 触覚がない分、そこにちょっと敏感にならないといけないかなと感じてます。
小高 でも、ロボット使った手術のトレーニングってどうやってやるんですか?
岡田 トレーニング自体はシミュレーターというものがちょっと高いんですけどありまして、それで縫ったりとか、何かのリングを所定の場所に移動させたりとか、そういった操作の練習ができます。トレーニングをして、その会社が発行するライセンスを取りに行って、その後人を相手に手術ができるようになります。
つボイ そういうものなんですね。
小高 まず、そのロボット支援手術のロボットそのものもきっと結構高価ですよね。さっき先生がおっしゃってたトレーニングするためのシミュレーターも高い・・・
岡田 高いですね~。
小高 病院側のコストっていうのも、導入しようと思うと結構大変じゃないですか?
岡田 そこもやっぱりデメリットのところですね。手術支援ロボットというのは非常に高額で、億単位です。
小高 おおお億単位!そうすると、どこの病院でも気軽にうちも入れましょうか、というわけにはいかないですね。
岡田 いかないですね。さらに入れただけで終わりではないので、ランニングコストもかかります。
つボイ 入れたら入れたでランニングコストがいる!
小高 これはなかなかどこにでもあるって話にはならないですね。
つボイ でもやっぱり患者さんにとっては、非常に負担の少ないいい治療を受けることができるんですもんね。
岡田 色々とデメリットもあるんですけど、メリットの方が大きいと判断した時に、患者さんにロボット手術を勧めています。
つボイ 同等ではなくて、同等以上にできる。
岡田 より小さい細かい作業ができるというところですね。3Dのハイビジョンカメラを使って、立体的で鮮明な画像を見て手術ができるので、拡大して細かい作業ができるということで正確な手術ができると言えますね。
小高 肉眼で見てないやんって言いたくなるけれども。
つボイ 先生だってだんだん老眼になってきたりたりするんです。
小高 先生はお若いからないと思いますけど!
つボイ 歳取った先生でもきちっと見えますから!
岡田 それはほんとによく言われてるところで、外科医の寿命が延びたと言われてますね。
小高 そういったメリットがあるんですね。
岡田 もちろん傷が小さくて済むということで、術後の痛みが楽です。丁寧に手術をすることで合併症も少なくなって、それによって入院期間も短くなって、早期に社会復帰が可能になると考えています。
つボイ いいですね~。
小高 ここまでメリットばかり聞いてきたような気がするんですけれども、デメリットってありますか?
岡田 もちろんいいことばかりではないですからですね。
つボイ ないんですか!そんなこと聞いたらいかんとかじゃなくて?(笑)
岡田 現状の多くのロボットは、開腹手術とか内視鏡手術と違って触覚がないです。ですので、どれぐらいの強さで掴んでいるとか、引っ張っているとかはモニター上で目で見て判断するしかないです。そういうことがあるので、慣れてない人がやるとロボットって結構力が強いので、想定外に強い力で引っ張ってしまい、組織が裂けてしまったりすることがあります。
小高 ほぉ~。
岡田 あと、モニターに映っていないところで、ロボットの手がどこかの臓器にバシバシ当たっていても、触覚がないので気づかないといったこともあります。それでそこを傷つけてしまったりとすることもあるので、そういったところには注意を払わないといけないですね。
小高 その危険性っていうところを回避するためには、トレーニングとかがやっぱり必要になってきますよね。
岡田 トレーニングももちろん必要ですし、やはり解剖をよく理解して、こういう方向で入ってたら、ここに当たってる可能性があるなとか。周りがモニター越しに動いてたら、間接的にその動きを見て、どこかに当たってるんじゃないかとか、そういうようなことを察知できる能力が必要になってくるかなと思います。
小高 今までとはまたちょっと違った能力が必要になってきそうですね。
岡田 触覚がない分、そこにちょっと敏感にならないといけないかなと感じてます。
小高 でも、ロボット使った手術のトレーニングってどうやってやるんですか?
岡田 トレーニング自体はシミュレーターというものがちょっと高いんですけどありまして、それで縫ったりとか、何かのリングを所定の場所に移動させたりとか、そういった操作の練習ができます。トレーニングをして、その会社が発行するライセンスを取りに行って、その後人を相手に手術ができるようになります。
つボイ そういうものなんですね。
小高 まず、そのロボット支援手術のロボットそのものもきっと結構高価ですよね。さっき先生がおっしゃってたトレーニングするためのシミュレーターも高い・・・
岡田 高いですね~。
小高 病院側のコストっていうのも、導入しようと思うと結構大変じゃないですか?
岡田 そこもやっぱりデメリットのところですね。手術支援ロボットというのは非常に高額で、億単位です。
小高 おおお億単位!そうすると、どこの病院でも気軽にうちも入れましょうか、というわけにはいかないですね。
岡田 いかないですね。さらに入れただけで終わりではないので、ランニングコストもかかります。
つボイ 入れたら入れたでランニングコストがいる!
小高 これはなかなかどこにでもあるって話にはならないですね。
つボイ でもやっぱり患者さんにとっては、非常に負担の少ないいい治療を受けることができるんですもんね。
岡田 色々とデメリットもあるんですけど、メリットの方が大きいと判断した時に、患者さんにロボット手術を勧めています。
つボイ メリット、デメリットそれぞれありますけれども、費用のことも言ってましたよね。費用がかかっても、病院に既にあるのならば使うメリットの方が大きいんでしょうね。
小高 細かく正確な動きの手術ができるので、手術をするお医者さんにとっても使う価値がありますし、そして何より低侵襲ということですから、患者さんにとってのメリットというのがやっぱり大きいでしょうね。来週も岡田先生にロボット支援手術についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~ロボット支援手術~」でした。
小高 細かく正確な動きの手術ができるので、手術をするお医者さんにとっても使う価値がありますし、そして何より低侵襲ということですから、患者さんにとってのメリットというのがやっぱり大きいでしょうね。来週も岡田先生にロボット支援手術についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~ロボット支援手術~」でした。